週刊ラスベガスニュース バックナンバー   99年4月28日号
“古豪ホテル” も忘れないで!
 ラスベガス観光の中心はなんといっても “ホテル” そのものだ。ラスベガスのシンボルでもあるカジノとナイトショーがホテル内にあることを考えるとそれは極めて当然のことかもしれない。また、最近はホテル自体がそれぞれ独自のテーマを持ちその個性を前面に押し出してきているため、ホテルが観光地化する傾向は今後もますます強まりそうだ。

 そんな位置付けにあるラスベガスのホテルだが、日本人観光客にとってラスベガスのホテルといえばベラージオやマンダレイベイといった新設ホテルや MGM や NYNY などの比較的新しいホテルというのが決まり相場のようで、人気はごく一部のホテルに集中してしまっている。
 しかしラスベガスには輝かしい伝統を誇るホテルや古き良き時代の面影を残す由緒あるホテルもたくさんあり、それらの多くはいまだに健在で、それなりのおもしろい話題を提供してくれている。今回はそんな “古豪ホテル ” のちょっとした話題のスポットを紹介してみたい。

■ BALLY'S

* 権威ある The American Academy of Hospitality の 5-Star-Diamond 賞を受賞している超高級レストラン SEASONS の “Sterling Sunday Brunch” は自他共に認めるラスベガス最高級のバフェィだ。
 ちなみにこのバフェィは同ホテルの通常のバフェィである Big Kitchen Buffet とはまったく別モノで、高い天井と高級調度品に囲まれたゴージャスなダイニングルームはもはや一般のバフェィとは完全に一線を画している。
 メニューも生ガキ、カニ、エビなどはもちろんのこと、寿司からキャビアに至るまで高級アイテムばかりがズラリと並ぶ。当然のことながらお値段も突出しており $49.95 はラスベガスで一番高い。営業は日曜日のみで 9:30am〜2:30pm までとなっている。

* 同ホテルのカジノのハイリミットセクション (高額セクション) には 1日プレーし続ければほぼ 7割以上の確率で 100万ドル (約 1億 2000万円) の一等賞が当たるという有名なスロットマシン 【写真】 がある。ただしコイン 1枚が $1000 だ。
 100万ドルをゲットするためには 1回にコインを 2枚投入しなければならず、かなりゆっくりプレーしても (1分間に 5プレー程度) 1時間に 60 万ドル投入することになるのでそれなりの軍資金が必要だ。それでも MEGABUCK に代表されるプログレッシブ型マシンよりも簡単に 1億円が狙えるとあってこんなマシンでプレーする者が少なからずいるという。懐に余裕のある人はぜひ挑戦してみては。
 なお 「予算がそれほどない」 というハイリミット族の中の “庶民派” には 1コイン $500 のコーナー 【写真】 や $100 のコーナーもちゃんと用意されており、それぞれ財力に見合ったプレーが楽しめるようになっている。

*  Bally's はグルメホテルとしても名高い。イタリア料理店 AL DENTE 【写真】 は名前の通りアメリカのパスタにしてはコシがあることで有名だ。ただし腰を抜かすほど量が多かったりすることがあるので (皿が見た目以上に深く日本の 2人前に匹敵する量が盛られているメニューが少なくない) 頼みすぎに注意しよう。
 Bally's Stakehouse はかの有名な Lawry's ほどではないにしろ、かなりまともなプライムリブ (小 $22.95、大 $27.50)を出すことで知られる。ニューヨークステーキ ($27.95) やフィレミニオン ($27.95) もおすすめだ。
 日本語メニューも充実している高級中華料理店 Chang's も要チェックだ。ラスベガスの中華料理店としては珍しく、店内の水槽に生きたロブスターやカニや魚を泳がしている。大型で元気の良いぼたんエビがあるときが狙い目だ。

■ RIVIERA

* $1000 スロットマシンという豪快な話題が出た直後だけにいささかケチ臭い話になってしまうが、このリビエラホテルには 「5セント専用」 というセクションがある。その名も “Nickel Town” 【写真】 で、ここに並ぶスロットマシンやビデオポーカーはすべて 5セントコインでプレーするようになっている。
 同エリア内にあるスナックバーも激安 【写真】 で、財布の中身が寂しい者にとってはなんともありがたい限りだ。どこのホテルにも 5セントマシンはあるが、この Nickel Town は雰囲気も明るくまた活気もあるのでカジノ初心者におすすめだ。

