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ザイオン国立公園  




英語名   ZION NATIONAL PARK
住所   UTAH 州
電話   N/A
アクセス    公共の交通機関では行くことができないので、陸路でのツアー (詳しくは [ツアー] セクションを参照のこと) などに参加する以外は、レンタカーで行くのが一般的。その行き方は以下の通り。
 ストリップのホテル街から高速15号線の NORTH (北行き) に乗り、砂漠の中の一本道を約 1時間 40分ほどひたすら走り続ける。途中、Mesquite という小さな町 (カジノが数件ある)や、切り立った岩の間を通り抜ける豪快な景色に遭遇したりするが、とにかく約1時間40分ほど走り続ける。
 やっと町らしい町が見えてきたら、そこがユタ州のセントジョージ市 (そこまでラスベガスから約 125マイル)。そのまま高速 15号線を降りずにセントジョージ市およびそれに隣接するワシントン町を通り過ぎ (すぐにまた荒野になる)、さらに 5〜7分ほど走り続けると (ゆるやかな上り坂の道が続く)、9号線との分岐点が出てくる。(この 9号線はマイナーな道なので分岐点も見落としやすい。セントジョージ市をすぎたら案内標識に注意しながら運転する必要あり。ゆるやかな上り坂が終わり、下り坂になり始めた付近でこの分岐点は出てくる)。
 この分岐点で高速 15号線を降りて、右折する形で 9号線の東行き ( Hurricane という町の方向、もしくは ZION 国立公園と表示されている方向) に乗る。
 9号線に入ってから約 12分ほど走ると Hurricane という小さな町の中心街が出てくるので (中心街といってもマクドナルドやガソリンスタンドなどが数軒あるだけ)、そのまま中心街を通り抜け、さらに道なりに進むとすぐに (わずか 100メートルぐらいで) 道は大きく左にカーブし、ザイオン国立公園方向へ進むようになっている。
 その左カーブから約5分ほど走ると 17号線と 9号線の交差点 (といっても角にガソリンスタンドがあるだけ) に出くわす。そこを右折 (右折が 9号線) する形でザイオンへ向かう。右折してから道なりに約 25分ほど走ると国立公園ゲート (料金所。1台 $25) に到着する。
 ラスベガスからここまでの全行程約 165 マイル (約 265km)、無休憩の場合の所要時間約 2時間 30分。
ラスベガス近郊からザイオンまでの地図 】 ← クリック

 アメリカ大西部の景勝地としては、グランドキャニオンと双璧をなす有名な国立公園。
 ラスベガスから車で行けるザイオンは、グランドキャニオンよりもかなり近いが、なぜか日本人の間ではあまり知られていない。
 日本以外の国 (特にヨーロッパ) からは、ロッククライマー、キャンパー、トレッカー、サイクリスト、バードウォチャーなど、一年を通じて多数の観光客が訪れており、近年は国立公園管理当局が車両の流入制限をするようになるなど (主に夏期)、その人気ぶりはグランドキャニオンに勝るとも劣らない。
 もちろん人気だけでなくその景観もすばらしく、想像をはるかに超える巨大な絶壁の数々、垂直に切り立つ主峰 The Great White Throne、何億年もの時の流れを感じさせる清流 Virgin River、草原でのどかに草を食むシカの親子、命知らずの ロッククライマー など、すべてがここでは主役で、それぞれがザイオン国立公園というステージを見事に盛り上げ演出している。

ザイオン国立公園内もしくはそこへ行く途中で見られる光景。クリックで拡大表示。

 グランドキャニオンとの比較においても、規模こそ遠く及ばないものの、人を自然の中に包み込む包容力ではこちらの方が上、と言われるほど評価が高い。たしかに、人を寄せ付けない畏敬漂うグランドキャニオンとは異なり、ここザイオンには、人々を大自然の中に引き込んでくれるようなあたたかい 「自然との調和」 がある。
 この差は、"上から見下ろすグランドキャニオン" と "下から見上げるザイオン" という構造上の違いや、バージンリバーという清流が身近に存在していることに起因しているのかもしれないが、それだけでは説明が付かない何か神がかり的なものが存在している、というのがもっぱらの評判だ。そもそも ZION という言葉の意味自体が神がかり的なものであり、そういう雰囲気が漂っていても不思議ではない。

 参考までにグランドキャニオンとの相違点を列挙してみた。

 断崖絶壁そのものが観光の対象となっているという点においては両者とも共通しているが、グランドキャニオンはそれを上から見下ろす形で見学するのに対して、このザイオンはそれを下から見上げるような形で見学する。(なお、ザイオンにおいても、Canyon Overlook Trail など一部のトレイルでは上から下を見下ろす展望も楽しめる)

 グランドキャニオンが荒涼としたドライなイメージであるのに対して、ザイオンは木々の緑や清流など "水の存在" も感じることができる場所。(グランドキャニオンこそ水が造った大渓谷だが、通常の見学コースでは、水はあまりにも深く遠い場所に位置しているため、その存在に気づきにくい。もちろんザイオンも水の流れによって出来たことはいうまでもない)

 グランドキャニオンは所定の場所 (展望台のようなビューポイント) から眼下に広がる広大な景観を楽しむのに対して、ザイオンはドライブを楽しみながら刻々と変化していく車窓からの風景を観賞したり、トレッキングをしながら景色の変化を楽しんだりするのが一般的。
 なお、ザイオンの南ゲート (ラスベガスから最初に到着する国立公園の入口) から入って東方面、つまりブライスキャニオン方面ヘ抜ける 9号線のルートは 1年を通じて通ることができるが、巨岩の間を縫うように走る "Scenic Drive" と呼ばれる観光道路は、渋滞や排ガス問題などを理由に、混雑する夏期 (おおむね 4月〜10月。正確な日付は国立公園管理当局が毎年定める) は通行止となる。その期間は車を所定の駐車場に置き、国立公園側が用意するシャトルバスに乗車し、Scenic Drive を走ることになる。シャトルバスの料金は無料。(といっても季節とは無関係に、南ゲートを通過する際に車1台につき $25 の国立公園進入税を徴収される)

 感動の違いとして、グランドキャニオンが大自然の畏敬や衝撃的な感動を与えてくれるのに対して、ザイオンは日々の疲れをいやしてくれるような清涼感を与えてくれる。

 このように同じ大自然の断崖絶壁の観光地でも両者は似て非なるものを持っており、どちらがいいかは好みの問題ということになるだろう。
 いずれにせよ、ザイオンにはザイオンなりの独特な趣があるので、すでにグランドキャニオンを観てしまった者はもちろんのこと、まだ観ていない者でも、いきなりザイオンを訪れてみて後悔するようなことはないはずだ。特にドライブ好きやトレッキング好きにはおすすめしたい。(グランドキャニオンでもトレッキングはできるが、リムのふちを水平移動するトレッキングを除き、垂直方向のいわゆる谷へ向かうトレッキングはかなりハードなため、軽装備の一般観光客には不向き)

 なお公共の交通機関でラスベガスから行くことはできないため、レンタカーが不可欠となるが、日帰りツアーも用意されているので (詳しくはツアーセクションを参照)、「アメリカでの運転には自信がない」 という者でもザイオン行きをあきらめる必要はない。

ザイオン国立公園内のトレッキングコースなどを示す地図 】 ← クリック


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