今年の3月18日、新型コロナの感染拡大を受け、ラスベガスのすべてのカジノホテルが全館閉鎖に。
ネバダ州政府による決定のため、こればかりはどこのホテルも従うしかなかった。もちろんナイトショーやコンサートなども開催できなくなったことは言うまでもない。
その後、6月4日にホテルの営業再開は認められたものの、51人以上集まるイベントは禁止 というルールが残されたままになっていたため、ナイトショーもコンサートも引き続き休演を余儀なくされた。
そして 9月末、ネバダ州政府はその人数制限を 10月から 250人までに拡大すると発表。決して新規感染者数が減っているわけではないが、とにかくルールは緩和された。
とはいえ、最大250人ではショーもコンサートも採算を取ることが困難なため、公演再開は当分ないだろうと思われていた。
そんな中、全館閉鎖となった日から約8ヶ月、ついにナイトショーの公演再開に動きが見られた。
先週シーザーズパレスが、アダルト向けのコメディーサーカス「Absinthe」を 10月28日から再開すると発表。
そして昨日、MGM社系列の3ホテルも 11月6日以降、複数のショーの再開を発表した。
(残念ながら、日本人観光客に人気の シルク・ドゥ・ソレイユ のショーは今回の発表に含まれていない)
ショービズ界にもやっと暗くて長いトンネルの先に光が見えてきたような喜ばしいニュースではあるが、当然のことながらチケットは 250枚以上販売できない。やはり採算性が心配される。
採算が取れないまま長期に渡り公演を継続することは常識的には考えられないので、人数制限のさらなる緩和を期待したいところだが、その一方で感染拡大もあってはならない。
むずかしい状況に立たされているショービズ界だが、州政府も一緒になってなんとか知恵を出し合い、公演が続けられる方法を見い出してくれることを願うばかりだ。もちろんコロナが終息することがベストであることは言うまでもない。
以下が今回 MGM社が発表した再開予定のショー。カッコ内は開催ホテル。
The Australian Bee Gees の再開日は 11/8、それ以外のショーの再開日は 11/6。
なお、観客同士のソーシャルディスタンス(6フィート、約180cm)のみならず、ステージから客席までの距離を25フィート(約7.6m)以上確保しなければならない というルールもあるため、従来のシアターではない会場に移動する可能性もある。実際に観に行く際は各ショーの公式サイトなどで確認されたし。
◎ David Copperfield(MGM Grand)
◎ Brad Garrett’s Comedy Club(MGM Grand)
◎ Jabbawockeez(MGM Grand)
◎ Carrot Top(Luxor)
◎ Fantasy(Luxor)
◎ The Australian Bee Gees(Excalibur)
◎ Thunder from Down Under(Excalibur)
コメント(1件)
ショー再開は小さいながらも、本当に希望の光のようで嬉しいです。年末にデビットカッパーフィールド見に行きたいなあと思っています。