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こんなに差がある航空会社によるちがい!


 
< 日本の旅行代理店が教えてくれない丸秘ウラ情報 >
 ラスベガスとグランドキャニオン (グランドキャニオンウェストも含む) 間に観光用のフライトを運行させている航空会社は、いくつもある (ヘリコプターで運行している会社も含む)。これらの航空会社がそれぞれ独自の 「グランドキャニオンツアー」 を催行しているわけだが、それぞれの違いは小さいようで意外と大きい。
 ちなみに、旅行代理店は例外なく、結局それらのツアーのどれかを取り次いでいるだけで、自社で飛行機を運航させツアーそのものを催行しているわけではない。
 したがって予約の際はどのレベルの航空会社を取り次いでいるのか注意深くチェックしたいものだ。
 ところが、それをチェックしようとしても 「利用航空会社は ABC航空もしくは XYZ航空のどちらか」 などと説明を受けるだけで、ツアー日の直前になるまで、最終的に利用する航空会社名を公表してくれないことが多い (旅行代理店の多くは、ツアー日直前になって、集客できた人数のサイズに応じた座席ブロックに予約者を割り当てたりすることがあるためか、予約を受理した段階では利用航空会社を公表しないのが一般的)。いずれにせよ以下がそのチェックポイントだ。
  1. 航空会社  (ピンからキリまで)
  2. 料金  (安かろう悪かろうの格安ツアーから高級ツアーまで)
  3. 使用空港 (ホテル街から 40km以上も離れた空港の場合も)
  4. 使用航空機のサイズ (数人乗りの小型軽飛行機から中型機まで)
  5. 使用航空機のプロペラの数 (双発機とは限らない。単発機も!)
  6. 訪問地がサウスリムか? ( "Gキャニオンウエスト" の場合も)
  7. 夏期の体重測定の意味 (夏期に体重測定を行う意味とは?)
  8. エックス線検査と生年月日 (クツまで脱がされる検査)
  9. 航空機の翼の位置 (低翼機では下界の景色がほとんど見えない)
  10. 乗務パイロットの数 (1人制でパイロットが急病になったら?!)
  11. 気象レーダーなどの安全装置 (ハイテク機器を搭載しているか?)
  12. 計器飛行と有視界飛行 (FAAの安全基準で飛行しているかどうか)
  13. 機内のエアコンの有無 (夏のラスベガスは摂氏 40度以上!)
  14. FAA のライセンス 121 or 135 ? (122 は一流航空会社のあかし)
  15 通路側座席の有無 (窓側がいいに決まっているが…)
  16. 保有している航空機数 (代替機が少ないとツアー中止も)
  17. 社歴 (新旧入り乱れての競争)
  18. どこの航空会社も "SCENIC" ?! (多すぎる "SCENIC" に注意!)
  19. 選択可能な便数 (チョイスが多ければスケジュールを組みやすい)
  20. 同一フライトの複数運行 (団体旅行などでは不可欠な条件)
  21. 集合時刻と離陸時刻の時間差 (時間は有効に使いたいもの)
  22. 日本語ホットラインの有無 (いざという時には心強い)
  23. 日本語による機内音声ガイド (やはりこれがあると景色の理解度も倍増)
  24. 決済方法 (日本と異なりすべてカード決済で、現金払いや振込はない)
  25. キャンセル規則 (2日前まではキャンセル自由が当たり前!)
  26. 取扱クレジットカード (メジャー航空会社は JCB も OK)
  27. 帰りの送迎バスの目的地変更 (帰りにショッピングができる!)
  28. 日本語ガイド (いれば安心)
  29. 日本語を話す地上職員 (いれば安心)



 
1. 航空会社   [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 Gキャニオンツアー (ウェストリムも含む) を主催している主な航空会社 (ヘリコプターの会社も含む) は以下の通り。

CANYON AIR、 GRAND CANYON AIR、 HELI USA、 LAS VEGAS 500 AIR TOURS、 MAVERICK、 PAPILLON、 SCENIC、 STORY AIRWAYS、 SUNDANCE、 VISION。 (ABC 順)

