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MARTINGALE SYSTEM


 ギャンブルにおける有名な古典的戦術。

 このマーチンゲールシステムは、負けた金額の倍額を次回の勝負に賭けていくという戦術で、主にルーレット、ブラックジャック、クラップス、バカラなどの EVEN BET (配当倍率が1倍の賭け) で使われる。
 $100 賭けて負けたら次は $200、それでも負けたら $400、さらに負けたら $800 というように倍々に賭けていくと、その後いつか一回でも勝てばその時点でそれまでの負け分のすべてを取り戻し、$100 勝つことができるというわけだ。
 これはギャンブラーなら誰もが思いつく古典的な戦術だが、実際には極めて危険かつ非現実的な戦術で、これを実戦で応用しているプレーヤーは少ない。
 なぜ危険か。それはカジノ側がこの戦術の存在を意識しながらルールを設定しているためだ。ルールとは、ずばり "MAXIMUM BET" (賭金の最高限度額) の設定で、マーチンゲールシステムは、その MAXIMUM BET の範囲内でしか通用しないことになる。
 つまり連敗が続くと、あるとき突然このマーチンゲールシステムは戦術としての機能を完全に失う。たとえば、最初に $100 賭けて 7連敗した場合、それまでの負けを取り戻すためには 8戦目に $12,800 賭ける必要があるが、もし MAXIMUM BET が $10,000 に設定されていた場合、この作戦を行使することができない。
 仮に $20,000 に設定されていた場合でも、8戦目への参戦自体は可能だが、その 8戦目が意味するものは 「$100 を取り戻すために $12,800 を賭ける」 という途方も無くバカげた賭けになる。つまり運よく 8戦目で勝っても $100 のプラス、負ければ $12,800 のマイナスというわけだ。
 もし 8戦目にも負けたらどうなるか。仮に MAXIMUM BET の設定がさらに高く、ルール上 9戦目への参戦が可能だったとしても、今度は次の賭け金 $25,600 を所持しているかどうかという重要な問題に直面する。
 このようにマーチンゲールシステムは非常に危険な戦術で、「連敗が続くと突然機能を失う」 か、もしくは 「小さな利益のために巨額を賭けなければならい」 という致命的な欠陥を抱えている。
 「連敗などそうめったに起こるものではない」 と考える者もいるかもしれないが、それは極めて危険な発想だ。ルーレットにおいてもブラックジャックにおいても 4連敗や5連敗はもちろんのこと 6連敗や 7連敗など決して珍しいことではない。
 とにかくこの作戦を行使したい者は、連敗の確率、MAXIMUM BET の設定、所持金の合計、そしてこの作戦によって得られる利益、などをよく考えてから行動に移すべきだろう。


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