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実弾射撃




英語名   GUN SHOOTING RANGE
住所   市内に複数あり
電話   市内に複数あり
アクセス   ラスベガス市内に複数あるが、最も近いところだと、フォーコーナーから FLAMINGO RD.を西へ 1.5マイル。ARVILLEを右折(北)して約 0.7マイル進んだ右側 (SPRING MOUNTAI RD.を越えて 100メートル先の右側) にそこそこの規模の射撃場がある。

 ラスベガスの射撃場は、ハワイやグアムにある観光客相手の射撃場と異なり、地元のガンマニアたちのための練習場として存在しているため、特にインストラクターなどのようなスタッフを常駐させていない。したがって、まったくの初心者だけのグループがいきなり射撃場を訪問するというようなケースは非常に希だ。
 もちろんアメリカにも初心者はたくさんいるわけで、インストラクターという職業が存在していないわけではない。多くの場合それらインストラクターは独立した職業として存在しており、必要に応じてそのつど "生徒" がいる射撃場に出向くという形式がとられている。
 ここではそのようなインストラクターに頼ることなく個人でいきなり現場に行って射撃を試みてみたいという人のための説明をするので、その予定の者は必ず以下のマナーや手順を覚えておいていただきたい。
 なお、もしどうしても日本語を話すインストラクターが必要という者は 「ツアー」 セクション内にそれなりのツアーが紹介されているのでそちらを参照のこと。

 現場に到着してまず最初にやらなければならないことは誓約書関連のペーパーワークだ (もちろん英文)。「読んですべてに同意したら署名しろ」 と渡される書類にはいきなり、「射撃で事故が起こり得ることを私は承知しました」 とか 「事故で私が死亡しても貴社を訴えません」 とか、なにやら物騒なことがたくさん書かれているが、あまり神経質になる必要はないだろう。これは、万一事故が発生するとアメリカでは天文学的な賠償金を要求してくるバカげた訴訟に発展する可能性があるため、このような書面にて企業は自らを守っているだけのことであって、決して射撃が危険という意味ではない。したがって、「アメリカの訴訟社会が生んだ単なる儀式」 とでも考え、すべての項目に対して無条件でサインしてかまわない。

 それが済んだら次は銃のレンタルだ。通常は自分の銃を持参するのが普通だが、日本からの観光客で銃を持参できる者など原則としていないはずなので、日本人の場合は全員がここで銃をレンタルすることになる。
 銃の種類は大きく分けて短銃、ライフル、マシンガンとあるが、それぞれがさらに口径の大きさで細かく分類されている。口径も アメリカ式のインチ方式とイタリア製のガンなどが採用しているミリ方式があるので注意が必要だ。"38口径" といったら、0.38インチだが、"9口径" といったら 9ミリということになる。
 また銃は口径以外にも弾丸の装着方式などでさまざまなタイプに分かれている。回転式もあればグリップ部のカートリッジに弾丸を装着するタイプもある。どれを選ぶべきかは各自の好みによるのでここではなんとも言えないが、重要なことはそれらを選択する際、ある程度知ったかぶりをしてすんなり決めた方がよいということである。
 なぜなら、前述の通りハワイなどの観光地にある日本人相手の射撃場と異なり、アメリカの一般の都市にある射撃場では、やって来る者の多くが自分の銃を持った地元のガンマン (ガンマニアと呼ぶべきか...) もしくは警察官 (警察官も日夜射撃練習をしている) たちばかりのため、そこへ何も知らない初体験者グループがいきなり姿を現したのでは射撃場側も面食らってしまうばかりか、まわりの地元ガンマンたちも玉が飛んで来るのではないかと緊張してしまうからだ。もちろん逆に初心者であるがゆえに親切に教えてもらえる場合もあるが、必ずしもそういう優しいガンマンたちばかりとは限らない。ということで、銃の種類や口径の選択などはある程度スマートに決めたいものである。
 レンタル料は一般的に口径が大きくなればなるほど高くなると考えてよい。また短銃よりもマシンガンの方が高く、さらに新品で性能の高い銃の方が古くて性能の劣る銃よりも当然のことながら料金も高くなる。古くても名の通った "名作" と呼ばれるたぐいの銃は新品以上に高いことも少なくない。また、銃も消耗品のため (発砲回数が増えるとさまざまな部品が摩耗してくる)、摩耗しやすい繊細なモデルほど総じて高い。したがってレンタル料はピンからキリまでということになる。