 ちなみに、かつて大きな存在感があった AIR NEVADA は EAGLE に吸収されたため消滅。その後 EAGLE と SCENIC が合併したため EAGLE ブランドも消滅。日系旅行会社から高い評価を得ていた AIR VEGAS は 2004年 10月に廃業。2007年 4月には、PAPILLON と GRAND CANYON のグループが、SCENIC を買収したが、各ブランドはそのまま存続。KING は 2010年に廃業。CANYON AIR は 2011年から、STORY は 2012年から運行を始めた新興航空会社。以上のように、この業界では離合集散が激しく、今後いつまた変化があるかわからない状況。

 
2. 料金  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 定価は $300 前後でも実際には $200 前後で安売りされている格安ツアーから、$330 前後の高級ツアーまで、航空会社によってまちまちだ。これらの価格差はただ単に航空会社の 「格」 などの違いだけでなく、日本語ガイドや食事が付くかどうかといった直接的なサービスの違いから、利用空港のロケーション、航空機材、乗務パイロットの数といった間接的なサービスに至るまで、さまざまな部分で大きな違いとなって現れてくる。
 また、同じ航空会社のツアーでも、空から見るだけのツアーもあれば、現地に着陸して展望スポットまでバスで訪れるツアーもあるなど、ひとくちに 「グランドキャニオンツアー」 といってもその内容はさまざまだ。


 
3. 使用空港  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 以下のリストのようにラスベガス周辺には 5つの空港がある (ネリス空軍基地などは除く)。このリストを見る限り、ホテル街からはラスベガス国際空港が断然近くて便利のように見える。
 しかし、この空港を利用してグランドキャニオン・サウスリム (グランドキャニオンウェストではない、という意味) へ、飛行機でのツアー (ヘリコプターではない、という意味) を運行している航空会社は、 VISION 航空だけだ。(かつては Scenic 航空もこの空港を使用していた)
 その VISION においても、この空港を利用するのは、2013年夏から運行再開された大型機材 (ボーイング737) によるフライトだけで (それも不定期的。特に冬期は需要が少ないため飛ばない)、それ以外の機種の場合はすべてノースラスベガス空港発着となる。

   ラスベガス周辺の空港  ホテル街から     GC空港まで   
 ラスベガス国際空港 (マッキャラン空港)     約 3.7 km   約 271.4 km 
 ノースラスベガス空港  約 10.6 km   約 277.8 km 
 ヘンダーソン空港  約 15.8 km   約 270.3 km 
 ボールダーシティー空港  約 33.7 km   約 245.2 km 
 ジーン空港  約 40.7 km   約 287.9 km 

Note:  [ホテル街] の位置の定義はベラージオホテル前の交差点。各空港の定義はメイン
    ターミナルの位置。数値はそれぞれの位置の 2点間の直線最短距離。


 したがって大多数のツアーは、ノースラスベガス空港、ヘンダーソン空港、ボールダーシティー空港、ジーン空港を利用していることになるが、20年以上前まで一番多く利用されていたヘンダーソン空港に拠点を構える航空会社は現在ゼロになってしまい、また、ジーン空港をときどき利用していた King 航空も消滅したため、現在グランドキャニオンツアーのほとんどはノースラスベガス空港もしくはボールダーシティー空港からの出発ということになる。なお、グランドキャニオン・ウエストへ向かうヘリコプターによるツアーはラスベガス国際空港を拠点としている場合が少なくない。
 各航空会社にとって、利用空港が街の中心部から離れれば離れるほど空港関連施設の諸経費が安くなる一方、ツアー参加者をホテルから空港まで送迎する際のガソリン代などがかさむため、拠点をどこの空港にするかの選択は簡単ではないようだ。
 もちろん利用する側にとっては、遠い空港になればなるほどホテルと空港間の移動に時間がかかり不便になることはだれにでもわかるが、必ずしも近ければいいというわけではないところがむずかしい。
 たとえば、ラスベガスからグランドキャニオンまでの飛行経路が、ラスベガス市内やラスベガス国際空港付近の上空を通過する必要がないボールダーシティー空港からのツアーは、航空管制がスムーズで (空が混雑していないので) 離陸を待たされたりする遅延が少ないのと (着陸時も同様)、地理的にグランドキャニオン空港に近いので飛行時間が短いというメリットがある。それは航空会社にとっては航空燃料の節約になり、利用者にとっては飛行時間が短いので酔ったりする確率が減ることになる。


