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ろう人形博物館  


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英語名   Madame Tussaud's Celebrity Encounter
住所   3355 LAS VEGAS BOULEVARD LAS VEGAS, NV 89109
電話   702-862-7800
アクセス   ベネシアンホテルの前庭に架かる橋の途中

 Madame Tussaud's Celebrity Encounter は、モンローシナトラ & サミージョーダンブッシュ元大統領 など、映画スター、歌手、スポーツ選手、政治家などの "そっくりさん人形" を一堂に集めた 「ろう人形博物館」 だ。
 ちなみにこのラスベガス館は Madame Tussaud にとって本家本元のロンドン、アムステルダムに次ぐ3番目のロケーションで、今では、香港、ニューヨーク、上海、ハリウッド、ベルリン、ワシントンにもある。
 このラスベガス館がオープンしたのは 1999年7月で、以降、数回のリニューアルと拡大を繰り返しながら現在に至っている。すぐに消え去るアトラクションが多い中、展示している人形をこまめに入れ替えるなど、リピーター客のハートをとらえながら盛況を続けることは容易ではなく、競争が激しいラスベガスにおける有料アトラクションとしては大成功といってよいだろう。

 人気の秘密は、その人形の完成度に尽きる。まさかこれが人形かと目を疑いたくなるような精巧な作りにはただただ驚くばかりで、入場客や現場スタッフなどの実際の人間と人形をしばしば間違えてしまうほどだ。
 ハイテクを駆使した最新技術と古典的な職人芸の融合によって作られたそれぞれの人形は、身長、胸囲などの寸法はもちろんのこと、肌の色、ホクロやしわの数、ピアスの穴の位置、白髪の本数まですべて本物と同じに作られているという。
 当然のことながら、たとえばボクシングのホリフィールド (写真右上、クリックで拡大) の右耳はマイクタイソンに噛み切られた状態がそのまま正確に再現されている。そんな人形が約100体もディスプレイされているというから驚きだ。

 館内は通路に沿って進みながら見学するようになっており、その途中には一般セクション以外に映画スターセクション、スポーツ選手セクション、ラスベガスゆかりの人物セクションなど、ジャンルごとの部屋がいくつかある。
 また、それぞれの人形はそのスターゆかりの場面や小道具と一緒にディスプレイされており、見ている者を飽きさせない。
 さらに驚くことに、館内は撮影自由で、スターと一緒に客が撮影するための小道具までもが用意されている。たとえば、自分が花嫁になってジョージクルーニ (写真右上) と一緒に写真を撮りたければ、花嫁衣装がそこに用意されているというわけだ。

 日本人にもなじみのあるスターを一通り紹介しよう。館内に入るとまず料理界の帝王ウォルフガングパックがワインボトルを持った姿で登場する。
 さらにすぐあとには今は亡きオペラのルシアーノ・パヴァロッティが陽気に微笑みかけてくる。
 エルトンジョン (写真右) は実物よりもやや太り気味といった感じか。
 アーノルドシュワルツネガーはただただその大きさに驚かされる。
 無精ヒゲと革ジャンというかなりラフな格好で立っているブラッドピットは思ったほど背が高くない。

 スポーツセクションへ入るとボクシング界からは前述のホリーフィールド、テニス界からは地元ラスベガス出身のアンドレアガシ、ゴルフ界はアーノルドパーマー、そして不倫騒動前のまだ純粋な雰囲気が漂うタイガーウッズ。
 なお、テニスのマッケンローとヒンギス、そして筋肉増強剤など常に薬物疑惑がつきまとっていた短距離ランナーのフローレンスジョイナー、さらに日本の千代の富士は、前回の入れ時に姿を消し今は存在していない。
 ベーブルースとモハメドアリは、このスポーツセクションからアメリカンヒーローを集めた "Spirit of America" のセクションに移動し、これまで長らくスポーツセクションにいたマイケルジョーダンは入口前のチケット売り場の脇に立たされ、客寄せのためにしっかり働かされている。

