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pinup!




ホテル  ストラトスフィア / 702 - 380 - 7777
スケジュール  10:30pm 
休み  火曜日、水曜日
料金  $49.00〜
ドリンク なし 年齢制限 21歳以上
英語力 不要 座席指定 全席指定

 主役のダンサー、クレア・シンクレアによるセクシーなバラエティーショー。彼女は知る人ぞ知る 「Playmate」、つまり世界的に有名な男性向け娯楽雑誌 「PLAYBOY」 の表紙を飾るグラビアモデルで、2011年の 「Playmate of the Year」 に輝いたスーパーガールだ。
 毎月の 「Playmate of the Month」 に選ばれるだけでもすごい競争率で大変名誉なこととされるが、その中から毎年たった一人だけ選ばれるのが of the Year だ。
 これを選ぶのは、永遠の絶倫男として名高い PLAYBOY社の創業者ヒュー・ヘフナー氏(1926年生まれ) であることは広く知られるところだが、そのヘフナー氏が 2012年、自身3回目の結婚をした際に選んだ 60歳年下の妻クリスタル・ハリスは 2009年12月の Playmates of the Month で、of the Year ではない。つまり自分の妻にも与えなかった称号をクレア・シンクレアに与えたということになる。

Pin-Up  さて、そんな彼女が演じるこの PIN-UP、場所的にも内容的にも一般の日本人観光客には不向きなのか、これまでに日本語媒体の中で話題にされることはほとんどなかった。
 しかしこれが意外にもなかなかおもしろいので、この種のショーに興味がある者はぜひ観ていただきたい。もちろん人によってはまったくおもしろくないかもしれないが、少なくとも当地のメディアの間では評判が良く、同種のショーとしてはロングラン公演となっていることを考えても、質の悪いショーではないことだけはたしかだろう。
 ロングランといっても初公演は 2013年の春。それほど長いわけではないが、新規にデビューするショーの大半が2〜3ヶ月以内に消えてしまっている昨今のベガスの現状を考えると立派なロングランショーといってよいのではないか。

Pin-Up  劇場があるのは、一流ホテルとは言いがたいストラトスフィアホテル (写真右) の中。
 このホテルに隣接するタワーこそ、それなりに有名だが、日本人観光客の多くが宿泊するストリップ地区の中心街から遠く離れた寂れた場所にあるため、タワーを見学しに行く以外、徒歩でぶらりと立ち寄れるような立地条件ではない。
 ショーの内容も基本的には歌とダンスだけで、特に珍しい要素を持っているわけではなく、「21歳未満不可」 と 「セクシー」 という宣伝文句でアダルトショーであることを全面に押し出しているわりには、怪しげな演出もほとんどなく、それでいてなぜか人気がある。

Pin-Up  では何がいいのか。どの部分が評価されているのか。それはやはり主役のダンサー、クレア・シンクレアの存在と、構成の独創性だろう。
 彼女が中心になって進めていくこのショーは、「1月」 から 「12月」 までの 12 の独立したテーマで構成されているところが独創的で、その部分が評価されていると言ってよいのではないか。
 つまり、「カレンダーガール」 をイメージしており、それ自体は特になんの意味ももたらさないが、全体の演出の数と、時間的な流れの中における現在の位置が明確にわかるためか、はっきりした理由や根拠はともかく、演出する側と観客側がうまく溶け込み一体感や安心感のようなものが会場全体に漂い、ほのぼのした雰囲気をうまくクリエイトしているところがこのショーの真骨頂と思われる。

 音楽の部分の評判も良い。この種の小規模なショー(会場のキャパシティーは250人程度) としては珍しく、録音音源ではなく、すべて生バンドによるライブ演奏だ。
 サックス、トランペット、トロンボーン、ギター、ベース、ドラムの6ピース構成で、技術的なレベルも非常に高い。このバンドが終始ステージの主要部分を陣取り演奏し続けるため、ビジュアル的にも役割的にも存在感は大きく、準主役といった感じの役目を果たしている。
 なお登場するのは、主役のシンクレアを含めて女性が5人、男性が1人、あとはこのライブバンドの6人の合計12人だ。

 演出そのものについては歌とダンスが中心なので、英語力はほとんど不要だが、「7月」におけるバンドメンバーの紹介、「11月」 のシンクレアによる自己紹介など、ほんの少しだけトークの部分もある。
 あまり細かく説明してしまうと観る楽しみがなくなってしまうのでほどほどにしておくが、「8月」 は傘や着物など、日本をイメージした演出が美しい。「9月」 の野球選手に扮した美女のタップダンスとドラマーの共演も見応えがある。ハロウインをテーマにした 「10月」 の最後の部分でシンクレアがトップレスになるシーンは絶対に見逃せない一瞬だ。

 全体のテーマとして 1950〜60年代のカレンダーガールの世界を描いているため、舞台装飾や衣装などすべてがレトロ調に仕上がっており、観客の年齢層もそれなりに高い。演奏される音楽もベンチャーズの曲など、かなり古い曲が中心だが、若い世代でもそれなりに楽しめるので、この種のショーに興味がある人は、ぜひ足を運んでみるとよいだろう。
 なお、アダルト系のショーだからといって男性客が中心というわけではなく、観客の多くはカップルで、男女比はほぼ半々。したがって老若男女向けのショーと考えてよい (ただし 21歳未満は入場不可)。チケットは劇場があるフロアの下の階にあるボックスオフィスで購入可能。



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