週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1999年8月25日号
テーマレストランブームにかげり
 先週、プラネットハリウッド倒産のニュースがウォール街を駆けめぐった。プラネットハリウッドといえばシルベスタースタローンやアーノルドシュワルツネガーらも株主ということで一時期話題を集めたテーマレストランだったが、最近は客足が遠のき経営状態が芳しくなかったという。

 ここラスベガス店 (フォーラムショップス内) は全世界に数あるプラネットハリウッドの中でもオーランド店と並び突出した売り上げを誇っているとのこと。しかし倒産のニュースが流れた直後は元気が無いようで、今週月曜日の取材時は午後 8時というゴールデンタイムであったにもかかわらずかなり空席が目立っていた (ちなみに倒産後も営業は続けられている)。
 同店のスタッフは、「経営状態が比較的良好なロケーションは閉店せずに新たな株主の元で今後も営業を続けていくことになりそうだ。しかし今の時点でラスベガス店の存続が決まったわけではない」 と今後の成り行きを心配していた。
 かつてラスベガスにおけるテーマレストランブームの火付け役として、またフォーラムショップスを代表するテナントとして、その存在感はあまりにも大きかっただけに、もし姿を消すとなると非常に寂しい限りだ。

 プラネットハリウッドと同じ系列の オールスターカフェ も閉鎖の危機に直面している。派手な外観はラスベガスストリップの観光名所のひとつとなっているだけに、このオールスターカフェが閉鎖するとなるとラスベガスにとっての実質的な打撃はプラネットハリウッドの比ではなさそうだ。
 同店のテーマであったアンドレアガシとタイガーウッズが最近それぞれ全仏オープン、全米プロで優勝し同店を元気づけたばかりなので今回の親会社の倒産はまさに青天の霹靂といってよいだろう。

 テーマレストランといえばホリデーインの近くにあったカントリーミュージックをテーマにしたカントリースターも昨年閉鎖を余儀なくされた。

 相次ぐテーマレストランの不振だが、ウォール街のアナリストらの分析によると不振の原因は料理そのものに特徴がないからだという。プラネットハリウッドにしろオールスターカフェにしろ、映画スターやスポーツ選手の写真や衣装を店内に陳列しているだけでは、一度は足を運んでもらえても、味に満足しなかった客は二度と足を運ばないという。
 たしかにどこのテーマレストランもメニューの名前こそ違うものの、その内容は似たり寄ったりといった感じであまり特徴がないようだ。そういう意味では現在残されているオートバイがテーマのハーレーダビッドソンカフェ、プロレスがテーマのニトログリル、潜水艦がテーマのダイブ、熱帯雨林がテーマのレインフォーレストカフェなどもさらなる経営努力が求められそうだ。

 世界中からの観光客でにぎわう “テーマレストランの檜舞台” ともいえるラスベガスストリップ。ここでの失敗は非常に目立つだけに企業にとっては打撃が大きい。また逆にここでの成功は大いなる宣伝となる。残されたテーマレストランにはそれぞれの企業の繁栄のためにも、またラスベガスストリップを活気づけてもらうためにも大いに頑張ってもらいたいものである。もちろんまだプラネットハリウッドもオールスターカフェも姿を消したわけではない。再起復活を大いに期待したい。


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