週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1999年3月17日号
ダウンタウンがおもしろい
 多くの日本人観光客にとって、ラスベガスダウンタウンは電飾アーケード街 “フリーモントエクスペリエンス” を観るだけの場所であり、そこでの滞在時間は長くても 3-4時間というのが相場だろう。
 しかしダウンタウンにはストリップ地区にはない楽しい庶民的スポットがたくさんあり、特に食べ物に関してはサイミン (ハワイなどでよく見かける日系アメリカ人御用達の麺にコシがない塩ラーメンに似たヌードル) を中心とした格安スナックフードを提供している店が少なくない。
 またカジノにおける最低賭金がストリップ地区に比べ総じて低く設定されているため、ギャンブル初挑戦組や財布が軽い人にもおすすめだ。今週はそんなダウンタウンのおもしろスポットをホテル別に紹介してみたい。

■  PLAZA HOTEL

 ここのホテルには、もはや化石に近い “1セントスロットマシン” がたくさんある。このマシンで $10 (1000枚) 負けるのは至難のワザだが、10,000枚の大当たりが出てもたったの $100 にしかならないことを覚悟の上でプレーしよう。ブランクジャックなどのテーブルゲームも総じてレートは庶民的で、$2ミニマムのテーブルがたくさんある。
 ガラス張りのドーム型ダイニングルームでおなじみの CENTER STAGE からはフリーモントエクスペリエンスがよく見え、また料金も非常に良心的だ。
 カジノ内の一番南側にあるスナックスタンドではサイミンが $2.25 で売られている。また、正面玄関近くのカフェテリア PLAZA DINER では、深夜 12時から正午まで リブアイステーキを驚きの $2.95 で奉仕している。それ以外の時間帯でもプライムリブステーキが $3.95 と超おトクだ。

■  MAIN STREET STATION HOTEL

 なんと言っても有名なのが地ビールパブ “トリプルセブン” だ。開放的で楽しい雰囲気のインテリアと、寿司カウンターからチャイニーズグリルまでがそろった幅広いジャンルの料理が自慢だ。週末は生バンドもやって来る。
 Garden Court Buffet は地元民の間で人気が高く、特に金曜日のディナータイムのシーフードスペシャル $13.99 は知る人ぞ知る豪華バフェィだ。
 カジノ内のおしゃれなカジュアルレストラン CASCADE CAFE ではサイミンおよび牛丼が $3.79 と手頃な値段で奉仕されている。

■  CALIFORNIA HOTEL

 日本人観光客にとってここのホテルのチェックポイントはなんといっても 2階の通路にある日系ハワイ人向けファーストフード店 ALOHA SPECIALTIES だろう (9am-11pm)。ここでは サイミン $3.00、ビーフカレー $5.50、牛丼 $2.50、チキン丼 $2.25、ご飯$0.50、キムチ$0.75、冷や奴 $0.75 など、懐かしの味を庶民的な値段で楽しむことができる。また、日系ハワイ人の “国民食” とも言うべき SPAMおにぎり ($1.00) はダウンタウン屈指の逸品だ。ちなみにこのホテルは日系ハワイ人ご用達のホテルとなっており、カジノやレストランでは日本人の顔をしたアメリカ人の多さに驚くことだろう。
 1階にあるファーストフード店 CAL CLUB では、幕の内弁当 $4.75、のり巻きセット $3.75、牛丼 $3.35、サイミン $3.35、また同じフロアの中級レストラン Market Street Cafe ではサイミンが $3.35、牛丼が $6.95 となっている。
 あと変わったところでは、ここのカジノにある 「おみやげコイン用スロットマシン」 から出てくる $10コインはそれぞれ十二支の動物がデザインされており、収集マニアにとっては非常に興味深いところだが、12種類のコインを全部 GET するにはかなりの時間と資金が必要だ。

■  GOLDEN NUGGET

 ホテル名にちなんでか、ここのホテルのロビーとカジノの間の通路には 61ポンド (28kg) という世界最大級の金塊がディスプレイされている。
 また 2階にある高級イタリア料理レストラン Stefano's では、ウェイターたちが 1時間に1回、一斉に仕事の手を休め客のテーブルの前でイタリア民謡を歌い出す。ちなみにカジュアルウェアでも入れるのでダウンタウンで食事を考えている者はぜひこの店を候補のひとつにするとよいだろう (要予約: 385-7111 )。
 カジノフロアにある SNACK BAR のサイミン $3.50 は非常にまずいのでおすすめできない。のり巻きカリフォルニアロール $3.95 とチキン丼 $4.95 は試食していないのでコメントできないが、店の雰囲気からしてあまり期待しない方がよさそうだ。