 
4. 使用航空機のサイズ  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 ラスベガス市内の街角での呼び込みセールスや、ホテルの客室内などに置かれている現地観光マガジンなどがすすめるツアーに黙って申し込んでしまうと、10人乗り以下の小型軽飛行機で運行している航空会社のツアーに予約されてしまうことがある。(King 航空が運行をやめた現在は、その可能性は減ってきているが、Canyon Air、Story などが最近 9人乗り以下の機材で大々的に営業展開を始めたので、小型機軽飛行機も復活傾向にある)
 もちろんスリルある小型機をわざわざ好んで乗りたがる人もいるので、一概に小さい飛行機が良くないとは言えないが、揺れやすいことだけはたしかだろう。
 また、気象レーダーなど各種の安全装備という点においても小型機は大型機に比べ総じて不利な状況にあることは否定しがたい事実だ。やはり気分的にも 10人乗り以上の飛行機に乗った方が、どことなく安心だろう。
 ちなみに市内で配られているチラシやパンフレットに、大きな航空機材の写真が写っているツアーの場合でも、実際の機材がその航空機になるとは限らないので注意が必要だ。なぜなら、どこの航空会社も、保有する一番大きな飛行機を宣伝資料などに載せる傾向にあるからだ。
 自分が乗る飛行機のサイズぐらいはあらかじめ知っておきたいものだが、残念なことに旅行代理店などに機材のことを聞いてもほとんどの場合、教えてもらえない。理由は、その担当者 (特に日本側の担当者) がそのこと自体を情報として持っていないということもあるが、それ以前の問題として、利用者から予約注文を受けた段階ではどの航空会社のどのツアーを使うか、その旅行代理店自身が決めていない場合があるからだ。


 
5. 使用航空機のプロペラの数  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 安全のことを考えたら、両翼にそれぞれエンジンやプロペラを持つ 「双発機」 であることが望ましい。双発機の場合、万一どちらか一方のエンジンが止まっても飛行が可能だが、機首にプロペラがひとつしか付いていないいわゆる単発機の場合そうはいかない。安全のことを考えたら自分が参加するツアーの飛行機が単発機か双発機かぐらいは事前に確認しておいた方がよいだろう。なお、ここでの話は、「単発機が頻繁に事故を起こしている」 という意味ではないので誤解のないように。ちなみに Canyon Air (www.flycanyonair.com) が使用しているセスナ208型機は単発機だ。Story Airways も単発機を利用。また、あまり知られていないことだが、大手とされる SCENIC航空のグループにおいても単発機をまだ保有しており、集客が少ない場合など、実際に単発機で営業運行されることがある。

 
6. 訪問地はサウスリムか?  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 世界遺産に指定されているグランドキャニオン国立公園には、本来サウスリム (南壁) とノースリム (北壁) しかないが (観光地化しているのはサウスリム)、旅行代理店によっては、「グランドキャニオン・ウエスト」 もしくは 「グランドキャニオン・ウエストリム」 (西壁) と称する場所へ行くツアーを 「グランドキャニオンツアー」 として販売している。
 特に 「コロラド川、川下り付き」 などとなっているツアーのほとんどは、ほぼ間違いなく目的地がこのウエストと考えてよい。
(サウスリムおよびノースリムでは、国立公園管理当局が谷底へのアクセスなどを厳しく制限しているため、そう簡単には川下りを楽しむことはできない)
 この 「グランドキャニオン・ウエストリム」 と 「グランドキャニオン・サウスリム」 のちがいを知らずにツアーに参加してしまうと、「見たかったのは逆だった」 と、あとで後悔することになりかねないので注意が必要だ。詳しくは前ページに戻り、「Gキャニオン・ウエストって、どんなところ?」 、もしくは 【観光スポット】 セクション内の 「Gキャニオン・ウエスト」 の項を参照のこと。


