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プラネットハリウッド



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英語名   PLANET HOLLYWOOD RESORT & CASINO
住所   3667 LAS VEGAS BOULEVARD LAS VEGAS, NV 89109
電話  702-785-5555 総客室数  約 2500
フリーダイヤル  877-333-9474 スイートルーム  225
FAX  702-785-5556 レギュラールーム  $89〜
外貨交換  あり スイートルーム  $250〜
総合評価  

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 このプラネットハリウッドホテルの前身は、2000年8月に開業した新アラジンホテル(旧アラジンホテルは1966年4月に開業し、1998年4月に爆破解体)。その新アラジンホテルは、翌年発生した「911同時多発テロ」などの影響で、中東イスラム文化をテーマとしていること自体がイメージダウンにつながり、開業後わずか1年の2001年末に経営破綻。
 その後、新たなオーナーが引き継ぎ、2007年、テーマを中東から現在のハリウッド映画に切り替え、名称もプラネットハリウッドに変更。すべてがアラビアンだったデザインを払拭するために、2007年から2008年にかけて内外装の大規模なリニューアル工事を開始。2008年秋、ほぼすべての工事が終了し現在に至っている。
 このホテルを所有している企業は RE/BH LLC 社で、法人登録地はラスベガス。レストランチェーン「プラネットハリウッド」の創設者 Robert Earl氏や Starwood Hotel などが出資している。

 テーマは、アラジン時代はアラビアンナイトなど中東イスラム文化がテーマだったが、現在はハリウッド映画。そのため、カジノや客室内には映画関連の写真やグッズがところどころに飾られており、全体として都会的な華やかな雰囲気が漂っている。しかしながら、そのテーマはあくまでも漠然とした脇役程度のものであって、それを前面に押し出すほど深いこだわりを見せているわけではない。むしろプラネットハリウッドという名称から、止むを得ず映画をテーマに盛り込んだのではないかと思われるほど控えめなものだ。
 したがって映画好きが感動するような映画博物館的なディスプレイが至る所で見られるというわけではなく、「コンセプトの一部に映画が少しだけある」といった程度に考えておいたほうがよいだろう。そんな中、唯一映画好きにとって目が離せないのが、メインロビーの脇にある「Hollywood Obsessions」で、これだけは必見だ。映画スター、ミュージシャン、スポーツ選手などのサイン入りポスター、レコードジャケット、小道具などが所狭しと並んでおり、それらを買うこともできる。

 ホテルのグレードとしてはラスベガスのストリップ地区のホテルの中では標準クラス。アラジン時代よりはイメージが上昇しており、最近の宿泊料金の設定を見ていると、近隣のモンテカルロ、パリス、バリーズよりもやや高い傾向にある。また、建物の外観やカジノ内の雰囲気もアラジン時代に比べかなり垢抜けてきており、高級ホテルの仲間入り、といった感じがしないでもない。しかしながら実際に宿泊してみると、客室内はそれほど洗練されたものではなく、大きな期待は禁物だ。中東文化からハリウッド映画へのテーマの変更にともない、客室内もそれなりにリニューアルされた様子はうかがえるが、壁紙やカーペットその他ごく一部の家具などが新しくなった程度で、基本的にはアラジン時代の調度品がそのまま使われたりしている。たとえば、洗面台の水道の蛇口のデザインなどは「魔法のランプ」そのままだ。ということで、きれいにリニューアルされゴージャスになったカジノフロアと客室との間には多少の落差があり、そのへんのことはあらかじめ了解しておいたほうがよいだろう。
 それでも立地環境は抜群で、ラスベガスの中心地とされる交差点、通称「フォーコーナーズ」(目抜き通り「ストリップ」とフラミンゴ通りの交差点)に近く、「繁華街のど真ん中」と考えてよい。ベラージオ、シーザーズパレス、バリーズもフォーコーナーズに面した最高の立地条件といえるが、それらホテルは前庭が広大であるため、館内からストリップに出るまでの距離が長く、あらゆる状況において何かと歩かされる。一方このプラネットハリウッドは前庭がほとんどないためそういった不便がなく、「客室内からストリップの中心地へのアクセス」という意味では、フラミンゴ、パリス、ビルズと並びラスベガス屈指の立地条件にあるといってよいだろう。

