1980年代の後半に始まったゴージャスな巨大テーマカジノホテルの建設ブームの先駆けとなった草分け的なホテル。
正面玄関から館内に入ってすぐの付近には、熱帯雨林をイメージしたようなトロピカルな演出がなされており、このホテルのテーマが南国の楽園であることがわかる。
開業当初のころと比べると、最近はカジノフロアを中心にトロピカルな演出は減ってきているが、それでも他のエリアでは依然として南国風の装飾などが随所で見られ、のんびりした雰囲気の中でリゾート気分を味わいたい向きにはリラックスできるゴージャスなホテルといってよいだろう。
裏庭には、イルカを飼育している立派な施設と、ちょっとした動物園がある(入場は有料)。広大な前庭で毎晩くり広げられる火山のショー(無料)はあまりにも有名。
客室数は約3000。MGM社の系列。
ミラージュの寸評
最高級グレードに位置づけられているベラージオ、コスモポリタン、ベネチアンなどよりも少し安めの宿泊料金で、ほぼ同等のレベルのホテルライフを楽しめるという意味で、コストパフォーマンスはかなり高い。
このホテルのラスベガスにおける現在の位置づけが、最高級グレードなのかどうかに関しては異論もあるだろうが、これまでの業界内での評価や料金体系的には、どう考えてもパリス、プラネットハリウッド、パークMGM、トレジャーアイランドなどよりも、格上のはずで、実際に利用してみてのゴージャス感なども、こちらミラージュのほうが上と感じる人が大部分ではないか。
南国の楽園がテーマなだけあって、プール施設が非常にゴージャスなことも付け加えておきたい。
前述の通り、そのプール施設に併設される形で、広大なイルカの飼育場や、トラなどがいる動物園もある。
また、館内からストリップ大通りに出てすぐ右側のところに、ラスベガス屈指の人気を誇るショッピングモール「フォーラムショップス」の入口があるので、ショッピング族にとっても利便性が高い。
前庭が広いため、出入りに少々時間がかかってしまうという部分を除けば、特に大きな欠点もなく、老若男女が満足できるゴージャスなホテルといってよいだろう。
なお最後に蛇足ながらこのホテル名「MIRAGE」の日本語表記について。
このホテルのカタカナ表記はどの旅行ガイドブックを見ても「ミラージュ」となっているが、実際のベガスでの発音は「ミラージ」もしくは「ムラージ」だ。
もちろん「ミラージュ」でもたまに通じることはあるが、それはまれなこと。タクシードライバーなどに通じにくいホテル名の代表格だ。
そもそも Mirage の【ge】は、ラージ、ステージ、カレッジ、オレンジ、ブリッジなどと同様「ジ」であり、少なくとも英語では【ge】を「ジュ」と発音することはまずない。
なので「ミラージュ」がいかに奇妙な発音かは “Large size orange juice” を「ラージュサイズオレンジュジュース」と発音していると思えば容易に想像がつくのではないか。
外国語の発音をカタカナで表記すること自体に無理があるのでこんなことはどうでもよいことと言ってしまえばそれまでだが、現場で通じにくい発音を覚えても意味がない(もしくは支障をきたす)ので、このラスベガス大全では長らくあえて「ミラージ」と表記してきた。
しかしそれだと読者がホテルの予約サイトなどで検索する際にうまくいかないことがあったりするようなので、結局このページでも世間一般の表記に合わせて「ミラージュ」とすることにした。
とはいえ、タクシードライバーなどに告げる際は「ミラージュ」では通じにくいことをお忘れなく。
【取材中 or 編集中】
このホテルのさらなる詳しい情報は、取材中あるいは編集中ですので、今しばらくお待ちください。
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コメント(1件)
ゴンドラのアナウンスを聞いた限りでは「マラージ」が近いか、と。