 
7. 夏期の体重測定の意味  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 航空会社によっては、また季節によっては、搭乗前に全乗客の体重測定を行なうことがある。小型機の場合、機体の総重量と燃料と飛行距離の関係が非常に微妙になり、離陸前に総重量を正確に把握しておく必要があるからだ。また、機材が大きくても夏期の場合 (気温が高い場合)、離陸に必要な最低速度と滑走路の長さの条件が厳しくなるため、しばしば総重量が重要になってくる。
 したがって、「人前で体重測定機に乗るのはイヤだ」 といってもこればかりは避けて通ることができない。もちろん近年は、若い女性の気持ちに配慮して他人に見えないように計測してくれるので体重測定自体は問題ないが、この体重測定の結果によっては、現場スタッフから 「総重量が規定値をオーバーしているため、だれかひとり搭乗をあきらめて次の飛行機に乗ってください」 といわれたりすることがある。こういった予期せぬトラブルは小さい機材を使っている航空会社ほど発生確率が高いので、小さい機材を使っているツアーに参加する際は要注意だ。
 ちなみに、標高が高くなればなるほど、そして気温が高くなればなるほど、空気が膨張し気圧が (密度が) 低くなるため、翼で発生する揚力が低下するばかりか、エンジンに取り込まれる酸素が減り出力も低下する。その結果、安全に離陸するためには、総重量を減らすか、より速い離陸速度が求められる (速度が速いと揚力が増す)。しかし滑走路の長さが同じである限り、離陸速度のアップは困難で、結局、総重量を減らすしかない。
 あいにく、グランドキャニオン空港の標高は約 2014m と、世界屈指の 「高地空港」 であり、またラスベガス地区の各空港も標高が 650〜850メートルと一般の空港に比べてかなり高いばかりか、夏期には摂氏40度以上の高温になるため、離陸時の物理的条件は非常にきびしい。
 また近年は肥満気味の乗客が多いこともあり (特にアメリカ人)、この 「乗客のだれかに降りてもらう」 という理不尽な出来事は想像以上に多発している。ちなみに、各機種ごとの各気温に対する離陸時の総重量は FAA (米国連邦航空運輸局) によってきびしく定められており、いくら理不尽でも厳格に適用されるので、利用者がさわいでもどうにもならない。
 なお、シーニック航空では、2008年12月から、冬期でも、搭乗時のみならず予約時にも乗客に体重を確認し、それを予約システムに入力するようになった。理由は、極度の肥満の乗客が急増しており (ほとんどアメリカ人)、冬期でもFAAが定める最大重量を越えてしまうケースが増えてきているためだ。
 ちなみにそのシーニック航空では、体重300ポンド(136kg) 以上の乗客に対して、体重測定をするチェックインカウンターの現場で $100 の追加料金を徴収している。


 
8. エックス線検査と生年月日  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 ハイジャックやテロ対策として、世界中どこの空港においても、航空機に乗る際は、手荷物および乗客の身体に対する厳しいエックス線検査がある。特にアメリカの空港は厳しく、クツのヒール部分に危険物が隠されていないか検査するために、クツまで脱がされることは広く知られるところだ。
 一方、グランドキャニオンツアーにおいては原則として、そのような検査はない。ピリピリした緊張感もなく、楽しい気分で搭乗できるのはありがたいことだ。
 しかし、ラスベガス国際空港の通常のターミナル (プライベート機などのためのターミナルではないという意味) を利用するフライトの場合、厳しいエックス線検査があるばかりか、治安当局によるテロリスト対策として、ツアー予約時に生年月日を航空会社の予約システムに入力する必要がある。したがって、予約時に、生年月日まで旅行代理店に聞かれて不快に思う人もいるかもしれないが、こればかりは当局が定める規則なので仕方がない。ちなみにビジョン航空のボーイング737機を利用したツアーがこれに該当する。 (ただし冬期は需要が少ないため、大型のボーイング737の使用は、2013年11月以降、停止している)