 ミュージシャンセクションへ行くといきなりスティービーワンダーが熱唱しているが、彼が弾いているヤマハのキーボードのロゴの方が彼以上に目立っているのはやや気になる。
 今は亡きマイケルジャクソンはかなり若いころの姿のようで、晩年の顔立ちとはあまり似ていない。
 ミュージシャンセクションを出ると単独の個室になっていて、そこではマイクを手にしたシナトラが観客に向かって何かを語りかけている。40代頃の姿なのか、晩年のふくよかなシナトラとはほど遠いイメージだ。当時を知るオールドファンにとってはこれでよいのかもしれないが、年老いたシナトラしか知らない若い世代にとっては少々物足りなさが残るかもしれない。彼のように長期に渡って活躍していたスターは、若い頃と晩年の両方の人形を展示するなどの工夫がほしい。ちなみにエルビスは両方展示されている。

 永遠の美女マリリンモンローは表情がさえないというか、映画や写真で見るより可愛くない。これが実物に限りなく近いとなると少々ガッカリだが、やはり身体データが古すぎると完成度も劣るということか。
 ライザミネリ (写真右)、サミーデービス Jr. は非常に良く似ているが、彼らはもともと顔が特徴的なため、だれが作ってもそこそこうまく出来るのだろう。地元ラスベガスのヒーローであるランスバートン、シークフリート&ロイらも総じてよくできている。「ミスター・ラスベガス」 ことウェインニュートンも完成度が高い。

 展示通路も終わりに近づくと、映画界の女王エリザベステーラーと、 「キング・オブ・ラスベガス」 エルビスプレスリーが現れる。
 熟年エリザベステーラーの美しさは絶賛もので、年老いてもなおロマンスゴシップが絶えない彼女の貫禄がこの人形からうかがえる。
 エリザベステーラーとは対照的にエルビスはいただけない。にやけた顔でファンにサインをしている姿だが、キングにふさわしい鋭く険しい表情で熱唱している姿にして欲しかった。ちなみに現場スタッフの話によるとエルビスの人形は今後さらに追加していくとのこと。

 展示の最後は "Spirit of America" と題するセクションで、前述のベーブルース、モハメドアリの他、オバマ大統領、ブッシュ、リンカーン、ジョン F ケネディーの歴代大統領、そしてケネディー大統領の婦人ジャックリーンケネディ、さらにはジョンウェイン、人類初の月面着陸を果たしたニールアームストロング船長などが展示されている。
 アメリカ国歌が BGM として流されるなど、かなりまじめな展示のようにも見受けられるが、ケネディー大統領夫妻の脇に恋仲の噂が絶えなかったマリリンモンローが、そしてアメリカの歴史とは直接関係がないダイアナ妃が同じセクション内に立っているなど、アメリカ流のジョークを感じさせられると同時に、この博物館の本家が英国であることも思い知らされる。その他、日本人にもなじみのある主な人物は以下の通り。

 ビートルズ、ジュリアロバーツ、ブリトニースピアーズ、シルベスタスタローン、クリスエンジェル、リトルリチャード、グロリアエステファン、ティナターナー、ボノ、ミックジャガー、ボブホープ、ジョージバーンズ、トニーベネット、ディーンマーティン、マドンナ、ジェームスブラウン、グレンキャンベル、ショーンコネリー、ハリソンフォード、ベンジャミンフランクリン、エンゲルベルトフンパーディンク、トムジョーンズ、ドンキング、エディーマーフィー、ポールニューマン、プリンス、ケニーロジャース、ニールセダカ、バグジーシーゲル、ウッピーゴールドバーグ など。

 開演時間は日曜日から木曜日が 10:00am 〜9:00pm、金曜日と土曜日が 10:00am 〜10:00pm。入館料は一般 $25 (7〜12才未満 $15、6才以下は無料)、ラスベガス市民 $18 (運転免許証などを提示する必要有)、シニア $18 (60歳以上。年齢を証明できるものの提示が必要)と、無料アトラクションがひしめくラスベガスにしては決して安くはないが、それでも各人形の完成度や、一体一体にさわることができ写真撮影も自由という寛大なサービスを考えると妥当な料金といってよいのではないか。



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