週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1999年11月24日号
マキシムホテルが 22年の歴史に幕
 11月 20日、中堅ホテルのマキシム (客室数 795) が経営難を理由にすべての業務を停止した。

 11月 23日現在、同ホテル前の駐車場およびカジノ内は完全に静まり返っており、時折スロットマシンや什器などを運び出す業者の車両が出入りする以外まったく人影が無い (右の写真は 23日午後撮影)。夜間も完全に暗黒の状態で、ネオンが輝いていた数日前までの様子が嘘のような状態だ。

 現時点では具体的な再建案が出ておらず、経営を引き継ぐ新たなオーナーが現れる可能性も低いとあって (業界関係者)、事実上マキシムホテルの消滅がほぼ確定した。爆破解体などのスケジュールは明らかにされていない。

 同ホテルは 22年前、ラスベガスの中心地 “フォーコーナー”(ストリップとフラミンゴ通りの交差点)から東へわずか数百メートルの場所にオープンし、その好立地条件と比較的安い宿泊料金から根強い人気に支えられ業績を伸ばしてきたが、90年代以降の大型ホテルの出現とともに、ここ数年その存在感を完全に失っていた。
 また、業績の悪化だけでなく、所有会社と現場経営陣との間のゴタゴタ劇や当局からのカジノライセンスなどの問題も結果として今回の閉業を早めたという。

 マキシムホテルは日本人観光客にとってもなじみが深い。日本の旅行代理店各社が “Cグレードツアー” に同ホテルを組み込むケースが多かったためか、日本人観光客の比率は相対的に高かった。事実、閉業後の 12月にも日本の旅行代理店からの予約が少なからず入っているという。同ホテルを利用するツアーに申し込んでしまった者は旅行計画の見直しが迫られそうだ。
 なお、個人で同ホテルに直接予約を入れてしまっている者にとってはデポジットの貸し倒れが気になるところだろうが、地元メディアの報道などによると販売済みの宿泊パッケージなどは近日中に全額払い戻されるという。払い戻しの方法や時期に関しては録音電話 (702-731-4300) でアナウンスされる予定なので、当事者はこまめにこの電話にアクセスするとよいだろう。


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