 
9. 使用航空機の翼の位置  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 航空機の構造における主翼の位置に関しては、大きく分けて2種類ある。ひとつは、胴体部分の上部 (窓よりも上の位置) から主翼が出ているいわゆる 「高翼機」。そしてもうひとつが、窓よりも下の位置から主翼が出ている低翼機だ (大多数の一般の旅客機は低翼機ということになる)。低翼機の場合、機内からの視界が主翼によってさえぎられてしまうため、下界の景色を楽しむ際は条件が悪い。
 したがって、通常の空の旅ならまだしも、飛行途中の下界そのものが観光要素となっているグランドキャニオンツアーにおいては、高翼機を導入している航空会社を選ばなければ損ということになる。最近は多くの航空会社がこの高翼機を導入し始めているが、保有機材のすべてが高翼機という航空会社は、当社が知る限りでは存在していない。


 
10. 乗務パイロットの数  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 一部の航空会社が 「一人制」 を導入しているが、万一のこと (パイロットの急病など) を考えると 「二人制」 が望ましい。そうは言っても 1機当たりの乗客数がもともと少ないグランドキャニオンツアーのフライトにおいては、人件費がかさむ二人制はすぐにコストアップにつながるため、安いツアーの多くが一人制だ (特にヘリコプターの場合は当然のこと)。また、高いツアーにおいても、たまたまその日の参加人数が少ない場合、小さな機材が利用され、自動的に一人制となってしまうことがある。とにかく心配性の人は二人制であることを確認してから申し込んだ方がよいだろう。

 
11. 気象レーダーなどの安全装置  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 一般に、小型軽飛行機は安全装置に関する限り中型機に比べやや劣っている。そんなことはないという人もいるが、それは否定しがたい事実だ。また中型機の場合でも、その航空会社の方針により装備はまちまちで (もちろんどこの航空会社も法令で定められた最低限の機器は備えているが)、ハイテク機器で重装備をしている航空会社もあれば、比較的軽装備の航空会社もある。

 
12. 計器飛行と有視界飛行  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 計器によって測定された気象条件が FAA (米国連邦航空運輸局) が定める安全基準を満たしていない場合、自動的に運行を中止にしてしまう航空会社と、あくまでもパイロットの目視に頼り少々の悪天候でも出発してしまう有視界飛行の航空会社がある。

 
13. 機内のエアコンの有無  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 数人乗りの小型機になると冷房装置がない機種も少なくない。夏場は摂氏 40度以上が常識となっているラスベガスにおいて、冷房がないのは少々きついかもしれない。

 
14. FAAのライセンス  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 FAA が航空会社に対して発行する運行免許には大きく分けて 121番と 135番という 2つのカテゴリーがある。パイロットの年齢制限から機材整備の方法まで、非常に細かく規準が定められているため、ここで両者の違いを詳しく説明することは紙面のスペース的にむずかしいが、日本的な言葉で簡単に表現するならば、121番が 「甲種免許」、135番が 「乙種免許」 といったところか。たとえば 121番ではパイロットの年齢は 60歳までだが、135番では年齢制限がなく、どんな高齢のパイロットが操縦してもよいことになっている。
 ちなみに甲種、つまり 121番の免許で運行しているグランドキャニオン行きの航空会社は、Scenic 航空と Vision 航空だ。


