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PENN & TELLER




ホテル  リオオールスイート / 702 - 252 - 7776
スケジュール  9:00pm
休み  木曜日と金曜日
料金  $92.00、 $105.50 (手数料、税別)
ドリンク なし 年齢制限 特に決められていない
英語力 ある程度は
 あった方がよい
座席指定 指定席

 ブラックジョークを連発する毒舌の大男と、絶対にしゃべらないチビ男。人気爆笑コンビ PENN & TELLER のマジックショー。

 このコンビ、1970年代の中ごろにニューヨークで大道芸人としてスタート。当時は生きたゴキブリやネズミを使ったバカバカしい芸ばかりをやっていたが、その後、異色の才能が認められたのか、とんとん拍子で出世。80年代に入るとテレビやステージなどで活躍するようになり、90年代後半からはエンターテインメントの総本山ラスベガスに拠点を移し、その抱腹絶倒のパフォーマンスを全世界に発信している。

 コメディーといえば、どうしても日本人にとっては英語のヒアリングのことが気になってしまうが、このショーに限っては、あまり語学力を心配する必要はないだろう。たしかに Penn は終始乱暴な口調でしゃべりまくり、その内容は日本人にとっては難解だが、このコンビの芸の本質は Teller のボケぶりにあり、その Teller が絶対にしゃべらないとあって、彼らの芸を理解するのに英語を必要としない。そもそもこれはマジックショーなので、見ているだけで大半のことは理解できるはずだ。

 Teller のしゃべらないことに対する徹底ぶりは半端ではなく、彼は最後の挨拶の部分でも一切声を発しない。そこまで徹底していると、ファンの間から 「Teller の声を聞いてみたい」、「Teller は身障者で声が出ないのでは」 といった声も聞かれるが、実際の私生活において彼はよくしゃべり、ステージの外では気さくに話しながらサインや写真撮影に応じてくれる (写真左)。

 毒舌と無言という対極的なキャラクターが、このコンビの最大の売り物だが、ノッポとチビという体型も両者の持ち味を絶妙に引き出しており、その視覚的なコントラストが彼らの人気を支えている要因の一つであることは間違いないところだろう。
 Penn のどんな毒舌も、とぼけた Teller の存在がそれを和らげてしまい、いやみに聞こえない。また、何をするわけでもない Teller の無意味な演技も Penn の絶妙な語りでおもしろおかしく引き立つ。両者のそれぞれの持ち味が、相手の欠点をうまく打ち消すように作用しており、この二人はまれに見る名コンビといってよいだろう。
 ちなみに、凸凹コンビという印象が強く、Teller はかなり小さく見えるが、実際には Penn が大きすぎるだけで (身長約2メートル)、Teller は約 170cm と、決して小さくない。

 なお、すべてにおいて対照的な二人だが、共通しているものが一つだけある。それは衣装だ。サラリーマン風のごくありふれたグレーのスーツは彼らの長年のトレードマークで、今後も変える気はまったくないようだ。マジシャンが何ゆえサラリーマンスタイルなのかよくわからないが、タキシード姿のランスバートンとも、カジュアルウェアのカッパーフィールドとも似ても似つかぬその姿は実に彼らのキャラクターとよくマッチしている。

 マジックの内容が独創的なのもこのコンビの特徴で、影絵や銃を使ったマジックなど、他のショーでは見られない出し物が多いばかりか、どれも単なるマジックではなく、おもしろおかしく演出しているところが非常に興味深い。特に Teller の身体を分解したりするマジックをやったあと、改めて透明なケースを使って (内部が見えるように) 同じマジックを再現し、タネ明かしをしてくれる場面などは拍手喝采の大爆笑だ。
 ちなみに動物はトラもハトも使わないが、金魚とウサギを使う。その使い方が非常に奇抜で愉快だが、その内容は見てからのお楽しみということにしておきたい。
 いずれにせよ、ラスベガスにマジックショーは数あるが、他とは一味も二味も違っているので、マジック好きにとっては必見のショーといってよいだろう。
 なおショー終了後は劇場の出口前で二人がサインや写真撮影に応じてくれるので (写真右上)、そこで Penn の大きさや Teller の声を確認してみよう。


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