 次に弾丸だが、これも通常の地元ガンマンたちは持参して射撃場にやって来る。しかし日本人観光客でそれができる者などいるわけもないので、全員が現場で弾丸を買うことになる。
 弾丸は、口径が決まれば自動的に決まるというものでもない。口径はあくまでも弾丸の太さの指標であり、長さ、硬さ、火薬の量、弾頭の形状などはまったく別の規格で規定されている。同じ長さでも弾頭と火薬の部分の比率の違いで撃った時の感じが大きく違ってくる。また、弾頭に柔らかい金属が使われている弾は、標的に当たった瞬間に大きくつぶれるため、貫通後に抜けて出ていく際の傷口が大きくなり殺傷能力が高まるが、硬い金属の弾頭に比べ貫通能力に劣り、象などの巨大な動物を撃ち抜く際には不向きとなる。
 初心者の場合、弾の種類にこだわる必要はないので最も標準的なものを選べばよいだろう。さて 「何が標準か?」 ということになってしまうが、それはそれぞれの射撃場でレンタル可能な銃の種類が異なる上、用意されている弾丸の種類もさまざまなので、そのつど現場のスタッフに問い合わせてみるしかない。一般論としては、直径と全長が同じ場合、弾頭が小さい弾ほど火薬の量が多く、撃った際の衝撃も大きいが、弾頭の質量が極端に小さくなると必ずしもそうとは限らない。そのへんのことは現場のスタッフと相談しながら決めればよいだろう。

 あと耳栓 (耳の中に物を詰めるタイプもあれば、ヘッドホンタイプもある) とアイプロテクター (ようするにゴーグル) を持っていなければそれも借りる必要がある。どちらも絶対に必要なものなので持っていなければ借りなければならない。銃声は想像以上に大きく (特に口径が大きい場合)、耳栓なしでは耳を痛めてしまう。また発砲時には薬きょうや金属片が周囲に飛び散るのでアイプロテクターも必須アイテムだ。
 目と耳をプロテクトすればそれで大丈夫、と思ったらまだ早い。一番多い事故は、首から飛び込む薬きょうによるヤケドだ。どんな銃でも、撃った瞬間、高温の薬きょうがかなりの勢いで銃から飛び出してくる。つまり、火薬が収納されていた金属製の筒が銃から飛び出してくるわけだが、それが肌に当たってそのまま地面に落下するぶんには特に問題はないが、シャツの襟から飛び込み肌に触れたまま静止すると、首、胸、腹などにひどいヤケドを負う。この薬きょうの飛び出す方向は銃によって決まっているので、事前に良く確認しておくことが大切だが、最大の対策は、シャツなどをスラックスやスカートから出しておくことだ。そうしておけば、もし薬きょうが首からシャツの中に飛び込んできても、すぐに払い落とせる。肌に触れた状態で静止させなければヤケドすることはない。(払い落とす際にあわてると、まだ右手に持っている銃の扱いがおろそかになるので要注意)