 
15. 「通路側席」 の有無  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 通路を挟んで座席が 1列ずつしかない小型機の場合は全員が窓側の席に座れることになるが、やや大きい飛行機になると景色を見づらい 「通路側席」 が存在することになる。
 それでも 「通路側席」 が存在する機材のフライトの場合、「二人連れの乗客は一緒に座らせる」 (つまり窓側の席と通路側の席) という不文律があるため、一般論として通路側の席を割り当てられた者は "二人連れ客のうちの一人" ということになり、連れと途中で席を入れ替われば、景色を楽しむことができる。(なお、「常にシートベルト着用」 が原則となっているため、飛行中に席を入れ替わると、パイロットに注意されることがある)


 
16. 保有している航空機数  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 グランドキャニオンツアー業界においては、数機の小型機を 1日何往復もさせてスケジュールを切り盛りしている航空会社もあれば、十数機を所有し、同じ時刻に同じフライト番号で複数の飛行機を平行して飛ばす航空会社もある。
 個々のツアー参加者にとっては 1機あればよいわけで、この保有機数に関してはどうでもよいことのようにも思えるが、保有機数が少ない航空会社の場合、代替機の迅速な調達がむずかしく、メカニカルトラブル (機材故障) の際などには運休になりやすい。
 一般観光客にはあまり知らされていないことだが、この 「メカニカルトラブルによるツアーの中止」 もしくは 「出発の大幅な遅延」 は想像以上に多く、せっかく楽しみにしていた Gキャニオンツアーが目の前で中止になってしまった、などという話はよくあることだ。
 「安全のためだ」 と言われてしまえば文句を言うこともできず、また旅行代理店などに八つ当たりしたところで 「契約書の中に "安全上の理由でツアーが中止になることがあります" と書かれているはず」 と言われてしまえばそれまでだ。結局は泣き寝入りするしかないが (もちろんツアー代金は戻ってくるが)、悪天候で中止ならまだしも、機材故障が原因では本当にやりきれない思いだろう。
 この種のトラブルは、「安全のため」 という不可侵な大義名分がある限り、どこの航空会社に予約を入れても、それを 100%避けて通ることはできないが、保有機数の多い航空会社を選ぶことにより、そのリスクを確率論的に軽減させることは可能なはずだ (代替機の調達が早いため)。そういう意味においては、あまり小さな航空会社を選ぶことは避けた方がよいかもしれない。それでも運悪く 「ツアー中止」 に遭遇してしまったら、「事故に遭うより中止でよかった」 と自分で自分を慰めるより他ないだろう。


 
17. 社歴  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 社歴とサービス内容との間に必ずしも相関関係があるわけではないが、毎年のように離合集散が繰り返されているこの業界においては、なるべく安定的な長い社歴のある会社を選んだ方がなにかと安心かもしれない。それは安全性という意味よりも、予約したあと実際のツアー日までの間に、その航空会社が消滅してしまうリスクを少なくするためだ。

 
18. どこの航空会社も "SCENIC" ?!  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 ラスベガスのホテルの客室内に置いてあったりする小冊子やフリーマガジンなどを見ていると、「Grand Canyon Scenic Air Tour $269 ! 」 などという航空会社の広告をよく見かける。一方、そのすぐとなりのページに 「Scenic Airlines Grand Canyon Tour $330」 などと出ていたりする。これはどういうことか。
 じつは前者の "Scenic" は一般名詞としての Scenic (【景色がよい〜】といった意味)、つまり 「景色がよい Gキャニオンツアー!」 というような意味で、後者の "Scenic" は企業名としての固有名詞、つまり 「Scenic 航空」 のことだ。これに関しては当の Scenic 航空自身も非常に頭を痛めているようだが、とにかく混同しやすいので注意が必要だ。


