ここ数週間、アメリカでガソリン価格が急騰している。ここラスベガスは特にひどい。
ガソリン税や輸送コストなどの違いにより、地域によってガソリン価格は大きく異なるが、ラスベガスが所属するネバダ州は、全米50州の中でもカリフォルニア州、ハワイ州、ワシントン州に次いで4番目に高い。
なんとレギュラー・ガソリン1ガロン(3.785リットル)4.629ドルというから直近のドル円レート 154円で換算すると1リットル 190円ということになり、もはや日本よりも高いから驚きだ。
(ラスベガスのホテル街に近い給油所における4月23日の価格。郊外に行けば 10セント程度は安いことも)
日本のガソリン価格は補助金により安く抑えられているとのことだが、過去何十年もの間、アメリカのガソリン価格は日本と比べると大幅に安いというのが常識だったので、今回の日米での価格逆転は歴史的な珍事といってよいのではないか。
ちなみにアメリカのガソリン価格がこれほど高くなったことは今回が初めてではない。現在の価格と同等もしくはそれよりも高くなった時期は 2008年7月、2011年5月、2022年6月など過去3回ほどあった。
それでも当時のドル円レートは今のような円安ではなかったため、円換算する日本人観光客にとっては今が史上最高レベルということになる。(1ドル 360円だった遠い昔の話は無視)
ゴールデンウィークを利用してグランドキャニオン、ザイオン、デスバレーなどアメリカ西部の大自然観光を計画しているレンタカー族にとって、このたびのガソリン価格の急騰と円安はまさにダブルパンチで、走行距離が1000kmを超える長旅になることが多いだけに、とんでもない出費を覚悟しておく必要がありそうだ。
なお州や地域によって価格が異なることはすでに書いたが、グランドキャニオンがあるアリゾナ州やザイオンのユタ州はネバダ州よりも 10~15% ほど安いので給油のタイミングを工夫することで出費を少し抑えられるかもしれない。
逆にデスバレーがあるカリフォルニア州は 15~20%ほど高く、ロサンゼルスでは1ガロン $5.50(1リットル 224円)前後なので、ロサンゼルス空港でレンタカーを返却する場合は全米一高いガソリンで満タンにしなければならない。
なにやら円安は悪いことばかりのように書いてきだが、ラスベガス旅行において円安は必ずしも悪いことばかりではない。
なぜならカジノで勝って受け取るドルの価値は今が最高レベルだからだ。
もちろんカジノでプレーするための軍資金の用意の段階では円安は好ましくないが、だれも負けるつもりでプレーするわけではない。
負ける可能性が高いことは心のどこかで意識していても、あくまでも勝つことを期待してプレーするわけで、であるならば昨今の円安は大歓迎と強気に考えるべきだろう。
読者からの大勝ちした喜びの吉報が以下のコメント欄にたくさん投稿されることを期待して今週の記事を終わりとしたい。
コメント(1件)
少しでも旅行を時短で楽しみたい人には、バスとモノレールがお勧めです。どちらも日程分の乗り放題券がお得、大通りが混んでる時間はモノレール、空いてる時間はバス。モノレールは駅が分かりにくい所もあるけど、巨大な駐車場で車探したり渋滞で喰らうより遥かにいい。バスは特急と各停を使い分ける。ついでに言うと食事時間は2時間前倒しにすると行列並ばなくて時短になります。