週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1999年11月17日号
エルビスプレスリー博物館がオープン
 死後 20年以上が経過してもいまだにアメリカ芸能界の “KING” として君臨し続けるスーパースター・エルビスプレスリー。
 米国政府が切手のデザインとしても採用したほどのこの国民的英雄の博物館 “ELVIS-A-RAMA Museum” が、去る 11月5日、トレジャーアイランドホテルの西方約 1kmの場所にオープンした。

 アメリカ人にとってのエルビスプレスリーの存在は半端ではい。それはもはやありきたりの 「伝説」 という言葉で語られる次元を通り越し、あたかも 「実在人物」 であるかのような取り扱いさえ受けている。特にここラスベガスにおいてはごく当たり前のように 「エルビスそっくりさん」 が街をかっぽしており、各種イベント会場や結婚式場などさまざまな場所で彼の姿を見ることができる。その数は 50人を超えているという。生前エルビスプレスリーがこのラスベガスで長年に渡って定期公演を続けていたことを考えると当然なのかもしれない。

 今回オープンした博物館にはそんなエルビスプレスリーのステージ衣装から愛車に至るまで、ありとあらゆる秘蔵品が所狭しと並べられている。また、ソックリさんたちもここへ足を運びライブで簡易ショーを演じたりしている。

 現場へ行ってみるとその立地環境、建物自体の外観、そして規模、すべてにおいて一般日本人が 「博物館」 という言葉から想像するものとはかなりかけ離れたシンプルな施設に少々面食らってしまうが、展示品そのものはそれなりに充実している。

 まず博物館の順路の最初の部屋では 「ELVIS」 という発音を 18ヶ国語で表記したカラフルなロゴが紹介されている。もちろんそこにはカタカナ 「エルビス」 もある。
 次の部屋へ進むといきなりおびただしい数のレコードジャケットが目に飛び込んでくる。1954年のデビューアルバムから 77年の最後の 1枚まで、彼の全レコードが年代順にビッシリ壁に飾られており、エルビスファンであればこれを観ただけでもここへやって来た甲斐があるだろう。
 以降の順路ではステージ衣装、コンサートポスター、愛車など、これまたファンなら身震いするような伝説的秘蔵品が数多く展示されている。
 順路の最後には小さな簡易ステージが用意されており、正午から 2時間おきに地元ラスベガスのエルビスそっくりさんによる 15分ほどの熱唱パフォーマンスが行われるが、内容的には 「ご愛敬」 といった感じでファンにとっては少々しらける部分がないでもない。

 展示施設を出るとそこはギフトショップになっており、Tシャツ、トレーナー、絵ハガキといったお決まりの商品から、エルビスプレスリーの運転免許証 (本物そっくりに作られたコピー品)のような珍品まで、彼ゆかりのさまざまな商品が売られている。

 前述通り外観や規模は貧弱だが、展示品そのものはまずまず立派なコレクションといってよく、単一テーマの秘蔵品だけを集めた博物館としてはこれで十分といった感じだ。エルビスファンがここを訪れて後悔することはないだろう。もちろんどんなテーマの博物館にも言えることだが、興味がない者にとっては退屈することは言うまでもない。
 最後にこの博物館の最大の難点を挙げるとしたらロケーションだろう。タクシーやレンタカーを利用しない限り徒歩しかアクセス方法がなく、その距離約 1km はかなりきつい。エルビスプレスリーとラスベガスの関係を考えるとストリップの主要ホテル内にあるべき施設でこのロケーションの悪さが少々残念だ。

 料金: $14.95 (大人)、$11.95 (5才〜14才)、無料 (5才未満)
ただし現在は開業記念半額セールもやっており、今後の料金体系はかなり流動的。

 開館時間: 毎日 10:00am 〜 7:00pm

 場所: トレジャーアイランドホテル前の交差点から SPRING MOUNTAIN Road を西へ約 600m 行き高速 15号線を渡らずに右側の側道を下へ降り、INDUSTRIAL Road との交差点を右折して 300m ほど走った左側。

 住所: 3401 Industrial Road, Las Vegas。
 電話: 702-309-7200  


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