 
19. 選択可能な便数  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 各航空会社では、ラスベガスとグランドキャニオン間を毎日2往復から4往復ぐらい運行させている (これら数字はあくまでも時刻表上のフライト番号の数。同じフライト番号で複数の飛行機を平行に飛ばしている場合もあり、実際の本数はもっと多いことも)。便数が多い航空会社の方がそれだけ選択肢が広がるわけで、これは多いにこしたことはない。
 この 「フライトの選択」 は、利用者にとってその日のスケジュールを立てる上で非常に重要な要素となる。たとえば、朝早い出発の便を選ぶことができれば、午後から市内観光やショッピングの予定を入れることもできるし、ナイトショーの予約も可能になる。また逆に、遅い出発時刻の便を予約できれば、前の晩遅くまでゆっくりとカジノライフを楽しむことができる。
 しかし残念ながら旅行代理店経由で予約すると、この 「フライトの選択権」 が利用者側に与えられていないことが多く、ひどい場合は前日までフライト時間を教えてもらえない。そのような事情があるためか、旅行代理店は、「グランドキャニオンツアーの予約は終日フリータイムの日に限ります」 などと条件を付けている。しかし実際のツアー時間は6〜7時間程度のものなので (朝6時のツアーに参加すれば、午後1時には終了する)、本来ならば終日フリーである必要はない。


 
20. 同一フライトの本数  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 機材を多く保有している航空会社では、同じフライト番号で複数の便を同時に運行させている。たとえば、「9:00AM発、フライト番号 123便」 といっても、1機だけがその時刻に離陸するわけではなく、2〜3機の飛行機が並行して飛ぶ。このような条件を備えているかどうかは、社員旅行などを手配する際、非常に重要な要素となってくる。もともと航空機のサイズが小さいため、複数運行に応じられない航空会社では団体旅行など処理しきれない。

 
21. 集合時刻と離陸時刻の時間差  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 これは、時間を有効に使いたいと思っている旅行者にとっては非常に重要なチェックポイントだろう。たとえば、あるホテルに宿泊している者が、離陸時刻が 9:00AM のツアーに参加しようとした場合、そのホテル内の指定集合場所に 2時間前の 7:00AM に集まるように指示してくる航空会社もあれば、1時間半前の 7:30AM を指定してくる航空会社もある。この差は、利用空港までの距離、保有バスの台数、1台のバスが何ヶ所のホテルに停車してツアー参加者を拾うか、といった条件の違いに起因してくる。
 貴重な時間を有効に使うという意味で、この離陸時刻と集合時刻の差は短い方がよいに決まっているが、この時間差は航空会社によってバラツキが大きい。かつてボールダーシティー空港を拠点とする某航空会社は、離陸時刻の2時間半前に客をホテルでピックアップしていたこともあった (その会社は今は消滅した)。


 
22. 日本語ホットライン  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 日本語を話す電話オペレーターを常駐させている航空会社とそうでない航空会社がある。急な予定変更や万一の場合 (体調を崩してキャンセルしたい場合など) のことを考えると、このサービスは非常に心強い。しかし残念なことに、このサービスをオファーしている航空会社はそう多くない。また仮に日本語を話せる従業員を社内に置いていたとしても、外線からその部署へ直接電話がつながるようになっている航空会社は非常に少なく、多くの場合、まず最初に、録音された英語のガイダンスを聞き、それの指示に従わなければならない。
 なおこれは余談だが、グランドキャニオンへ航空機を飛ばしている会社で、日本に営業所や支社を持っている航空会社は一社もない。航空会社の名前やロゴを使ってあたかもその航空会社の日本の営業所や支社かのように見せかけている会社も存在したりしているが、それらはすべて単なる代理店にすぎないので要注意。


 
23. 機内の日本語による音声ガイドの有無  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 「左手の下界に見えますのがフーバーダムです」 といった音声による観光ガイド放送を、飛行経路に沿って機内で流している航空会社と、そうではない航空会社がある。つまり、そのサービスがある場合は、備え付けのヘッドホンを利用して、言語ダイヤルを日本語に合わせれば、飛行中、常に日本語の案内を聞くことができる。ラスベガスとグランドキャニオン間の下界の様子にも興味がある者にとってはありがたいサービスだ。