 最後は標的の選択だが、人間のカラダを型取った標的もあれば、いわゆる同心円上の輪がいくつも描かれた一般的なものもある。これは好きなものを選べばよい。

 すべての道具を受け取ったらいよいよ射撃場内に入ることになるが、自分のブースに入るまでは絶対に銃を発砲できる状態で持って歩いてはならない。たとえ弾丸が装着されていなくてもこれは絶対に守らなければならない厳格なルールだ。つまり発砲する際に握るグリップ部などを持って歩いてはならないということである。銃を二つに折り曲げた状態で持ち歩くか、グリップ部にある弾倉カートリッジを引き出した状態で持ち歩くか、もしくは所定の位置を人差し指で引っかけてぶら下げた状態で持ち歩くか、それぞれ銃の機種によって持ち方の基本ルールがあるのでそれに従わなければならない。もしどうしてもそのルールがわからない場合は、「だれがどう見てもその銃からは絶対に弾丸が飛び出しようがない」 と一目でわかる状態で持ち歩く必要がある。とにかく周囲の者が多少なりとも緊張するような持ち方をしたら即刻退場処分となることを覚悟しておこう。

 自分のブースに到着したらあらかじめ受け取った標的を装着し、さらにその標的を適当な距離にセットする。標的までの距離は自分で好きなように決めればよいが、標的の移動は電動式になっているのでやり方がわからなければまわりにいる地元ガンマンたちに聞くとよいだろう。他人に話しかける際に気を付けなければならないことは、耳栓をはずしてはならないということだ。周囲にはたくさんの銃声が飛び交っているので耳栓をはずすと耳を痛めかねない。したがってお互いが耳栓をしたままの状態で話し合うことになるが、英語が苦手な者にとっては少々きついかもしれない。なお、他人に声をかけるときは必ず銃を所定の位置に置いてから声をかけること。またその際、銃口は標的側に向けておくこと。銃を所持したままの状態で自分のブースの外へ出て他人に近づいてはならない。
 標的の設定が終わると、次はいよいよ実弾の装着だ。装着方法は前述の通り銃の機種によって千差万別なのでここで説明することはできないが、とにかく銃をよく見て研究することだ。勝手な思いこみで誤った装着をし暴発事故でも起こしたら大変なことになる。

 実弾の装着が終わったらいよいよ発砲だ。銃は発砲時の衝撃で後ろに戻るので必ず左手も添えて両手でしっかり保持する必要がある。腕をよく伸ばさず顔面の近くで発砲すると反動で戻って来る銃が顔にぶつかりかねないので注意が必要だ。また添えた左手の指が、弾丸のカラが飛び出してくる弾倉の開放口にふれているとケガをしかねないので左手の位置にも十分な注意が必要だ。あとはマトにねらいを定め静かに引き金を引く。

 すべての弾丸を打ち終えたら、標的を片づけた後、再びルールに従った持ち方で銃を持ちブースから出る。あとはレンタルしたすべての機材を返却し精算を済ませ、タクシーを呼んでもらって帰路につく (流しのタクシーは走っていないので電話で呼んでもらうしかない)。なお、身分証明や保証金のデポジットの代わりとしてパスポートを預けていた人はそれを受け取ることも忘れないように。

 料金は銃の種類にもよるが、標準的な量産型の "大衆銃" であれば、射撃場使用料、銃のレンタル料、プロテクター、標的などすべて込みで $30 〜 $50 程度だろう。それに撃っただけの弾丸の料金が加わる。弾丸はそれほど高いものではないが (安いものなら数ドルからある)、種類によって箱や袋に入っている最低数量が決まっているため、5発や 10発だけ買うというわけにはいかない。25発、30発、50発などが最低単位となって売られている場合が多い。
 あとその他の費用としては往復のタクシー代、それにもしインストラクターを頼んだ場合は別途その料金がかかってくる。

 なお冒頭でも述べたように、自分たちだけですべてをやる自信がないという者は、日本人インストラクターが最初から最後まで付くという射撃ツアー (ホテルからの送迎も付いている) もあるのでそれに参加してみるのもよいだろう。料金は $80 前後が相場となっているようだが、交通費などすべて込みの値段と考えればそれほど高いものではないだろう。


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