ベガスにとって朗報! 前澤氏の月旅行にアオキ氏が同伴

観客に向かってケーキを投げようとしているDJのスティーブ・アオキ氏。

観客に向かってケーキを投げようとしているDJのスティーブ・アオキ氏。

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 通販サイトZOZOの創業者として知られる前澤友作氏が国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙旅行を体験したのは記憶に新しい。
 宇宙旅行といっても ISSは地表からわずか400kmほどの低軌道を周回しているだけなので距離的には東京から大阪よりも近い旅行といえなくもない。

 前澤氏はそんな距離では遠い宇宙に行った気分にはなれずに満足できなかったのか、こんどは大胆にも月旅行に行くことを宣言。2023年を目標にしているというからもうすぐの話だ。ちなみに月は ISSよりも約1000倍も遠い。

 贅沢することよりも質素な生活のほうが美化されやすい日本では、前澤氏に対して「金持ちの道楽」との批判的な意見もあったりするようだが、金持ちが金を使わないでどうする。金を回さないと社会経済に活気が出ないばかりか GDPも伸びない。

 金の動きという意味では極めて特異な環境にある当地ラスベガスではもちろんのこと、一般的にアメリカでは金持ちの贅沢は批判されることよりもむしろ憧れや称賛されることのほうが多かったりする。なので金持ちがケチな生活をするとみっともないと思われがちだ。
 投資家で大富豪のウォーレン・バフェット氏の質素な生活は有名だが(住居は一般庶民が住むような普通の家)、巨額を慈善事業につぎ込むなど彼なりのスタイルで大富豪の生き方を具現しているので批判的な意見はあまり聞かれない。

 話は前澤氏に戻るが、宇宙旅行などで散財しているだけでなく慈善活動にも熱心と聞く。そこまでしていても批判的な意見が無くならないとしたらそれは気の毒だ。
 そもそも宇宙旅行とて単なる散財や道楽と見るべきではないだろう。困難と思えることへの挑戦や実現で多くの人に夢や希望を与えることができているのであれば、一般的な慈善活動よりも意義ある社会貢献になっているかもしれない。

 そんな前澤氏の月旅行に関して先週かなり具体的な内容が彼自身から発表された。なんと8人の仲間を一緒に月に連れて行くというから驚きだ。何十億円、いやもっとかかるであろう巨額な費用の大半を前澤氏が持つらしい。
 無重力状態の環境に耐えられるだけの体力を作る厳しい訓練が待っているなど、身体的な問題や安全性といった不安要素もあるだろうが、ぜひ壮大な夢を実現し全員が無事に帰還して欲しいものである。

スパークリングワインのボトルを開けようとしているアオキ氏。(MGM Grand Hotel の Nightclub Hakkasan にて筆者撮影。以下同様)

スパークリングワインのボトルを開けようとしているアオキ氏。(MGM Grand Hotel の Nightclub Hakkasan にて筆者撮影。以下同様)

 前置きが長くなってしまったが、このサイトはラスベガスに関する情報発信サイト。今週の話題の主役は前澤氏ではない。
 主役はアメリカ生まれのアメリカ育ちの日系人 スティーヴ・アオキ氏。ナイトクラブの聖地ともいわれる当地ラスベガスを拠点に活躍している世界的に有名なディスクジョッキーだ。
 ちなみに彼の父は「ロッキー青木」こと青木廣彰氏で(2008年に他界)、1964年の東京オリンピックに出場予定だったレスリングの選手(市民権などの問題で最終的には不参加)として知られるばかりか、気球での太平洋横断など冒険家でもあった。またビジネスの世界でも手腕を発揮しており、世界的な鉄板焼チェーン店「BENIHANA」の創業者でもある。

熱狂する観客に向かってスパークリングワインを口から吹き出すアオキ氏。

熱狂する観客に向かってスパークリングワインを口から吹き出すアオキ氏。

 そんなロッキー青木の息子であるスティーヴ・アオキ氏が、このたび発表された同行者8人のリストの中に含まれていたのである。
 月旅行では急病などになっても病院に行くことができないばかりか無重力状態という極端な環境に置かれるだけに健康状態体力が何よりも重要であることはいうまでもなく、同行者を決める選考過程において専門家による念入りな身体チェックなどがあったことは想像に難くないが、それでも最終的な決定は前澤氏が下したにちがいない。
 多くの候補者の中から前澤氏がどのような理由でアオキ氏を選んだのか非常に興味深いところではあるが、とにかくこの人選はラスベガスに住む者にとっては非常に嬉しいニュースであると同時に、この街にとっても大きなプラス要因となるはずだ。

 ナイトクラブ業界の中ですでに確固たる地位を築きクラブファンの間でも圧倒的な人気を誇っているアオキ氏の注目度がさらにアップすれば、集客増のみならずナイトクラブ業界全体の底上げ効果やDJたちにも良い影響を及ぼすことが期待できる。アオキ氏自身にとっても良い意味で人生観が変わったりするのではないか。

 無事に帰還したあとのアオキ氏のコメントや、DJとしての現場での対応にどのような変化が現れるのか楽しみだ。どうせなら前澤氏もラスベガスに来て青木氏との共同記者会見とかがあればなお楽しい。

エンディングの場面で舞う紙吹雪。ステージで両手を上げているのがアオキ氏。

エンディングの場面で舞う紙吹雪。ステージで両手を上げているのがアオキ氏。

 現在アオキ氏はワールドカップ・サッカーが開催されているカタールのナイトクラブからの招聘でベガスを不在にしているようだが、参考までに著名人の出演料などを専門的に扱うサイトによると、アオキ氏をイベントなどに呼ぶ際の出演料は一晩 15~30万ドル(約2000~4000万円)というからそのスーパースターぶりは半端ではない。

 アオキ氏がいつから月旅行のためのトレーニングを始めるのかわからないが、彼の今後のベガスでの出演スケジュールを以下に記して今週の記事を終わりとしたい。
(左から出演予定日、ナイトクラブ名、ホテル名)

2022/12/31 Omnia at Caesars Palace
2023/01/05 Hakkasan at MGM Grand
2023/01/07 Omnia at Caesars Palace
2023/01/14 Hakkasan at MGM Grand
2023/01/17 Omnia at Caesars Palace
2023/01/21 Omnia at Caesars Palace
2023/02/03 Omnia at Caesars Palace
2023/02/10 Omnia at Caesars Palace
2023/02/25 Hakkasan at MGM Grand

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