連邦破産法第7条に基づく事業清算(すなわちシルクの消滅)の申請ではなく、第11条に基づく事業再建を目指して債権者と話し合いを始めたとのこと。
ただ、債権者の2分の1以上が、債権額の3分の2以上について同意して、かつ裁判所が認めた場合のみ第11条申請できますので、まだまだ予断を許しません。
シルクが無くなったら、ベガスに行く楽しみの大きな一つが無くなってしまいます。
専用シアターを持っていたホテルにとっても大きな痛手でしょう。あの規模のシアターを毎日満席にしてくれるパフォーマーはなかなかないでしょうから。
破産関連のニュースを読んでいたら、3月8日に幕を閉じたと。COVID-19による公演中止の前に終わっていたとは。年末に見ておいて良かった。
で、LV大全のナイトショーのページを見たら、3/8に終了と書かれていました。気づかなんだ。
おわってましたね・・
シルクの三大株主が緊急資金として、合計約50億円の資金を提供してくれることになったそうですが、シルクは約900億円の負債を抱えているので、50億円では当面の資金にしかならなさそうです。
ちなみに3大株主は、アメリカの投資ファンドTPG Capital (55%)、中国の投資ファンドFosun Capital Fund(25%)とカナダの年金機構Caisse de dépôt et placement du Québec (20%)。年金機構が風前の灯となったシルクの株を持ってるのはやばいですね。
この救済資金以外にも、カナダの大手通信会社Quebecorがシルクを救済すべく資金提供する意思があると発表しています。
しかし、ラスベガスが復活して客が戻ってきてくれないことには、シルクも復活できないですよね。
東京ディズニーランドの常設シアターでやっていたシルクの「ZED」の60分ムービーがYouTubeで公開されています。
ZEDは、2008/10/1に始まったけれど、東北地方太平洋沖地震で中断し、再開後も客足が戻らなかったため2011/12/31に終演してしまいましたね。
ただ、ZEDは公演開始以来、最後までずっと赤字だったそうで、そういう赤字の積み重ねが破綻に繋がっているんでしょうね。
https://youtu.be/3zuBpFgxDCI