いよいよ来週 6月13日から、第127回全米オープンゴルフ選手権が始まる。
第一次世界大戦と、第二次世界対戦で中止となった6回を除き、1895年から続いている伝統の一戦だ。
会場は、今年開業100周年を迎える名門コース、ペブルビーチゴルフリンクス(カリフォルニア州)。
日本からは、今季復調の兆しが見えてきている松山英樹ら4選手が出場。
そして注目はなんといっても、セックススキャンダルや腰痛などによる長期の戦線離脱から事実上の現役復帰を果たし、昨シーズンの最終戦で優勝を遂げたタイガー・ウッズだろう。今年のマスターズも制し完全復活ののろしを上げ、その勢いでこの伝統の一戦にのぞむ。
さてここラスベガスでは、スポーツも賭けの対象となっていることは周知の事実。各カジノ内にある「スポーツブック」(写真)と呼ばれるセクションに行けば、さまざまなスポーツに賭けることができ、この全米オープンも賭けの対象となっていることは言うまでもない。
その勝者を当てる賭けの払い戻し倍率がすでに各カジノから発表されており、注目のタイガー・ウッズは、1番上の写真のカジノでは現在8倍。
この8倍は、もっか世界ランク1位でこの大会を2連覇中のブルックス・ケプカの5倍、つい先日まで世界ランク1位だったダスティン・ジョンソンの7倍に次ぐ3番人気だ。
さて日本のエース松山英樹(世界ランク29位)はどうかというと、この写真を拡大してもらえればわかる通り 30倍。
この数字をどう判断するかは人それぞれだが、とにかく10ドル賭けて松山が優勝すれば300ドル、賭け金も含めれば 310ドルが払い戻されることになるわけで、もし優勝確率に対してこの倍率が高配当と判断する者は賭けてみるとよいだろう。
ただ、賭けの締切は試合開始の直前、一方、試合結果がわかるのは大会最終日の夕方。したがって賭けるためには、そして的中した場合の配当金を受け取るためには、6月13日の早朝以前から 16日の夕方までの期間、ラスベガスに滞在している必要がある。(もちろんその間、どこか他の街に出かけていてもかまわないが)
ちなみに賭けるだけ賭けて、試合結果を待たずに日本に帰国しても、的中投票券をカジノへ郵送することによって換金可能だが、送られてくるドル額面の小切手を日本で換金する手間や銀行での手数料を考えると、現実的ではない。
なお、ラスベガスがあるネバダ州の住民は、スマートフォンなどで賭けることができ、換金手続きもネットで可能。
さて倍率をあれこれ書いてきたが、ここまでに書いてきた倍率はあくまでも特定のカジノ(ステーション系列のカジノ)における数値であって、どこのカジノでも同じ倍率というわけではない。
各カジノ、厳密には各カジノ系列によって倍率の設定にはかなりばらつきがあり、タイガー・ウッズを11倍としているところもあれば、松山を45倍としているところもある。以下に各カジノ系列における主要選手の倍率を示してみた。
したがって、もし賭けるのであれば、少しでも高配当のところで賭けるべきではあることは言うまでもないが、競馬の配当倍率などと同様、これらの数値は刻々と変動し得るもので固定的なものではないことと、あくまでも当地時間 6月4日の正午前後の数値ということを念頭に、参考にして頂ければ幸いだ。
( [-] の部分は、そのカジノではその選手の倍率を発表していないという意味)