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CRAZY GIRLS




ホテル  プラネットハリウッド / 702 - 777 - 2782
スケジュール  9:00pm
休み  火曜日
料金  $54.00
ドリンク なし 年齢制限 18才以上
英語力 不要 座席指定 指定 & 案内制

 生き残りをかけた競争による勝ち組と負け組。新しいものが登場し、古いものが去っていく。人気のあるものが残り、そうでないものは消えていく。
 きびしいおきてではあるが、市場原理の摂理なので仕方がない。そんな競争社会の中にも長期に渡り生き延びているロングランと呼ばれるものがある。
 ラーメン業界でいえば 「サッポロ一番」 や 「チャルメラ」、テレビ番組でいえば 「笑点」 といったところか。
 ここラスベガスにも長く頑張っているロングランがある。1987年にリビエラホテルで始まったアダルト向けバーレスク 「クレイジーガールズ」 だ。なお 2015年5月、リビエラホテルが閉鎖されてしまったため、現在はプラネットハリウッドホテルに移籍している。

 内容的にはトップレスガール中心の官能ショーではあるが、日本のストリップショーに見られるような下品かつ過激な演出はない。あくまでも 「上品にセクシーに」 がこの種のショーのコンセプトだ。
 途中で登場するマジシャン以外、トークの部分はまったくないので、英語がわからなくても十分楽しめる。裸を見るのに言葉はいらない、といったところか。

 会場は 200人も入れば満員御礼となるミニサイズではあるが、なんともバーレスクらしい怪しげな雰囲気がなかなか良い。
 そもそも美女たちを近くで見ることが目的であるならば、会場が狭いことは大いにけっこうなことだろう。また、もともとバーレスクとは広い会場で行なうものではないので、狭い会場はこの種のショーにとっては好ましい。

 いきなり 6人のダンサーがトップレス姿で登場し、歌いながら踊りを披露してくれる。(広報写真ではトップレスにはなっていないが、実際には全員がトップレスになる。この写真では8人になっているが、これはリビエラ時代のもので、現在は6人)
 パッと見た感じの容姿は、同類のアダルトショー 「Fantasy」 よりは上で、とりあえず及第点をあげたいレベルだが、何人かは豊胸手術と思われる人工的なシリコンバレー (シリコンによる谷間) で、その不自然な形はいただけない。豊胸手術自体は否定すべきものではないが、失敗するようなドクターに頼るべきではないだろう。
 踊り方や演出はなかなかセクシーで、ラスベガスで定期的に行なわれているこの種のショーとしてはかなり高いレベルにあるといってよいのではないか。
 また、照明においても、Crazy Horse Paris (2012年まで MGMで公演) で見られたような 「ダンサーの肌に光で衣装を描く」 といったテクニックが採用されており、その描写はかなり繊細で輪郭もハッキリしていて美しい。

 具体的な演出をいくつかあげると、回転ベッド上での 4人のダンサーによる動きがシンクロしたセクシーな踊り、一人のダンサーがイスを巧みに使って怪しげに振る舞うシーン、2人のダンサーによるレズビアンをイメージさせる絡み合い、鳥カゴをイメージした仕掛けの中で娼婦のような悩殺ポーズを取るダンサー、そして化粧コンパクトを形取ったベッドの中でのかわいらしい踊り (写真右、実際にはトップレスで行なわれる) など、それぞれまったく違う設定で次から次へと場面が変わり、見ている者を飽きさせないところがいい。
 特に男性の性器をかたどった3メートルほどの大きな枕を使っての演出では、最後の場面で場内が爆笑の渦に包まれるが、それに関しては見てからのお楽しみということでここでの詳しい説明は割愛したい。

 基本的にはすべての演出がトップレスで、ときどきボトムレスになる一瞬もある。が、その一瞬は照明が完全に落とされダンサーが入れ替わる場面なので、ボトムレスを実際に見ることはできない。
 なお、セクシーな演出ばかりでは観客も疲れてしまうからか、正味 75分のハーフタイムにコミカルなマジシャンが登場する。

 余談になるが、リビエラ時代の広報担当者の話によると、過去25年以上の歴史の中で通算120人以上のクレイジーガールがこの劇場で踊り卒業していったという。また数え切れないほど広告の内容表現や掲示方法で当局やさまざまな団体と争い、そのつど勝ち残ってきたとのこと。
 ちなみに 90年代の後半、ラスベガス全体がファミリー路線に突き進んでいた時期、ダンサーがヒップを丸出しにした広告などが何度も問題視されてきたが、今では堂々とビルボードやタクシーの屋根の広告として認められるようになった。(右の写真は、リビエラの入口に飾られていたブロンズ像)。

 チケットは、通常料金以外に 「VIP シート」 と称される高い席もあったりするが、入場時に現場スタッフにチップを渡すと安い席から高い席へ案内してもらえたり、昔ながらのかなり流動的な部分が残されているので、料金や席に関しては固定的に考えない方がよい。また、チケットを買う場所も原則としては劇場前のボックスオフィスということになるが、実際にはラスベガス市内に点在する半額チケットショップで安く売られていたりすることがあるので、それらショップをチェックしてみるのもよいだろう。
 劇場の場所は、プラネットハリウッドのホテルのカジノフロアのほぼ中心にある登りのエスカレーターを使って一つ上の階に上り、エスカレーターを降りたら右手方向に約40メートル進むと見つかる。劇場の名前はなんともラスベガスらしい Sin City Theatre。(Sin City はラスベガスのニックネーム)
 古き良き時代の伝統を引き継ぐ貴重なショーだけに、末永く頑張ってもらいたいものだ。そういう意味でも、多くの人に足を運んでもらいたい。


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