* 同ホテルの屋台スタンド型ショップ Wine Street では、“自分ブランド” のワインを作ってもらえる。ラベルサンプルの中から好きなデザインを選び、それに自分の名前を専用プリンターで印刷してワインボトルに張り付けて出来上がりだ。制作に要する時間はわずか 5分。ワインは各種カリフォルニアワインの中から好きなものを選ぶことができる。
 値段はワインの種類にもよるが 1本 $10〜$20とお手ごろ価格となっている。ちなみにラベルはラスベガスらしい派手なものを選ぶのがここでの常識とか。新婚カップルなどにとっては気のきいたみやげになるかも。

■ SAHARA

* ストリップの大型ホテルで最低賭金 $1 のブラックジャックテーブルが常時オープンしているのはここだけとか。
 「スロットマシンでは物足りないがブラックジャックはまだ練習不十分なのでちょっと...」、という者はひとまずここで練習を兼ねた実戦を重ねるとよいだろう。同席しているプレーヤーも初心者が多いので緊張しないで済むばかりかディーラーも優しく教えてくれる。

* 本格的カーレースを模擬体験できる Sahara Speedworld は閑古鳥が鳴いているがマニアにとっては必見のスポットだ。
 実際のレーシングカーとほぼ同じサイズの車 【写真】 に乗って正面のスクリーンを見ながらカーレースをシミュレーターで模擬体験する。アクセルやハンドル操作に応じて車体が激しく動くので臨場感は抜群だが、画面の映像がオーバルコースを採用しているラスベガススピードウェーを模倣しているためか高速で走ると少々目が回るのが難点か。
 料金は 1回 $8。安全のためのインストラクションビデオを見たのちレースに臨む。完走後はコンピューターが打ち出した走行データや成績表が渡される。車輌が 20台ほどあるので予約は不要だ。
 ちなみにまだ開業して 1年しか経っていないが、巨額を投資したアトラクションとしては歴史に残る大失敗のようで、開業以来毎日閑古鳥が鳴いている。原因はアトラクションそのものの問題というよりも、同ホテルのロケーションにあるといわれている。閉鎖するとか改造するとかさまざまな噂が飛び交っているので、興味がある者は早めに体験しておいた方がよいかもしれない。

■ FLAMINGO HILTON

* このホテルの話題はなんといっても中庭にあるプール施設 【写真】 だろう。広さも内容も新設ホテルのプールに勝るとも劣らない立派なものだ。
 また、ありがたいことに多くのホテルが宿泊者以外のプール利用を禁止しているにもかかわらず、このフラミンゴヒルトンは無料で万人に開放している。泳ぐ泳がないにかかわらず、この立派な施設を見学しておいて損はないだろう。日本の高級シティーホテルのプールとの差を目の当たりにし驚くはずである。

* フラミンゴヒルトンは、ストリップの大型ホテルとしては珍しく FUNBOOK を配布している (FUNBOOK に関しては 「ディクショナリ」 セクションを参照のこと)。
 内容的にはお世辞にも充実しているとはいえないが、予算が少ないカジノ初心者などにとってはゲットしてみる価値があるかもしれない。もらえる場所は、まずフロントロビーへ行き、チェックインカウンターを背にして正面方向に 20メートルほど進んだ左側にある FUNBOOK センターだ。もちろん無料。
 ちなみに4月 26日に配られていた FUNBOOK にはちょうど 20枚のクーポンが綴じ込まれていた。めぼしいクーポンとしては、同ホテルのナイトショー $5 OFF券、バフェィ $2 OFF券 など。

■ HARRAH'S

 同ホテル前の広場 【写真】 では “CARNAVAL FANTASTIQUE” という無料アトラクションが毎晩行われている (約 1時間半ごとに 15分ほどのショーが毎晩 3-4回)。
 約 1年ほど前に始まったこのアトラクションは不人気が原因で一時期中断されていたこともあったが、現在は人気を取り戻し完全復活を果たしている。
 内容はアクロバットや簡易サーカスそれに生バンド演奏などで、約 1ヶ月ごとにそのテーマや役者が入れ替わっている。ちなみに今月 25日までは “Motown Nights” だったが、26日以降は “Swing Party” で、5月 26日からは “The Coasterd” になる予定だ。




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