 このホテルの特筆すべき施設は、やはりなんといってもショッピングモール 「ミラクルマイル」 (2007年 4月までは 「デザートパッセージ」と呼ばれていた) で、ホテルに併設されたショッピングモールとしてはシーザーズパレスの 「フォーラムショップス」 に次ぐ規模を誇っている。ただし、ホテルとモールは別運営で、ホテルがモールを管理・所有しているわけではない。
 高級ブランド店はほとんど入居していないが、庶民的な店が多く、グッチ、ルイヴィトン、フェラガモなどが入居するフォーラムショップストは一線を画している (店舗リストなどは [ショッピング]セクションを参照のこと)。
 なお、このモールには、日本人観光客に人気のハワイを拠点とするコンビニABCストアが入居しており、日本人が探しているようなみやげ物や雑貨も売られているので、その存在を覚えておくと何かと便利だろう。
 このモールへ足を運んだら、ついでに見ておきたいのが無料アトラクション "Rain Storm" だ (写真右、クリックで拡大表示)。
 これは、「青空が広がる商店街に突如雷が鳴り響き雨が降ってくる」 という設定のユニークなアトラクションで、もちろんその雨はハイテクを駆使した疑似的な映像などではなく本物の水滴だ。
 したがって、現場にいれば当然のことながら濡れることになるが、その降雨域は商店街に用意された長さ 20m ほどの池の範囲とほぼ一致しており、ほとんどの雨は池の中に落ちるようになっているので、商店街が水浸しになってしまうようなことはない。雷雨の継続時間は約 5分、実演間隔は平日が1時間おき、週末が30分おき。

 ミラクルマイルと並ぶこのホテルの自慢は座席数 7,000席を誇るラスベガス最大の劇場 "Planet Theatre for the Performing Arts" だろう。この施設もアラジン時代から存在していたものだが、通常のナイトショーの会場が 1500席前後であることを考えるとその突出ぶりがうかがえる。規模のみならず音響効果などの評価も上々のようで、大物スターがしばしば登場することで知られている。ちなみに MGMやマンダレイベイにも 10,000席を越える施設があるが、あちらはあくまでもスポーツアリーナであって劇場ではない。

 カジノフロアは前述の通り、すでにコンセプト変更の工事が完了しており、プラネットハリウッドらしさが漂っている。都会的なインテリアデザインと、2階まで吹き抜け構造になった高い天井が自慢で、特にその天井の高さから来る開放感はラスベガス随一といってよいだろう。(ニューヨークニューヨークホテルも天井が高いが、ゲームセンターの部分などがすっきりしていない)
 チェックインチェックアウトを行うフロントロビーからカジノフロアへ通じるエスカレーター周辺に飾られた "柱を兼ねたシャンデリア" (写真右上) は、そのセクシーなシェイプが印象的だ。
 ちなみにこのホテルのフロントロビーは地下にあり、地上(カジノフロアがある階) からアクセスする場合は少々わかりづらい位置にある。食べ放題のバフェィも地下にあり、全体として変則的な構造になっているが、フロントロビーから客室へカジノフロアを通らずに行けるようになっているなど、他のホテルに比べ見かけ以上に使い勝手が良い。客室からプールや SPAへ行く場合もカジノフロアを通らずに行けるが、これもラスベガスのホテルとしては珍しい。

 客室はやや狭い感じがしないでもないが、日本のホテルと比べれば同等かそれ以上で、寝るだけの場所と考えれば特に気にするほどのことではないだろう。
 気になるのはむしろ窓の大きさか。このホテルの外観を見ればわかる通り、最上階付近以外の客室の窓は非常に小さい (写真右)。
 その理由は、もともとがアラビアをテーマとしたホテルだったことから、日差しが強い中東地域の窓が小さい建築デザインを踏襲したためで、結果的に客室内がかなり暗くなってしまっている。こればかりは構造上の問題なので、今後インテリアデザインの改装工事が進んでも、変わることはなさそうだ。もっとも、深夜まで遊ぶことになりがちなラスベガスにおいては、「客室は寝るだけの場所」 となってしまうことが多く、客室内で長時間仕事をしたりする出張族など以外は、特に気にする必要はないだろう。

 バスルームのサイズ自体は標準的だが、バスタブはアメリカの常識としてはかなり深く、肩までゆっくりつかりたい日本人にはありがたい (といっても日本の風呂ほど深くはないが)。シャワーブースはそのバスタブとは別に用意されているので便利だが、シャワーヘッドはホース付きの可動式ではなく固定式だ (アメリカのホテルではそれが一般的)。
 洗面台のシンクは一つなので二人が同時に歯を磨いたりすることはできない。ヘアドライヤーは標準的なタイプのものが用意されている。消耗備品(日本語で言うところのアメニティー) は、シャンプー、コンディショナー、ボディーローション、シャワージェルなどで、歯ブラシや歯磨きはない (ないのがアメリカのホテルでは一般的)。