■  FITZGERALDS HOTEL

 今週ダウンタウンで最も輝いているホテルがこのホテルだ。ホテルそのもののテーマがアイルランドということもあって、“緑の日” として知られるアイリッシュのビッグイベント 「セントパトリックスデー」 (3月 17日) まで、このホテル内のすべてのバーカウンターで緑のビールが $0.75 で振る舞われている。安い使い捨てのプラスティックコップに注がれたビールなのでそれほどお買い得感はないが、それでも緑のビールはめったにお目にかかれないので、まだ間に合う人は飲んでみるのも悪くはないだろう (現地時間 3月 17日まで)。ちなみに、色は違っても味は普通のビールと同じだ。

■  FREMONT HOTEL

 おそらく地元民でここの Paradise Buffet の 「シーフードファンタジー」 を知らない人はいないだろう。生ガキ、ロブスター、カニなど、リオスイートのシーフードバフェに勝るとも劣らない内容で、しかも値段は $14.99 とリオより大幅に安い。ただし火、金、日の週 3回だけで、時間は 4pm〜10pm となっている。
 カジノフロアにあるスナックバー LANAI EXPRESS では、サイミン $3.79、のり巻きカリフォルニアロール $4.29、牛丼 $3.25、そしてマルガリータが $0.99 で楽しめる。
 あとこのホテルのダイニングとしては巨大オニオンリングで名高いステーキハウス Tony Roma's が有名だ。

■  FOUR QUEENS HOTEL

 以前このホテルには、世界最大のスロットマシンや世界最大のブラックジャックテーブルなどが置かれていたが今はない。
 このホテルに関して日本人観光客が知っておくと便利なのは中華料理のファーストフード店 China Garden だろう。各種焼ソバが $4.25〜$5.95、各種チャーハンが $3.95〜$5.25、玉子スープ $1.50、春巻き $1.00 などとなっている。

■  HORSESHOE HOTEL

 このホテルのカジノの雰囲気はぜひ観ておきたい。フリーモントストリートからカジノに入って右半分にあるテーブルゲームセクションは、古き良き時代のラスベガスの情景がそのまま保存されている由緒あるカジノだ。天井が低く常にタバコの煙が立ちこめた薄暗い照明のカジノはまさに昔のマフィア映画に出てくる賭博場といった感じで荒々しい男臭さを感じる。
 そんなカジノの奥まったところの地下にある Binion's Restaurant & Bar では、夜 10時から早朝 5時まで、さすらいのギャンブラーのための特製ニューヨークステーキディーナーが $3.00 で振る舞われている。
 そのレストランの入り口近くには米国政府が発行した正真正銘の $10,000 紙幣が 100枚、合計 100万ドルが展示されている。
 2階の奥まったところにはビンゴパーラーがあり、地元の老人ギャンブラーたちが毎日熱戦を繰り広げている。200人を超える老人ギャンブラーたちが一堂に集まり不気味なほど静かに勝負しているシーンは一見に値するので興味がある者は観てみるとよいだろう。またビンゴに参加したい者は、朝 8:00am から 2時間おきに深夜 2:00am まで行われているのでそのタイミングに間に合わせて会場を訪問するとよいだろう。

■  LAS VEGAS CLUB

 野球がテーマのこのホテルは何から何まですべて野球一色だ。ディーラーの服装は野球のユニフォーム、ブラックジャックテーブルの賭け金を置くところは野球のボールのデザイン、ホテル内の案内板も野球のボール、といった具合だ。その他、1903年以降のワールドシリーズのポスター、1933年以降のオールスター戦のポスターなど、大リーグにまつわる数々の歴史的物品が展示されている。

■  LADY LUCK HOTEL

 このホテルのメインはなんといってもダウンタウン地区屈指の人気ナイトショー STEVE WYRICK WORLD CLASS MAGICIAN だろう。会場こそはっきり言って貧弱だが、内容はストリップ地区の高級ショーに勝るとも劣らない。
 あとここのホテルのファンブックはラスベガス屈指の充実度を誇っている。受け取り場所は、ダウンタウンの中心街方向からカジノに入って左手奥にあるMAD MONEY カウンター。


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