ベラージオ・ホテルで公演中の「O」。カナダのモントリオールに拠点を置く人気のサーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が演じる華麗かつ独創的なナイトショーだ。
「O」の読み方はもちろん「ゼロ」ではなく「オウ」。フランス語で水を意味する eau(オウ)にちなんでいる。
その名が示すとおり、ショーの内容はまさに水。ステージがプールになっており、さしずめ水上ショーといった様相だが、実際には水中も空中も使う。さらに水が完全に視界から消えたりする場面も少なくないが、今回の話題はショーそのものの詳細説明ではない。
今月の1日、このオウが1万回目の公演を迎えた。初公演はベラージオ・ホテルの開業日の翌々日 1998年10月17日なので、21年と11ヶ月での達成ということになる。
このめでたい1万回公演を記念して、同ホテルの前庭にある湖において、オウのキャストが水上ショーを演じることになった。
こちらは日々のオウの公演とはまったく別に屋外でおこなわれる特別パフォーマンスなので、もちろんチケットの購入などは一切不要。無料でだれでも楽しむことが出来る。
公演は4回予定されており、日時は 9月28日(土)、9月29日(日)、10月12日(土)、10月13日(日)のそれぞれ 3:30pm。
オウの実際の公演の中で演じられている演目の中から2つが選ばれて披露されるとのこと。その演目はすでに決まっているが、それは観てからのお楽しみということで。
ちなみにこの湖は、ラスベガス屈指の人気アトラクションとして名高い噴水ショーがおこなわれている場所でもあるので、イメージとしてはライトアップされる「夜間の会場」という印象が強いが、今回の公演は日中の時間帯だ。
逆にどんな演出になるのか興味津々といったところだが、照明による演出にこだわらないダイナミックなパフォーマンスが予定されているようなので大いに期待してよいのではないか。
(ただし水深が十分に深くないため、室内シアターで見られるような 10メートルを超えるような高飛び込みは期待しないほうがよい。下の写真の白い部分が噴水)
湖は広大なので、どの位置から観るのがよいのか何とも言い難いが、常識的にはストリップ大通り側からベラージオの本館を真正面に見る位置がベストポジションと思われる。(下の写真のような位置)
通常の日々の噴水ショーでは場所取りなどは不要だが、過去において通常の噴水ショーではないパフォーマンスが披露されたことが何回かあり、その際にはかなり混雑したことがあるので、念のため早めに現場に行ったほうがよいかもしれない。
最後にオウの通常の公演について。これまでの約22年間、週に2回の休演曜日があったため(原則として月曜日と火曜日が休演)、週5日の公演だったが、11月からは週によって月曜日や火曜日も公演し(今までもそのような週がときどきあった)、さらに 2020年1月からは、ラスベガスのシルク・ドゥ・ソレイユとしては異例の、休演曜日なしの完全週7日公演に切り替わる。それだけ人気が高い証拠といってよいのではないか。
なお、パフォーマーたちの休暇や現場のメインテナンスなどのための2~3週間程度の連続休演は従来どおり 2020年以降も設定される予定なので、このショーを観るためにラスベガス旅行を計画するような場合は、あらかじめ公式サイトなどで休演日を確認するようにしたい。
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