レストランのトップ
KRISPY KREME DOUGHNUTS



  店  名 KRISPY KREME DOUGHNUTS   最寄のホテル エクスカリバーホテル内
  ジャンル ドーナツ専門店 (ファーストフード店)
  住  所 3850 LAS VEGAS BLVD.   電   話 702-597-7777
  行 き 方 カジノフロアの上の階にあるレストラン街の中。ラクソーホテルへの渡り廊下の近く。
  営業時間 24時間
  予  算   オシャレ度
  話 題 性   接待利用
  子連れ利用   高齢者味覚度
  予約必要度   M V P

 現在全米で最もホットなファーストフード店といわれているのがこの KRISPY KREME DOUGHNUTS。
 これまでは東海岸を本拠地とする弱小ドーナツチェーンだったが、90年代後半から西海岸へも進出し、2000年春にはついにナスダック市場への上場を果たすなど (2001年5月からはニューヨーク証券取引所へ移動)、その飛ぶ鳥を落とす勢いの急成長ぶりはかつてのスターバックスコーヒーに勝るとも劣らないと言われている。
 西海岸への進出はロサンゼルス、サンフランシスコといった大都市にとどまらず、ここ1-2年、ラスベガスにも出店攻勢をかけてきており、そのうちの一店がエクスカリバーホテル内にある(写真右)。他の店舗同様、その人気は半端ではなく、毎朝長蛇の列が出来きるほどの繁盛ぶりだ。
(しかし 2004年に始まった "低炭水化物ダイエットブーム" のあおりを受け、人気は低迷し株価も急降下している)

 人気の秘訣は店頭での製造現場の "ショー化" だと言われている。店内にある "全自動ドーナツ工場" はガラス張りになっており、その製造工程の一部始終を客に見せてしまうというのがこの店の最大のセールスポイントとのこと。たしかに子供たちに喜んでもらえるばかりか、大人にも "出来たて" のイメージを植え付けるのに一役買っていそうだ。

 もちろん味も非常に評判で、口に入れた瞬間にフワァーと広がる柔らかな口当たりはなんともいえない。日本人にとってはかなり甘すぎる感じがしないでもないが、ここのドーナツはその出来たての "Crispy" なサクッとした表面の歯ごたえと、中のフンワリした食感が売り物なので、甘さには少々目をつぶる寛容さが必要かもしれない。もちろんアメリカ人はその甘さも十分に楽しんでいるようで、ここの店の味にモンクを言っているアメリカ人に未だお目にかかったことがない。
 一回見れば飽きてしまう "工場見学" だけで固定客をつかめるわけもなく、甘さも含めた味の良さに人気の秘訣があることは疑う余地がなさそうだ。

 さてドーナツの種類や値段について語る前に、アメリカの "朝の食文化" について触れておこう。アメリカの "国民食" といえば、だれもがマクドナルドに代表されるハンバーガーを想像することだろう。たしかにその浸透度や存在感は半端ではなく、それは日本人にとってのラーメンの比ではないかもしれない。
 しかしそんなハンバーガーに勝るとも劣らないのがドーナツで、この人気は日本人の想像を遥かに超えている。日本ではハンバーガーほど定着していないためか、アメリカ人のドーナツ好きを知る者は意外と少ないが、ドーナツは金額ベースでこそハンバーガーに劣っているものの、個数での消費量はハンバーガーを上回っているという。

 アメリカ人にとってのハンバーガーとドーナツの間には明確な違いがある。それは決して日本におけるラーメンとソバのような関係ではない。"ドーナツは朝食べるもの"、"ハンバーガーは朝には食べない" という時間帯による明確な "棲み分け" の不文律だ。その証拠に、マクドナルドの朝食メニューには原則としてハンバーガーはなく、エッグマフィンもしくはドーナツに似た甘味の強いアイテムが売られている。
 このハンバーガーとドーナツの "棲み分け" は、食べる側だけでなく売る側にもあるという。"ハンバーガーは大資本をバックにした大企業が販売するもの。ドーナツは町の小さな個人商店が販売するもの" という暗黙のルールだ。
 もちろん弱小資本のハンバーガー店もあれば、日本でも知られるダンキンドーナツのような大手ドーナツ店もある。しかしそれはあくまでも例外的な存在で、アメリカの町を歩くとじつに多くの個人商店のドーナツ屋が存在していることに気付く。仮にそれらがフランチャイズ店であったにせよ、そのほとんどは夫婦二人で経営しているような弱小ビジネスだ。

 ドーナツはハンバーガーと違い冷えてからでも何ら問題なく食べることができるが、ハンバーガーと同様、アメリカ人は "出来たて" を求める。もちろん製造後かなり時間がたったドーナツをスーパーマーケットやコンビニで買う者もいるが、それは少数派と言ってよいだろう。
 [ドーナツ = 朝食]、 [ドーナツ = 出来たて] という図式が存在しているがゆえに、町のドーナツ屋は朝が早い。日本の豆腐屋のごとく、夜が明ける前から製造し、すぐにそれを店頭に並べて売る。
 狭い店内で顔なじみの店主としゃべりながら食べる者、その横で朝刊を読みながら食べる者、買ってすぐに車に乗り込み運転しながら食べる者、職場に着いてから同僚と野球の話をしながら食べる者。食べるスタイルはさまざまでもドーナツがアメリカの朝食文化の主役を担っていることだけはたしかだろう。またそれを支えているのが小さな個人商店だ。
 そこに彗星のごとく入り込んで来たのがこのクリスピークリームというわけで、今全米の個人商店は戦々恐々としている。今後クリスピークリームが全米のドーナツ産業を席巻してしまうのか。関係者ならずとも興味深いところだ。

 全米のドーナツ産業が今後どうなるにせよ、いずれ日本に進出するかもしれないこの話題のクリスピークリームを一足先に見ておくのも悪くはないだろう。"工場見学" だけならばタダだが、できることなら話題のドーナツも試食していただきたい。甘さに驚き、アメリカ人がこの店を高く評価していることに首をかしげることになるかもしれないが、文化の違いを肌で感じるだけでなく、舌で感じることも貴重な体験といってよいだろう。
 場所はエクスカリバーホテルのカジノフロアのひとつ上の階 (カジノのほぼ中央部にエスカレーター有り)にあるレストラン街の中。昼も夜もオープンしているが "朝の風物詩" は朝見ないと意味がないので朝がおすすめだ。
 値段と種類は以下の通り。なお、さまざまな種類があるが、"Original Glazed" 以外はドーナツの内部にとんでもなく甘いクリームやジャムなどが入っているためよほどの甘党以外にはおすすめできない (右の写真の右側のドーナッツが "Original Glazed"、左が "Lemon Filled")。ちなみにアメリカ人といえども大多数の人は "Original Glazed" しか買っていないことを知っておこう。

■ 値段:
1個 $0.90、 6個 $4.49、 12個 $6.49
(テナント家賃が高いためか、このエクスカリバー店の値段は一般の郊外店よりも 30〜40% 高い)

■ ドーナツの種類:
Original Glazed、Chocolate Iced Creme Filled、Chocolate Iced Custard Filled、Chocolate Iced Cake、Glazed Creme Filled、Raspberry Filled、Lemon Filled、Cinnamon Apple Filled、Powdered Bleuberry、Cinnamon Bun、Glazed Devil's Food、Traditional Cake、Chocolate Iced with Sprinkles、Glazed Cruller


レストランのトップページに戻る