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プール ベスト10


 使いやすさ、楽しさ、陽当たり、独創性、清潔感、安全性、部屋からのアクセス、ジャクージ施設、ドリンクオーダーシステム、タオルサービスなどをミスターベガスが勝手に評価してランキング。

■■ 補足 ■■
[ 写真集 ] セクションの[ホテル]の項に、各プールの写真も掲載しています。ご参照下さい。

1位 MIRAGE
 じつに良くできているプール。Mirage のお家芸ともいえる 「滝」 や 「熱帯雨林」 が施設内にうまく生かされているばかりか、プールの形状、ヤシの木の量、ジャクージや売店などの各種施設のレイアウトなど、すべてにおいて完成度が高い。また南側が完全にオープンになっているため陽当たりも申し分ないばかりか、日陰が欲しい人には十分すぎるほどのヤシの木がある。施設全体に行き渡っている緑が楽園ムードを実にうまく演出しており、非常にリラックスできるプールに仕上がっている。

2位 MANDALAY BAY
 マンダレイベイはプールそのものをメインアトラクションとしているためか、たしかに施設全体の規模は他を圧倒しており目を見張るものがあるが、まとまりや落ち着きという点ではやや難点がないわけでもなく、あえて 1位はミラージに譲ることとした。
 敷地面積は広大だが、話題の "波が出る砂浜付きプール" 自体は思ったほど広くない。また、そこそこ立派な流れるプールもあるが、MGM のそれの方が全長が長く内容も充実している。その他に 2つのプールがあるが、それらもごく標準的だ。
 CABANA (南国風の個室テント) がたくさんあるあたりはさすがで、その数も内容も申し分ない。また、ファーストフード店なども充実しており、砂浜までスナックやドリンク類を運んでもらうことができる。
 あと特筆すべきことは陽当たりだろう。陽当たりが良すぎて問題になることはあっても、陽当たりが悪いということは決してない。背後 (北側) にあるホテル棟の外壁がメタリック調になっているため、ここのプール施設には、太陽からの直射日光と、そのホテル棟からの反射光の両方が強烈に差し込むことになり、日焼けの度合いは半端ではない。また、角度や位置関係によっては反射光が眩しすぎて目にも良くない。日焼けが気になる者は注意が必要だ。

3位 FLAMINGO
 十分すぎるほどのヤシの木が南国ムードを、また、コの字型に配置された巨大なホテル棟と背後にそびえるタイムシェア棟が都会的ムードをそれぞれうまく演出している。さらに滝あり、滑り台ありで、ゴージャスな雰囲気の中にも遊園地的な遊び心も感じられる。
 四方が近代的な高層ビルで囲まれているわりには、プールからの距離が十分にあるため、陽当たりの問題や圧迫感はそれほど気にならない。むしろ何かに包囲され守られているような安心感がある。デザイン的にも背後にそびえるタイムシェア棟との色彩的コントラストが美しく申し分ない。午後遅くなるとやや陽当たりが悪くなることが唯一の欠点か。

4位 HARD ROCK
 99年 5月の新館棟のオープンを機会にプール施設も大幅に改造され、規模も内容も従来のプールをはるかにしのぐ立派なものに生まれ変わった。このホテルの客室規模を考えると (新館棟を加えて 670 部屋) 超巨大プール施設といってもよいだろう。砂浜付きのプールがいくつもあり、それらが流れる水路で結ばれている。ヤシの木のレイアウトなどもよく、非常に洗練されたプールに仕上がっている。そしてなんといってもこのプールの特徴は、水中にロックンロールが流れていることだろう。ホテル自体のテーマをプールの中にまで持ち込んでしまうあたりは立派だ。

5位 WYNN
 基本コンセプトはベラージオと同じで 「おとなのプール」。したがって、滑り台のような子供向けの施設はない。また、地域的にも "南国の楽園" ではなく、"ヨーロッパのリゾート地" のような雰囲気をねらっているのか、ヤシの木なども見当たらない。それでもベラージオやシーザーズパレスのプールのようにまったく遊び心が感じられないかというとそうでもなく、どことなく楽しい雰囲気が漂っている。何がそうさせているのかよくわからないが、水着姿のままプールサイドのカフェでブラックジャックができるようになっていたり、トップレスで日光浴ができるセクションがあったり、おとな向けの楽しみがいくつか用意されていることはたしかだ。プール全体の形状も独創的かつ実用性もある。離れたところにある二つの円形プールを直線でつないだような形、つまり空から見るとダンベルのような形になっており、その直線部分は 50メートルほどあるので本格的な水泳も楽しめる。カバナがゴージャスなのもこの施設の特徴で、量も質もラスベガスナンバーワンであることは間違いないだろう。

