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ROYAL LINKS GOLF CLUB




コース名   ROYAL LINKS GOLF CLUB
住所   5995 E. VEGAS VALLEY RD. LAS VEGAS, NV 89142
電話   702-450-8000
アクセス   ストリップ大通りのバリーズホテル前から FLAMINGO Road を東へ 6.2マイル走ると NELLIS 通りにぶつかるのでそこを左折(北)。左折してから NELLIS 通りを 1.5 マイル北上すると VEGAS VALLEY 通りが出てくるのでそこを右折(東)。VEGAS VALLEY 通りを1マイル走ると右側に Royal Links の入り口が見える。

 全英オープンをテーマとした 1999年オープンの高級リゾートコース。

 なんと 18ホールのすべてが、セントアンドリュース、ロイヤルトルーン、ミュアフィールド、ターンベリーといった全英オープンの舞台となる名門コースの名物ホールで構成されている。
 ここのマネージャー兼ヘッドプロ Joe Dahlstrom 氏によると、各ホールはバンカー、グリーン、ラフなどのサイズやレイアウトは言うに及ばず、芝生の種類から雑草に至るまで可能な限り本物と同じように造られており、この種のコンセプトのコースとしては規模も "模倣度" も世界一とのこと。
 ただ、残念なことに、スコットランドリンクス特有のゴース (gorse: 鋭いトゲがあるシダのような低木) だけはここのコースにはない。生態系維持のために持ち込みが許可されなかったことと、環境的にもラスベガスに適応しないため断念。スコットランドでラウンドしたことがある者にとっては、ゴースがあるとないでは気分的に大違いなので少々寂しい気がしないでもないが、まぁ仕方がないといったところか。

 いくら "模倣度世界一" といっても早い話が 「マネ」 であることに変わりはなく、それ自体、自慢できることかどうかは別にして、エッフェル塔も自由の女神もピラミッドもすべてがマネであり、この街ではゴルフコースにおいても中途半端なマネでは客寄せできないことだけはたしかなようだ。そういう意味では、その徹底した模倣ぶりはそれなりに評価されてしかるべきで、マネを馬鹿にすべきではないだろう。
 「模倣」 と 「独創性」 は相反する言葉だが、「模倣も徹底してやれば独創になる」 というのがラスベガスの哲学で、テーマホテル同様、このゴルフコースの徹底したこだわりにはエンターテーメント都市・ラスベガスらしさが感じられる。

 取材ラウンドは英国の雰囲気がよく出るようにとあえて曇天の日を選び、また運よく風も強く気温も低かったせいか、まさに英国気分のラウンドを楽しむことができた。このコースの取材という意味ではまさに "天気に恵まれた" といってよいだろう。

 英国民謡と思われるバグパイプの音色が流れる石造りのクラブハウス (ロイヤルトルーンのクラブハウスに似ている) をあとに、高まる興奮を抑えながらティーグラウンドへ向かうと、もはや気分は完全に全英オープンだ。
 各ホールのティーグラウンドには、大理石のようなもので作られた古めかしい書物をかたどった案内表示があり (写真右)、そこには過去の全英オープンにおける そのホールでの名勝負(←クリック) などが克明に記載されている。
 ちなみに 8番ホールは 「切手ほど小さいグリーン」 とのことで " Pastage Stamp" の愛称で知られているかの有名なロイヤルトルーンの名物ショートホールだ。

 波打つフェアウェーとそこに点在するポットバンカー、荒涼としたラフと延々と続く灌木。そこにはアメリカや日本のコースでよく見かける美しい池や滝などはひとつも無く、きちんとせん定された植木もなければ花もない。
 一般的にアメリカでは、マスターズのオーガスタに代表されるような、人間がとことん手を加え、箱庭のように美しく仕上げられたコースが良しとされ、日本でもそのアメリカンスタイルのコンセプトが踏襲されているようだが、一方英国では、「風や雨などの自然が造った地形をそのまま生かしたコースで、自然と闘いながらプレーするのがゴルフの原点」 とされており、この Royal Links にはまさにその英国ゴルフの魂が随所に現れている。

 英国気分にさせてくれるのはクラブハウスやコースだけではない。なんとこのコースではキャディ−を付けなければならない規則になっているが (最近は強制ではなくなってきているようだが)、そのキャディーの演出が何とも心憎い。キャディーは全員が 全英オープンさながらの格好 をしており、その背中には全英オープンの覇者名が書かれている。
 「お客様には全英の選手になった気分でプレーしていただきます」 とは、前述の Dahlstrom 氏のコメントだ。

