このたびストップ地区のホテル街のど真ん中ともいえるバリーズ・ホテルの前庭に、ドラッグストア CVS がオープンした。(上の写真内の右奥はパリス・ホテルのエッフェル塔の上半分、左奥の建物はバリーズ・ホテルの客室棟)
これまでも CVSはホテル街にいくつか存在していたが、今回オープンした店舗は飛び抜けてロケーションがよく、日本人観光客の多くが宿泊するベラージオ・ホテルからも非常に近い。
仮に他のホテルに宿泊している場合でも、大多数の人は噴水ショーを観るために必ずベラージオに立ち寄ることになるはずなので、この店の存在を覚えておいて損はないだろう。また、各ホテル内の売店よりも、販売価格が断然安いということも、合わせて覚えておきたい。(ただし、ホテル街の CVS は一等地ということで家賃負担が大きいためか、地元民が行く郊外店よりはかなり高めの価格設定になっている)
日本でドラッグストアというと、狭い店舗内に医薬品や雑貨などが所狭しとたくさん並んでいる場面を想像してしまいがちだが、アメリカにおけるドラッグストアは店の広さも商品ジャンルも日本とはかなり異なっており、イメージ的には、「医薬品も扱うスーパーマーケット」もしくは 「巨大コンビニ」と考えるとわかりやすいかもしれない。つまり日本のドラッグストアやコンビニよりも広く、商品ジャンルも多岐にわたっている。
ただ、牛乳、卵などは置いてあっても、野菜や肉などの生鮮食料品は原則として取り扱っていないことが多いので、スーパーマーケットとほぼ同じというわけではない。
とはいえ、この店舗の場合、利用者のほとんどは観光客。バナナ、リンゴの単品売りや、サンドイッチ、ブリトー、サラダなど、調理しなくても手軽に食べられる弁当系の食品は充実しており、カップ麺なども含めて、日本人の味覚に合った食べ物を探すことはそれほど難しいことではないだろう。
ここまでの説明で、どのような商品があるのかだいたい想像がつくと思われるが、念のため、実際にベガス滞在中に買うことになる可能性がありそうな商品を列挙してみると、ビール、ワインなどの酒類、ナッツなど各種つまみ類、紙皿などのパーティーグッズ、水、氷、アイスクリーム、タバコ、USBメモリーやデジカメ用のメモリーカード、マグカップや帽子などベガスのロゴが入ったみやげ物、各種化粧品、カゼ薬や酔い止めなどの医薬品、おむつ、避妊具、サンダル、サングラス、新聞、雑誌、スーツケースなど、観光客にとっての需要という意味で想定できそうなものはすべてそろっていると考えてよい。
営業時間は不夜城ラスベガスらしく年中無休の 24時間オープン。レジの数はドラッグストアとしては異例の 16。(郊外店のレジの数は 3~5 程度)
店舗面積も約2000平方メートルと十分すぎるほど広い店舗ではあるが、ライバルのドラッグストア Walgreens のベガス旗艦店(プラネットハリウッド・ホテルの南側)よりはやや狭い。
参考までに、CVS と Walgreens のそれぞれの店舗数は約9,600店と 8,200店。時価総額はそれぞれ約9.7兆円と 8.8兆円という巨大企業で、日本のイトーヨーカドーやセブンイレブンを率いるセブン&アイ・ホールディングスの 4.2兆円、イオングループの 1.3兆円と比べると、いかに大きな会社であるかがわかる。