コロナですっかり静まり返ってしまったラスベガス。大きな動きも変化もほとんど見られず新しい話題を探すのがむずかしい。
というわけで、今後コロナが落ち着くまではニュースというよりは個人のブログのような記事になってしまったり、タイムリーではない話題、さらにはベガスとはまったく関係のない話題を取り上げることもありそうだということを予めお伝えして、さっそく今週は雪が降ったというどうでもいいような話を取り上げてみたい。
降雪は珍事ではない
1月25日から26日にかけてラスベガスで雪が降った。わずか数センチではあるが、地域によっては積もったりもした。
ただそれだけ。何十年に一度の珍事というわけでも、特に何か事件や事故が起こったわけでもないので何ら話題性はないが、これで終わりにしてしまうのも寂しいのでラスベガス好きの読者のために気候に関して簡単に補足しておきたい。
数年に一度は見られる光景
夏の猛暑で有名なラスベガスは灼熱の砂漠といったイメージがあるためか「まさかベガスで雪が?」と思う読者も多そうだが、実は大騒ぎするほどの珍事ではない。降雪はしょっちゅうあるわけではないものの、数年に一度は見られる光景だ。
冬は非常に寒く過去には-13℃も
そもそもラスベガスの冬は、早朝の最低気温だけで比較するならば東京よりもはるかに寒い。
氷点下の気温はごく普通にあるし、1990年12月23日にはマイナス12℃、古くは 1963年1月13日にマイナス13℃という極寒を記録している。
ただ、寒暖の差が激しくなりやすい砂漠性の気候のため、冬でも日中の最高気温が20℃近くになることはよくある話で、昼の気温で比べるならば東京の冬よりもかなり温暖だ。
長野県塩尻市と埼玉県熊谷市
最低気温がそれほどまでに下がるのは海洋から遠い内陸という環境と標高が影響している。なお緯度は特に高いわけではない。
ちなみにラスベガスは海から400kmも離れており、中心街の標高は約650メートル、緯度は北緯36度05分。
日本には海から400kmも内陸に位置する都市は存在しないが、標高ならば長野県塩尻市が、緯度は埼玉県熊谷市がラスベガスとほぼ同じということになる。やはり日本の常識から見た当地の特徴は内陸という部分にあると考えてよいのではないか。
Red Rock Canyon 方面
さて今回の降雪、ラスベガスで全体で観測されたわけではない。ホテル街から東側に広がるエリア(標高500~650メートル)ではまったく降らなかったようだ。
降雪が記録されたのは中心街から20kmほど西に位置する標高900メートルほどのベッドタウン、つまり通称「サマリン地区」と呼ばれる一帯で、リピーター観光客などにとってはレッドロックキャニオン方面と言ったほうがわかりやすいかもしれない。
日本よりも四季が豊か
というわけで長くなってしまったが、ラスベガスにも雪が降るということと、そして季節による寒暖の差も一日のうちの寒暖の差も非常に大きく気温的には日本よりも四季が豊かであるということをお伝えして今週の話を終わりとしたい。
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コメント(3件)
真冬のラスベガスも楽しそうですね!最近、テレビでオーシャンズ11を放送していたので、ものすごく行きたくなりました。コロナ以外の話題が、なんだか嬉しかったです。
ニュースがなくてもいいです!ラスベガスが今どんな状況にあるかみたいのでこういった雪が降りましたという日常でもとても面白いです。
みなさん、お便りありがとうございます。感謝にたえません。
簡単ではございますが、取り急ぎお礼まで。