週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1999年5月12日号
ハードロックホテルの新館がオープン
 昨年来工事が続けられていたハードロックホテルの新館が 5月 10日、地元マスコミ関係者が詰めかける中、静かにオープンした。

 この新館は、従来からある旧館に接続されるようなカタチで増築されており、新たな棟が独立して登場したというよりも、旧館が横に伸びたといった感じで、建物の高さや外壁のデザインがまったく同じなため、意識して見ない限り旧館と新館の区別がほとんどつかない。

 客室数は今回オープンした新館が 330部屋、旧館が 340部屋となっており、規模としてはほぼ倍増したことになる。それでもストリップ地区の巨大ホテルに比べるとまだまだかなり小ぶりなホテルといった感じだ。(ハードロックホテルはストリップ地区から 2km ほど離れた場所にある)。
 なおホテルの規模は倍増したものの、カジノのサイズに変化はない。ちなみに新館部分の 1階はカジノではなく、レストラン、フィットネスクラブ & SPA、会議場などとなっており、カジノがある旧館の 1階に比べるとかなりひっそりしている。

 今回の新館オープンで最も注目されるべき変化はプール施設の大改造だろう。これまでも評判がよかった同ホテルのプールだが、それがさらに洗練され規模も内容も大幅にアップした。
 具体的には砂浜付きプールが複数新設され、それぞれが流れる水路で結ばれるという凝りようだ。その水路もモンテカルロやマンダレイベイのそれよりも幅が広く、かなりゆったりしている。ヤシの木などのレイアウトもすばらしく、また竹で造られた CABANA 施設 (日よけ用のテント小屋) も充実している。
 プール全体のイメージとしては、広々したビーチリゾート型のマンダレイベイのプールと、リッチなシティーホテル型のフラミンゴヒルトンのプールを足して 2で割ったような感じだ。
 ホテル棟の北側に位置しているものの、ホテル棟自体が低いため陽当たりの心配はまったく無い。広さも申し分なく、ストリップ地区の主要大型ホテルの約 5分の 1 という客室規模を考えると、この広大なプールはあまりにも贅沢な造りだ。おそらくプールの “人口密度” はラスベガスで一番小さいことだろう。

 プールと共に注目されているのがレストランだ。今回の新館オープンを機に AJ's、The Counter、The Pink Taco、Nobu の 4つのレストランが新たにデビューするが、中でも Nobu は話題を独占しており、早くも同ホテルの駐車場にあるメインビルボードで大きく紹介されている (写真)。
 この Nobu は知る人ぞ知る Nobu Matsuhisa 氏の店だ。ビバリーヒルズの映画スター御用達の超高級日本食レストラン “松久” の血を引くニューヨークの “Nobu” のラスベガス店ということになる。
 味のみならず独創的な和風インテリアも有名なので興味がある者はぜひ訪れてみるとよいだろう。値段の高さでも有名なことを付け加えておこう。

 なお 5月 11日時点ではプール施設も各レストランもまだ準備中で、完全オープンまでにはあと数日から数週間要するとのこと。
 しばらくは工事で騒々しいが、大型ホテルとはひと味もふた味も違ったすばらしいホテルになることを期待したい。


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