繁華街で夜間に開催されるベガスのF1レース、交通規制に注意

F1レースの開催に備えて工事が進められている観客スタンド。

F1レースの開催に備えて工事が進められている観客スタンド。

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 当地ラスベガスでカーレースといえば、長らく NASCAR だったが、いよいよ今年から F1レースもラスベガスで開催されることになった。
 初開催となるラスベガスの F1 は 2023年11月16,17,18日に予定されており、現在その準備が街中の至るところで着々と進んでいる。

 ちなみにライバル NASCAR の今年のベガス開催は 10月15日。わずか一ヶ月しか離れていない時期に両レースが開催されるというのも何やら因縁というか主催者どうしのバトルのようなものを感じずにはいられない。
 両団体の当地における今後の評価や人気などの成り行きが気になるが、レースそのものの性格が大きく異なるのでたぶん共存共栄できるのではないか。

ピットやパドックの建設工事現場。(Harmon Avenue と Koval Lane の北東角)

ピットやパドックの建設工事現場。(Harmon Avenue と Koval Lane の北東角)

 NASCAR と F1ではレースのルールや車両の仕様などさまざまな部分において相違点が多いが、レースに詳しくない者にとって簡単に気づく大きな違いはレース開場だろう。
 NASCAR は ラスベガスモータースピードウェー での開催だが、今回のF1は 繁華街の一般道 となっており、それゆえF1のほうが準備に手間や時間がかかる。

 その準備、現在レースで使用される道路の路面の改良や観客席の設営、そしてメイン施設となるパドックの建設工事などが進められているため数ヶ月前からさまざまな場所で激しい渋滞が発生している。
 渋滞で一般市民に不便や迷惑がかかろうが開催を決めたのは、経済効果を期待する観光都市ラスベガスと主催者側の思惑が一致したということだろう。

路面の改良工事のため通行止めになっているストリップ大通り。

路面の改良工事のため通行止めになっているストリップ大通り。

 コースは下の地図からもわかるとおり全長3.8マイル(約6km)のほぼ半分はラスベガスの目抜き通り「ザ・ストリップ」というから目立ち度という意味では NASCAR の比ではない。
 今回の開催をきっかけにアメリカでもF1の露出度が高まり NASCAR を脅かす存在になるのだろうか。今後のF1の動向から目が離せない。

手前の赤い線の区間がストリップ大通り。(F1の公式サイトから)

手前の赤い線の区間がストリップ大通り。(F1の公式サイトから)

 16日と17日は練習走行で、18日が本戦で50周を走ることになる。練習も本戦も時間帯は夜間というからなんとも不夜城ラスベガスらしい開催スケジュールだ。

 実際に観戦を計画している人たちはここで説明するまでもなくすでに公式サイトなどからさまざまな情報を得ていることだろうから、観戦席のチケット料金やレースの詳細などは割愛するとして、一般の観光客、つまりF1開催を知らずにラスベガス旅行を計画している人たちなどのために交通規制に関してお伝えしておきたい。

 現時点で主催者や当局が発表している交通規制(道路閉鎖)は以下のとおり。レースで使用されるコースと必ずしも一致していないので要注意。以下の番号は地図内の赤い文字の番号を示している。

1: Genting Blvd から Aria Place までのストリップ。

2: ストリップと Howard Hughes Parkway の間の Sands Avenue。

3: ストリップと Lamar Circle の間の Harmon Avenue。

4: Sands Avenue と Tompkins Avenue の間の Koval Lane。

5: ストリップと Mel Torme Way の間の Spring Mountain Road.

6: Via Del Nord と Linq Lane の間の Flamingo Road。

赤い線で示された区間が通行止めが予定されている道路。

赤い線で示された区間が通行止めが予定されている道路。

 上記の区間はすべて現時点では3日間とも夕方5時ごろから深夜まで閉鎖される予定だが、早めに閉鎖される可能性もあるとのこと。
 したがってその時間帯の空港とホテル間の移動やナイトショー開場への移動などは注意が必要だ。

Aが Koval Lane に沿って設置された観客席、Bがピットやパドック。

Aが Koval Lane に沿って設置された観客席、Bがピットやパドック。

 最後に余談。ストリップ大通りの歩道や歩道橋から観戦できると思ったらそれは甘い。無料観戦は無理と考えたほうがよい。
 高額の観戦チケット売りたいためか(最低でも500ドル)、歩道から車道が見えないように透明ではない高いフェンスを設置するとのこと。歩道橋からも下界が見えないようにするらしい。
 なんとも商魂たくましい対応策と言えそうだが、場所取りなどの混乱を避けるためには仕方がないといったところか。
 観光都市ラスベガスを応援する立場として今年の開催が成功し、今後も当地で毎年開催されるようになることを祈りたい。

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コメント(1件)

  1. キーン より:

    長年のF1ファンとしては
    ラスベガス、それもストリップでレースが開催される日がくるなんて
    それこそ夢にも思っていませんでした。
    F1運営をアメリカのメディアが担ったことによる効果は大変大きかったということでしょうね。
    当日近隣のホテル(コース側に窓のある部屋)に宿泊される方は観戦が可能になるのでしょうか。
    宿泊費が物凄い事になりそうですが。

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