 
24. 決済方法  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 利用者が航空会社に直接予約を入れる場合 (ラスベガス大全の予約代行もこれに該当)、ほぼ例外なく、すべての航空会社が、それぞれの予約に対してキャンセルされた場合の保証として、クレジットカードによるキャンセルギャランティーを要求しているか、または予約時にクレジットカード決済となっている。
 日本でも最近はクレジットカードが一般的になりつつあるが、日本ではまだまだ旅行代理店などの店頭での現金払いや銀行振込も少なくない。
 支払方法に選択肢があるという意味では日本のほうが便利ともいえるが、現金払いや銀行振込は、ツアーが悪天候などで中止になった場合の払い戻しの手続きがわずらわしい。
 クレジットカードの場合、払い戻しは、支払いのときに使ったクレジットカードに、「マイナス金額のお買い上げ」 という形で自動的に返金されるだけなので、わずらわしことは何もない。
 なお、「クレジットカードによるキャンセルギャランティー」 とは、「もし私が、ツアー日の前日や当日にキャンセルした場合、このクレジットカードにキャンセル料を請求してかまいません」 という意思表示としてクレジットカード番号を航空会社側に差し出すことで、この場合、前金のような 「払い込み」 ではないため、予約時に引き落とされることはない。
 なお、メールやネットでカード番号を伝えたりすることに不安を感じる者も少なくないようだが、ラスベガス大全経由で予約する場合、電話やファックスでもかまわないし、また本人が直接航空会社へ電話をして伝えることもできる。もちろん 「SSL 暗号化通信」 によるネット送信も可能だ。


 
25. キャンセル規則  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 キャンセルに対するルールはどこの航空会社もほぼ同じで、多くの場合、ツアー出発時刻の 48時間以上前のキャンセルに対しては何のペナルティーもない。(ただしこれはアメリカ側に直接予約した場合の話であって、日本の旅行代理店経由での申し込みの場合は、個々の代理店によって異なる)
 ただ、前日のキャンセルに対してはツアー料金の一部 (たとえば 25% とか 50% とか)、そして当日のキャンセルに対してはツアー料金の全額をほとんどの航空会社が要求している。
 ところで、日本の旅行代理店を経由して日本側で申し込むと、1週間前ぐらいからキャンセル料が発生する場合がある。元売り (アメリカ側の航空会社) がそんな厳しい条件を要求しているわけではないことを考えるとそれはおかしな話だ。


 
26. 受付クレジットカード  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 VISA と MasterCard を受け付けていない航空会社はない。American Express と Diners Club も多くの航空会社が受け付けている。気になるのは純国産カードの JCB だが、近年はほとんどの航空が受け付けている。

 
27. 帰りの送迎バスの目的地変更  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 ツアーが終了したのち (つまりラスベガス側の空港へ到着したのち)、無料送迎バスで宿泊ホテルまで送ってもらうことになるが、その際、目的地を自分の宿泊ホテルではなく、まったく別の場所 (たとえばショッピングセンター近くのホテルなど) に変更してもらえる航空会社とそうでない航空会社がある。なお、航空会社がその変更の権利を客に与えている場合でも、代理店経由で添乗員付きのツアーなどを申し込んだ場合、その代理店や添乗員がそれを認めていない場合もあるので、その都度、確認したほうがよい。

 
28. 日本語ガイド  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 ツアーそのものに日本語を話すガイドが付くツアーと、そうでないツアーがある。英語が苦手な者にとってこれは重要な要素となるだろう。同じ航空会社でも、日本語ガイドが付いたり付かなかったりすることがあるので、予約の際は注意が必要だ。なお一部の航空会社では、日本語ガイドの代わりに、コードレステレホン程度の大きさの音声ガイド装置をツアー参加者に配布し、各自がそれを使って日本語の案内を聞くという方法を採用している場合もある。

 
29. 日本語を話す地上職員  [ ↑ ページの先頭へ戻る ]
 航空会社によってはその受付カウンターに日本語を話す職員を配属させている会社と、そうでない会社がある。日本語を話すスタッフが現場にいてくれれば搭乗手続の際、すべてを日本語で済ませることができるので、英語が苦手な者にとっては大変心強い。


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