2025年の新年を迎えたラスベガス。ラスベガスの新年といえば、毎年恒例の世界最大級のハイテク業界のコンベンション「CES」。
今年は 1月7日から10日まで開催され、世界中から業界関係者やメディアなどがラスベガスに集結する。
準備期間なども含めると来週からの一週間はいつもと違ったラスベガスになるのでリゾート気分でやって来る一般観光客は拍子抜けするかもしれない。
通常のラスベガスはカジノやナイトショーなどエンターテインメントの聖地として遊び気分をとことん盛り上げてくれる街だが、来週だけは真剣な情報交換や技術披露のための真面目な街に変貌する。
ちなみにアメリカン航空はこの期間中、業界人向けに成田空港とラスベガス間でCESのためにノンストップ便を飛ばすというから(このフライトも数年前から恒例になっている)、いかに大きなイベントであるか想像できよう。(通常、東京・ラスベガス間にはノンストップ便は飛んでいない)
さて前置きはそのへんにして、CESといえば2年前のこのコーナー(2022/12/27 配信の週刊ラスベガスニュース 第1337号)で、開催直前レポートとして人工知能 ChatGPT のことを書いた。
手前味噌的な自慢話になってしまうが、その記事内で ChatGPT の性能や可能性などについて取り上げたところ、当時まだ日本では専門家以外ほとんどだれも知らなかったのか、複数のメディアから ChatGTP に関する問い合わせが寄せられた。
今ではAIや ChatGPT という言葉を聞かない日がないほど広く認知されており、一般の人にとっても身近な存在になっていることを考えると、たった2年の歳月でも隔世の感がある。
そんなAI、あれから2年で今はどうなっているのか。多くに人が知るように日進月歩は凄まじく劇的に進化している。その性能は驚くばかりで、もはや驚異的といったありふれた言葉では足りないほどの進化だ。
と言ってもこのラスベガス大全はあくまでも当地ベガスの観光情報などを発信するためのサイトであり、ハイテク情報を扱う場ではない。
というわけで、今回はCES開催のハイテク・ウィークに合わせて、ラスベガスの年末年始の恒例行事となっているカウントダウン花火大会の様子をAIに生成させた写真で紹介して新年第1号の記事を締めくくりたい。
まずは人間が撮影した実際のカウントダウン花火大会の様子はこちらの動画。
(撮影は在ベガスのユーチューバー「びばラスベガス」)
以下はこの花火大会直後の現場の群衆など。(AIによる写真ではなくリアルな写真)
そしていよいよ以下は AIが作ってくれた花火大会の写真。これら写真の出来具合をどのように感じるかは人それぞれと思われるが、たった2年でここまでできるようになったことは驚愕に値するのではないか。
ちなみに AIに写真を作らせたことがない人のために補足しておくと、作成にかかる時間は一般的なパソコンやスマホ環境でもおおむね10秒以内だ。
使用するAIには有料、無料のバージョンがあるが、以下の写真の3枚目までは Google のAI「Gemini」の無料版、4枚目以降はイーロン・マスク氏の肝いりの xAI「Grok」の有料版。有料版といっても1ヶ月 1000円程度のことなので、一般の個人でも手が届くはず。無料版、そして短期間のお試し版もあるので、興味がある人は使ってみるとよいだろう。(今回はあえて ChatGPT ではなく、それをライバル視して躍進中の Gemini と Grok を使用してみた)
「2025年を迎えるカウントダウン花火大会で盛り上がるラスベガスの写真を作ってください」と指示して生成された写真がこれ。
ほぼ時間差を置かずに、まったく同じ設問で指示して作らせた写真がこれ。同じ設問でも毎回異なった写真が生成されるところが AIの特徴と言ってよいだろう。
さてここからは xAI「Grok」の作品。
「離れた位置から可能な限り多くの花火が映り込むような全体像の写真を作ってほしい」と指示して生成されたのがこの写真。
AIの能力、いかがでしたでしょうか。
最後に、今後のベガス訪問者のための幸運を祈って、「ラスベガスのカジノのスロットマシンで超高額のジャックポットが出た場面の写真を作ってください」と Gemini に指示して作成した縁起が良さそうな写真を紹介して今週の記事を終わりとしたい。
では読者の皆さん、今年も良い年でありますように!
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