 さてプレーしてみての感想だが、池がひとつも無いという意味では他のコースに比べやさしいかもしれなが、バンカーが苦手な者は、階段で降りていかなければならないような俗に言うところの タコ壺バンカー が多数あるため、脱出不能に陥りゴルフにならない可能性がある。また、フェアウェーが波を打っているため斜面からのショットが苦手な者はスコアがまとまらないだろう。グリーンの傾斜はアメリカの他の一般的なコースと特に大きな違いはないが、サイズは総じて大きめで、あの "Postage Stamp" でさえも特に小さなグリーンという印象は受けない。
 実際に全英の各コースでプレーした経験がある筆者の感想としては、ゴースがないばかりか、ラフも浅めに刈り込まれており、実物よりもやややさしく造られているように思えた。また、フェアウェーやグリーンの硬さはアメリカの一般的なコースと同じで、実物に比べるとかなり柔らかい。

 気になるグリーンフィーだが、このコース自体が接待コース (各カジノホテルがその上客をもてなす際に使っているコース) ということもあり、かなり高い。ラスベガスのグリーンフィーは全米平均に比べ突出して高いといわれているが、そんなラスベガスにおいても高い方で、季節や曜日にもよるが $200 以上は覚悟しておいた方がよいだろう。さらにキャディーフィーがキャディーひとりにつき $50 (プレーヤーの数にもよるが4人プレーなら二人、3人以下ならひとりを付けるのが普通)、さらに各プレーヤーがそれぞれの担当キャディーに対して約 $30前後のチップを渡す必要があり、またレンタルクラブも1セット $50 となっているなど、日本よりも高いゴルフになってしまう可能性が高い。
(最近、キャディーは強制ではなくなったとの情報も入っているので、気になる者は事前に確認するとよいだろう)
 また、これだけの料金を払っても、箱庭的美しさを良しとするアメリカンスタイルを踏襲した日本の美しいコースに慣れてしまっている者にとっては、さして美しいコースにも見えず、【美しいコース = 高級コース】 という図式で考えてしまうと、期待を裏切られる可能性もある。
 そういう意味において、この Royal Links は、アメリカンゴルフが全盛で、全米オープンやマスターズの方が全英オープンよりも注目されている近年のゴルフしか知らないゴルファーよりも、全英オープンが最も権威ある大会とされていた古き良き時代を知るオールドファンにおすすめのコースといってよいだろう。かつての全英オープンの名場面を懐古しながらラウンドできる者であれば、感動の連続であることは間違いなしで、安いと思うことはあっても決して高いと思うことはないだろう。

 以下は各ホールと、そのオリジナルの英国のコースの名称とホール番号。

 Hole 全英オープン会場 Hole 全英オープン会場
 1番 368yd, Par 4、Royal Lytham #10 10番 466yd, Par 4、St.Andrews #17
 2番 372yd, Par 4、Royal Troon #7 11番 324yd, Par 4、Royal Cinque #6
 3番 170yd, Par 3、Prestwick #2 12番 471yd Par 4、Royal Birkdale #6
 4番 621yd, Par 5、Royal Liverpool #8 13番 348yd, Par 4、Prestwick #15
 5番 322yd, Par 4、St,Andrews #12 14番 193yd Par 3、Turnberry #15
 6番 416yd, Par 4、Royal Birkdale #10 15番 571yd, Par 5、Turnberry #5
 7番 471yd, Par 4、Royal St.George #13  16番 454yd, Par 4、Carnoustie #15
 8番 153yd, Par 3、Royal Troon #8 17番 227yd Par 3、Royal Troon #17
 9番 567yd, Par 5、Muirfield #5 18番 515yd, Par 5、St.Andrews #14

■ 行き方:
ストリップ大通りのバリーズホテル前から FLAMINGO 通りを東へ 6.2マイル走ると NELLIS 通りにぶつかるのでそこを左折(北)。左折してから NELLIS 通りを 1.5 マイル北上すると VEGAS VALLEY 通りが出てくるのでそこを右折(東)。VEGAS VALLEY 通りを1マイル走ると右側に Royal Links の入り口が見える。ストリップからの全行程 8.7マイル(約 14km)。タクシーで所要時間約 20分、料金は$20前後 (それに 15% 程度のチップが必要)。帰りのタクシーはゴルフ場で呼んでもらうことができる。

■ 予約:
直接 Royal Links へ電話が最も確実。702-450-8000 まで (英語のみ)。要クレジットカード。60日前から予約可能。



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