 プールは残念ながら近隣のホテルに比べてかなり見劣りしている。端的に言えば、狭くて殺風景。まずその狭さについてだが、プール施設全体の面積は十分すぎるほど広いが、プールそのものの占有面積が極端に狭い。プール施設の入口を入ってまず驚くことは、その広大なスペースにほとんど何もなく、プールそのものもまったく視界に入ってこない。見えるのはテニスコートが何面も確保できそうな広大なコンクリートの床だけ。どうにかやっと見つけることが出来たプールは、敷地全体の左右の端にほん少しあるだけ。
 この状況を野球のグラウンドにたとえるならば、プール施設全体がグラウンド全体、入口がホームベース付近、そしてプールがあるのは1塁側と3塁側のベンチ前のファールグラウンドの一部で、フェアグラウンドのすべては単なるコンクリートといった感じ。
 アラジンホテル時代に、このフェアグランドの部分をイベント広場として使いたかったようだが、今はほとんど利用されることもなく放置されたままになっている。
 なお、このホテルのプールにもいいことがひとつだけある。それは客室からのアクセス。他の多くのホテルのプールはカジノと同じ階、つまり地上にあるため、カジノ内を通過して行く必要があり、水着姿のままでは何かとためらいがあったり不便があった。しかしこのホテルのプールは、カジノ施設の屋根の部分にあるため、地上階へ降りることなく直接行くことができる。行き方はエレベーターの6階で降り、あとは案内標識に従って進むだけだ。なお、その6階の廊下からプール施設へ通じるドアは、ルームキーを挿入しなければ開かないようになっているので、宿泊者以外が入ることはできない。利用可能な時間は季節や天候などによって多少変化するが、おおむね4月から10月の朝9時ごろから日没1時間前ぐらいまで。入場はもちろん無料。
 プールに比べ SPAはなかなかよい。ちなみにアラジン時代は、イギリスに本拠を置くアロマセラピー専門店のエレミスが運営していたが、現在はアメリカ、アジア、カリブ海など世界各国で高級スパを展開するマンダラスパが運営を担当しており、名称も Spa by Mandara に改称された。マンダラが運営するだけあって、施設のみならず各種トリートメントなどのサービスも豊富で、総合的な充実度は高い。プール同様、このSPAへもカジノを経由せずに客室から直接アクセスできるところがうれしい。

 ショーに関してだが、カジノフロアの2階に新設されたシアターで、2007年3月24日から、ほうき、バケツ、缶など、身の回りにある雑貨を利用した奇抜なサウンドを奏でるパフォーマンスとしてニューヨークのオフ・ブロードウェーで人気の "STOMP" のラスベガス版 "STOMP OUT LOUD" が行われている (写真右)。しゃべりの部分がまったくなく、英語が苦手な者でも楽しめるわかりやすいショーだ。
 また、このホテル内ではないが、隣接するミラクルマイル内の 「スティーブワイリック・シアター」 で、その名の本人であるマジシャン Steve Wyrick 氏のマジックショーが、さらに、同じくミラクルマイル内にある 「Vシアター」 でも小さなショーがいくつか行われている。

 レストランはいくつかあるが、アラジン時代から引き続き営業している店として P.F.Chang's と TODAI を紹介しておきたい。P.F.Chang's は日本人にも人気の中華料理店で、洋食に飽きてしまった際などには便利な店だ。カジノフロアのストリップ大通り側に面した場所にある。
 TODAI は、和食系の食べ放題バフェィで、刺身、寿司、天ぷら、ラーメン、うどん、各種中華料理などを楽しむことができ、こちらも日本人に人気が高い ([クーポン]セクションに割り引きクーポンあり)。場所はミラクルマイル内の南側出入口付近 (人工雨 Rain Storm の近く)。

 セルフパーキング (無料駐車場) はサイズこそ十分すぎるほど大きいが、場所がミラクルマイルの裏側にあるため、客室からのアクセス的にはあまり便利とはいえない。

 決して超ゴージャスなホテルとは言い難いが、ストリップ大通りのほぼ中央という立地条件のよさ、構造上の使いやすさ、大型ショッピングモールであるミラクルマイルの存在などを考えると、泊まってみて後悔するようなホテルではないだろう。


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