6位 LUXOR
 開業当初の LUXOR に比べ、新館棟の建設と同時に改良が加えられたこのプールはかなり洗練されてきた。また、ピラミッドの壁面が斜面になっていることに助けられ、他のホテルのプールにありがちな 「隣接する巨大建造物からの圧迫感」 をまったく感じず、開放感は抜群だ。さらに同じ理由から陽当たりも極めて良好で日陰になる時間帯がほとんどない。スパ施設とつながっているところもスパ利用者にとっては大変ありがたい。
 ただ、ミラージなどのプールとはコンセプトが対照的なので注意が必要だ。ミラージのプールに代表される 「南国の楽園型プール」 の場合、デザインの主体がヤシの木になっており 「木々に囲まれた自然との調和」 のようなものがプール全体に漂っているが、この LUXOR のプールの場合、斬新な形状の新館棟やピラミッドなどの建造物がプール全体のデザインの主体となっており、「南国の楽園」 というよりもむしろ都会的、近代的なムードが漂っている。また他の多くのプールが曲線美を生かしたデザインとなっているのに対して、こちらは周囲の建造物の輪郭などを生かした直線がデザインの基本となっている。

7位 MGM Grand
 広さと開放感が抜群で砂浜付きプールとしても知られていたかつての MGM のプールは 98年春に解体されてしまった。代わって造られたのが (場所もストリップ側からコンファレンスセンター側に移動) 98年夏に完成した現在のプールだ。良い悪いは別にして、かつての施設とは設計コンセプトが大きく異なっている。それまではひとつの広大なプールだったが、現在の施設はいくつかの小さなプールの複合体だ。開放感はなくなったが、空間がセパレートされた分だけ落ち着きは増したように見受けられる。また、砂浜がなくなったのと引き換えに、流れるプールが新たに加わった。流れるプールはモンテカルロやマンダレイベイにもあるが、規模はこちらの方が圧倒的に大きい。
 なお、このプールの欠点はなんといっても客室からの距離だろう。いくらなんでも遠すぎる。この問題は以前のプールにもいえたことだが、状況はさらに悪くなっている。客室エレベーターからプールまで歩かされる距離をモンテカルロのそれと比べるならば、MGM のこの施設は軽く 10倍以上あるだろう。

8位 CAESARS PALACE
   プール施設に限らずあらゆる場所で改良工事が進められているシーザーズパレスだが、プール施設は 2001 年からかなりまともになった。これまではプール施設のすぐ南側に接するフラミンゴ通りの騒音などがかなり気になったが、今はたくさんの樹木が植林され、完全に遮断された。南国の楽園という雰囲気よりも、都会的なセンスが漂う大人のプールといった感じで、全体のコンセプトがベラージオのプールに似てきている。かなり立派なラッププールがあるのもここの施設の特徴。

9位 PARIS
 客室からのアクセスはこのパリスとベネシアンとプラネットハリウッドのプールが飛び抜けて便利だ。なぜなら、他の多くのホテルの場合、プール自体が地上階にあるため、客室から一度エレベーターで 1階まで降りてから騒々しいフロントロビー、カジノフロア、レストラン街などを水平移動してプールへ行かなければならないからだ (インペリアルパレスとハラスが例外かもしれないが、プールがお粗末すぎて議論の対象にならない)。ところがこのパリスとベネシアンとプラネットハリウッドの場合、プールが地上階ではなくカジノフロアの屋根の部分にあるため、騒々しい地上階まで降りて行く必要がなく、エレベーターによる垂直移動だけでプールの入口まで直行できる。不特定多数の人が行き来している騒々しい場所をまったく通過しないため、客室から水着のままでプールへ行くこともでき、非常に便利だ。そのような構造になっているためか、プールでくつろいでいる間もどことなく安心感があり落ち着いた雰囲気が漂っている。そういう意味ではすばらしいプールだが、ヤシの木などの緑がほとんどなくやや殺風景で遊び心に欠ける感じがしないでもない。ただ、プールの周囲に目を移せばエッフェル塔はもちろんのこと、バリーズホテル、ベラージオ、シーザーズパレスなどが見えて殺風景どころかなかなかの景色だ。楽しい遊園地型のプールではないが、都会的なリッチな気分を味わうにはラスベガス屈指のプールといってよいだろう。

10位 BELLAGIO
 プール、ジャクージ、CABANA (個室テント)、売店など、個々の施設は申し分なく、ゴージャスな雰囲気は十分すぎるほど漂っているが、楽しさにはやや欠ける。シーザーズパレスのプールにもいえることだが、ホテル全体が 「高級路線」 をテーマにしているためか、設計コンセプトの中に遊び心が感じられない。たとえば、メインプールの形が競泳用のプールと同じような直線的な形状になっており、リゾートプールのイメージからはかけ離れたデザインになっている。また、楽園ムードを造り出すために不可欠なヤシの木も 1本も存在していない。「北イタリアがテーマのこのホテルにヤシの木はそぐわない」 と言われてしまえばそれまでだが、ヤシの木の代わりに植えられている木 (主にサイプレス) はどことなく寒々しい。ただ、「ヤシの木陰でくつろぐ代わりに CABANA を利用してくれ」 ということか、このプールの回りにはかなり立派な CABANA (テレビやキッチンまでが備わっている) が無数に存在している。


