カナダ・モントリオールに拠点を置く人気サーカス団 シルク・ドゥ・ソレイユ(以下、シルク)が当地ラスベガスで複数の常設ショーを演じていることは多くの人が知るところ。
その数あるショーの中のひとつが「Michael Jackson ONE」(以下、MJ ONE)で、内容はもちろんマイケル・ジャクソンをテーマにしたショーであることは言うまでもない。
ちなみに、いくら世界的に人気のシルクといえども、すべてのショーにおいて成功しているわけではなく、ここラスベガスの常設ショーに限っても、Viva Elvis、Zarkana、R.U.N、Criss Angel Believe などが短命に終わっており、Zumanity、LOVE も短命ではなかったもののすでに公演終了となっている。
そんな中、MJ ONE は 2013年から続くロングランショー。Mystere、O、KA と並ぶ数少ない長寿ショーであることを考えると、他界してから15年がたった今でもマイケル・ジャクソンの圧倒的な存在感や人気の高さを感じずにはいられない。
そして先週 8月29日はそのマイケル・ジャクソンの誕生日。シルクはこの記念すべき日を目標に、MJ ONE のこれまでの演目のいくつかを刷新する準備を進めてきたとのことで、そのお披露目公演がその誕生日に開催された。
MJ ONE は過去に何度も観てきたショーではあるが、さすがに誕生日に合わせた特別公演ということもあり、バースデーケーキが来場者に振る舞われるなど、開演前からいつもと違った祝賀ムードが漂っていた。
また来場者そのものも通常時とは異なり、多くのVIPなどの招待客や、世界中から集まったマイケルのファン同士が歓談する光景が見られるなど、なごやかな雰囲気の中で開演となった。
さて開演後のショーの内容も書きたいところだが、今回はマイケルのファン目線からの感想や意見を情報発信したほうが、今後日本からのファンたちの来場に期待が持てるのではないかとの思いから、シルク側の責任者も賛同のもと、日本のファンクラブの人に書いてもらうことにした。
以下は、今回日本からわざわざベガスまでお越し頂いた日本のマイケル・ジャクソンのファンクラブ「MJJFANCLUB JAPAN」の代表者である石井理英子さんからの寄稿だ。
ちなみに彼女にとって今回の MJ ONE の鑑賞は8回目とのこと。まさに MJ ONE を知り尽くした筋金入りのファンといってよいだろう。
MJ ONEは、4人の若者がマイケル・ジャクソンの世界を旅し、それぞれ経験を重ねてネバーランドへたどり着くというストーリー。
それがわからなくてもマイケルのかっこいいダンスムーヴとシルクの圧倒的なアクロバットの融合が見事なので感動できること間違いなしです。
特にラストのネバーランドのゲートからギヴィング・ツリーへの流れはファンにとっては涙なしに観ることはできないでしょう。
こまかいお勧めポイントを付け加えますと、まず観客をパパラッチがお出迎え。セレブになった気分になるかセレブ同様不快に思うかは観客次第ですが、こういう遊び心にも溢れていて面白いと思います。
スムーズ・クリミナルでは、舞台の床が少し柔らかくなっていて、床体操でバク転など衣装をヒラヒラさせながらの綺麗な演技も見どころ。
日本人の方がキャストさんに多いところにも注目です。インスタグラムで練習風景を見ることもできますのでお忘れなく。
アース・ソングの演出は影絵ですが、マイケルの元振付師のトラヴィス・ペインによると相当な技術なんだそうです。製作しているところを見たことはないのですが・・・。
ちなみにマイケルも生前、影絵ではないですが、シルエットを効果的に使っていました。
少しずつ演出が変わっていますので、リピーターの方も楽しめると思います。
ファンの期待を裏切らず、またファンでない方でも楽しめるショーになっていますので、ぜひ皆さんラスベガスまで足を運んで頂き、この MJ ONE を鑑賞してみてください。
会場はラスベガス屈指の大型カジノホテル「マンダレイベイ」の1階。
公演日時は木曜日から月曜日までの毎日 7:00pm と 9:30pm の2回。火曜日と水曜日は休演。
チケットはマンダレイベイやシルクの公式サイトで購入可能。
価格はダイナミック・プライシング制(需要と供給の変化に合わせて料金も変動)となっているため定価というものはないが、おおむね 80ドル前後から。
安い席は当然のことながらステージから離れた後方の位置に多いが、ステージに向かって左右に設置された大きな壁にもさまざまな映像が映し出されるような演出になっているため、それらの映像も楽しみたい場合はあまり前方の席ではないほうがよかったりする。
したがって、座席位置に関してはステージに向かって左右のズレよりも、前後方向のズレのほうが悪影響が少ないので、前方で左右に大きくズレた席を選ぶよりは、少々後方でも左右中央付近の席をおすすめしたい。
コメント(1件)
お~演目が少し変わったんですね。4回位は観ておりますし、Tシャツも愛用してます。
今年4月に行った時も観ようかと思ってたのですが、観ずにウズウズしてた所です。
来年、行ったときには絶対に観ます。