いよいよ今年も残すところあとわずか。年末年始の休暇ももうすぐだ。
とはいえ、現在のコロナの状況では日本からの海外旅行は現実的ではないだろう。
その一方で、在米の読者の中にはこの時期にベガス旅行を計画している人も多いに違いない。
今週はそんな人たちへの情報提供ということになるが、明るい情報ではないことをあらかじめ了解しておいて頂ければ幸いだ。
ラスベガスを有するここネバダ州では新規感染者数が急増中であることは3週間前のこのコーナーで書いたばかりだが、12月に入ってからも、その数字はまだ上昇傾向にあるか高止まりの状態で、減少する気配はまったく見えてこない。
それどころか、コロナ関連のデータを集計している非営利団体 COVID Tracking Project が発表した直近の統計によると、ネバダ州において重症化し入院している感染者の数は「10万人あたり 59.2人」で、これは全米50州で最悪とのこと。
ちなみに2番目はノースダコタ州の 55.5人というからネバダ州はダントツの ワースト1 といえそうだ。
そんな状況を受け、おとといネバダ州知事のスティーブ・シソラック氏は、11月22日に「3週間限定」との条件付きで施行したコロナ規制の有効期限をさらに一ヶ月延長すると発表。その新たな期限は 1月15日までとなった。
これにより年末年始のラスベガスでは以下のルールが引き続き適用されることになったので、この時期に当地への旅行を計画している場合は注意が必要だ。
◎ 公共の場所では常にマスクを着用。
◎ カジノ、レストラン、バー、スポーツジム、フィットネスクラブなどは、あらかじめ定められている最大収容人数の 25% 以上を受け入れてはならない。
これにより、たとえば 100人が定員の飲食店の場合、25人までしか客を受け入れられないことになり、採算性が著しく低下するため多くのレストランが休業かテイクアウトのみとなる可能性がある。
◎上記のルールと合わせて、飲食店などにおいては「1つのテーブルには4人まで」との条件が付くので、団体での飲食を楽しむ場合は不便を強いられる可能性がある。
◎ ナイトショー、コンサート、スポーツイベント、集会、会議など、人が集まるイベントに対する人数制限は 50人までか、もしくはその施設の最大収容人数の 25% までのどちらか少ないほう。
これにより、ナイトショーやコンサートなどの開催は現実的ではなくなるため、ほぼすべての興行が中止と考えたほうがよい。
◎ 一般観光客にはあまり関係ないことだが、美術館、博物館、水族館、図書館、動物園、ボウリング場なども最大収容人数の 25% まで。
◎ 家族や仲間同士で自宅などに集まって飲食をする際は「10人以内、なおかつ2組の家族まで」。
◎ 50,000平方フィート(約4600平方メートル、または約1400坪)以上の施設や大型店は、施設内が混雑しないよう入口などで常に状況を監視しながら人数をコントロールしなければならない。
◎ ナイトクラブやストリップ劇場などは規模や人数に関わらず営業自体が禁止。
というわけで、せっかくラスベガスを訪問しても、ナイトショーやコンサートなどは完全にあきらめるしかなく、レストランなどにおいても不便を強いられる可能性が高いが、その一方で、カジノは人数制限があるもののそれなりに楽しめるようになっているので、カジノがメインの目的であれば、訪問をためらう必要もないだろう。もちろん感染リスクという部分においては最大限の注意を払う必要があることは言うまでもない。
なお、ストリップ大通りを歩行者天国にして毎年開催されてきた恒例のカウントダウン花火大会はすでに中止が決定しおり、ラスベガス名物ともいえるカジノホテルの豪華なバフェもほとんどやっていないと考えたほうがよい。
一方、ショッピングモールは個々の店における入店制限はあるものの、ほぼ平常通りに営業しているので、ショッピング族はそれなりに楽しめるはずだ。
くれぐれも感染に注意しながらラスベガスをエンジョイしてほしい。では良いお年を。
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コメント(4件)
昨年末に訪問して以来、今年は訪れる事が出来ずストレスが大分溜まっています。毎週、ラスベガス大全を楽しみに拝見しておりますが、いい話が無く気が滅入ります。来年こそはラスベガスへ旅が出来る様、願っております。
ラスベガス大全をいつも細かくチェックしては、早く又ラスベガスに行ける日を待っているこの頃です。毎年、年に5,6回はラスベガスに行ってたのに今年は一度も行けず、気が滅入っているのですが、ラスベガス大全を見てコロナ禍が早くおさまることを祈るばかりです。
いつも参考にさせていただいてます。
来年1/11に行く予定です。
このパンデミックが早く落ち着く事を祈っており
ます。
ハワイからハワイアン航空で往復の場合、ハワイに帰る前のコロナのテストはダウンタウンのメインステーションホテルで車を使わずに歩いて受けられるので、レンタカーを借りる事がなくとても助かります。消毒を欠かさず安全な旅行を行いたいと思います。
ラスベガス大全様:いつも楽しみに拝見させていただいております。早く街全体が以前のように 笑顔で過ごせる日々がくることを願って止みません。人々の力を信じています。がんばれアメリカ!負けるな人類!