次点

■ TROPICANA
 今となっては特筆に値するプールではないものの、このプールはラスベガスにおける楽園型プールの原点と言ってもよく、このプール抜きにラスベガスの豪華プールを語ることはできない。つまりトロピカーナホテルは豪華プールのパイオニアであり、20年も前に遊び心を採り入れたこのような楽園型プールを造ったことはもっと称賛されてしかるべきだろう。
 今となっては滝も熱帯植物も珍しくないが、それでもプール施設内にフラミンゴなどの動物がいたり、南国風の丸太小屋型ウェディングチャペルがあったりと、パイオニアの名に恥じない内容を誇っている。また、かの有名な 「水上ブラックジャック」 は今でもこのトロピカーナのプールでしか見ることができない。

■ EXCALIBUR
 「安っぽい」、「子供っぽい」 とバカにされがちなエクスカリバーだが、プールだけはかなりまともだ。広さ、景色、開放感、清潔感、楽しさ、どれを取っても標準以上でバランスの取れた完成度の高いプールとなっている。また、おとながゆっくりくつろげるプールと、子供が楽しく遊べるプールがセパレートになっているところも好評だ。
 なおこれはプール利用とは関係がないことだが、プールへ通じる道が客室前の廊下を通るように設計されている部分は改善の余地がありそうだ。その通路沿いの部屋に宿泊している者は子供たちのはしゃぎ声がやかましくて落ち着いてくつろげない。

■ TREASURE ISLAMD
 非常に洗練された都会的なプールでヤシの木も豊富。ただ、決して狭くはないものの、西側の頭上を走るモノレール (トレジャーアイランド←→ミラージ) の存在や巨大なホテル棟に近すぎるためか、上方空間に対する開放感にやや物足りなさを感じる。また、夏はその近すぎるホテル棟からの照り返しが強く、通常以上に日焼けしてしまう。またホテルの規模を考えるともう少しスペースが欲しい気がしないでもない。同じ客室規模の MIRAGE のプールと比べるとそのサイズは数分の 1 程度しかなく常に混雑感がある。

■ VENETIAN
 客室からのアクセスもプール自体の構造もパリスホテルのそれに限りなく近く非常に便利な設計ではあるが、ゆったりした開放感に欠けることと、木陰などがほとんどないのが大きな欠点。中心的存在となる大きなプールを持つパリスホテルと違い、中規模なプールがいくつか点在している設計のため、プール施設全体に一体感がない。なお CABANA はたくさんある。

■ MONTE CARLO
 地上階にあるものの、客室からのエレベーターを降りてすぐのところにプールへの出入口があり、アクセスの良さは抜群。また、流れるプール、波が出るプールもあり、遊び心も忘れていない。ただ、いかんせん 3000部屋というこのホテルの規模のわりにはプール施設全体が狭すぎ、開放感に欠ける。

■ RIO ALL-SUITE
 ラスベガスで最初に砂浜を導入したプールとして有名。また、その砂浜付きのプールとは別にビーチバレーコートもあり、このホテルのテーマであるブラジルらしい楽しさが伝わってくる。さらにホテル全体が 「グルメの殿堂」 をコンセプトとしているためか、ビーチでの軽食やドリンクサービスなども非常に充実している。ただ緑が少なく、周囲の建物やプールサイドのコンクリートなどからの照り返しも強く、真夏はとにかくまぶしすぎるといた印象を受ける。ヤシの木などをもっとたくさん植え、もう少し木陰を作る必要がありそうだ。

■ BALLY'S
 10年前まではラスベガスで 1-2を争う立派なプールだったが、今となってはあまり目立たない存在になってきている。それでも完成度は高く、特にこれといった欠点は見当たらない。プールサイドからモノレールの発着場の風景がよく見え、視覚的にも退屈しない楽しいプールだ。最大の欠点は MGM 同様、客室から非常に遠いということで、その遠さは MGM に負けず劣らず半端ではない。

■ PLANET HOLLYWOOD
 カジノ施設の屋上部分にあるという意味ではパリスやベネシアンのそれに限りなく近く客室からのアクセスも非常に便利だが、プール施設全体に対するプールそのもの (水がある部分) に割り当てられた面積があまりにも小さすぎ、得体の知れない空間になっている。プール施設に入ってまず目に飛び込んでくるのは、その広場のような大きな空間で、そこからはプールそのものがまったく見えない。プール自体は非常に小さく、広場のような空間の南北の両端にそれぞれひとつずつ隠れるように存在しているだけだ。また、広場とそのプールがあるセクションとの間には 2メートルほどの段差が設けられているため、プール施設全体の一体感がまったくない。したがって、パッと見た感じではプール施設というよりも、カジノの屋上に設けられた野外イベント会場といった感じだ。


落選理由

■ NEW YORK NEW YORK
 なんの特徴もない平凡なプール。客室規模のわりにプール全体の施設も非常に狭い。さらに最悪なのが陽当たり。東側にそびえる同ホテル自身の高層ビル棟にプールがピッタリ接しているため午前中はまず陽が当たらない。午後になってもラスベガスで 1-2を争う高層大型駐車場が西日をブロックするためすぐに日陰になってしまう。ヤシの木などの緑も少ない。マンダレイベイのように陽当たりが良すぎるのも問題だが、ほとんど陽が当たらないプールなど論外だろう。




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