週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1999年1月20日号
ヘリでロマンティックな空中散歩
 今週は多くの読者から問い合わせを頂いている 「ヘリコプター夜景ツアー」 についてレポートしてみたい。
 
 ラスベガスには大小さまざまなヘリコプターツアーの会社がある。そんな中で今回は最大手の Heli USA 社がオファーする人気のツアー “Apollo Night Flight” に参加してみた。
 
 あらかじめ 7時のフライトを予約しておくと、 6:20pm に送迎のバンが宿泊ホテルの所定の場所にやって来た。バンに乗ること約 5分、離発着場所であるラスベガス国際空港 (マッキャラン空港) のエグゼクティブターミナルに到着。
 チェックインカウンターに出向くと、いきなり体重を聞かれ少々ビックリ。同行した者が年頃の女性だったらどうするのだろうかと少々余計な心配もしたが、とりあえず男ばかり 4人での参加だったので全員恥じらいもなく素直に申告。ちなみに単位はキログラムでもポンドでもかまわない。
 支払い (料金 $65 + TAX) を済ますと、同じヘリコプターに乗る 6人ごとのグループに分けられ (我々のグループにはヨーロッパからやって来た中年夫婦が同乗)、現場スタッフから簡単な説明を受ける。内容はほとんど安全上の諸注意だが、常識的なことばかりなので英語がわからなくても特に問題はないだろう。
 
 出発までのしばらくの間、なぜか待合室でシャンペンが振る舞われる。無料と聞いて何杯も飲む若者もいたが、酔っぱらってしまっては取材ができないと、ここは 1杯で我慢。自分たちのグループの番になると、来たときと同じ送迎のバンに乗せられオフィスビルのウラ側まで案内される。そこはすでにラスベガス国際空港の滑走路になっており、目の前にはこれから乗るヘリコプターがごう音を立てて待機している。  スタッフからまた説明を受けるが、ごう音がうるさくて何も聞こえない。いよいよヘリコプターに乗り込む。機体に近づくと、すさまじい勢いで回転しているプロペラに圧倒され無意識のうちに中腰になってしまうが、よく考えてみるとプロペラに頭をぶつけるほど自分の身長は高くないことに気付く。
 地上スタッフの説明を聞き損じていてもシートベルトをさせられることぐらいは想像していたが、パイロットにヘッドホンを渡されることまでは予想もしていなかった。これからさらに耳が壊れるほどエンジン音が大きくなるためかと思ったが、実は機内での会話のためのヘッドホンだった。夜景の説明などをしてくれるパイロットの声や同乗者同士での会話はすべてマイクを通してヘッドホン経由で聞くというわけだ。
 
 いよいよ離陸だ。緊張と興奮の一瞬だが、それを楽しむまでもなくあれよあれよという間にあっけなく上昇してしまった。ほんの 10秒もしないうちに MGM Grand などが下界に見えてくる。すぐにヘリコプターは進路を北に取りストリップのやや東側をダウンタウンへ向けて飛行を開始した。高度はストラトスフィアタワーよりもやや高い程度か。夜景は宣伝文句通り実にすばらしい。
 ダウンタウン上空で Uターンし、帰路はストリップの西側上空を南へ向かう。離陸後 15分もたたないうちに早くも左前方に空港が見えてきた。
 最後にいよいよ期待していた “ LUXOR ホテルのピラミッドビームの横切り” かと思いきや、あっという間に出発地点のスポットにランディングしてしまった。
 ヘッドホンをはずしてすかさずパイロットに、「パンフレットに書いてあったビームの横切りはしないのか?」 とたずねると、「コウモリが機体にぶつかるのであれはやらないことになった」 とか。「こんな寒い真冬の夜空、ましてや 400メートルもの上空にコウモリなどがホントにいるのか? それにたしかコウモリは暗いところを好むのではなかったか?」 と問い正すと、「たしか会社はそういっていた」となんとも歯切れの悪い返事。それ以上突っ込むことなく機体をあとにした。
 
 ということで、歯切れの悪いコウモリ説と、たった 15後分という短さを除けば実に快適で満足のいく夜景ツアーだった。
 ホテルを出発してからホテルに到着するまでの所要時間はオプショナルツアーとしてはかなり短めの約 1時間半だ。時間がない者やヘリコプターに一度も乗ったことがない者にとっては極めて手軽に楽しめる超おすすめのツアーといってよいだろう。ただ、すでにヘリコプターに乗ったことのある者はストラトスフィアタワーからの夜景の方が安上がりかもしれない。
 
 予約は Heli USA 社まで直接電話で 702-736-8787 まで。ただし各ホテルごとの送迎車両の集合場所の説明を理解するにはかなり高度な英語力を必要とするかもしれない (特に大きいホテルの場合)。どうしても英語が苦手な者はラスベガス大全まで。
 
 ラスベガス大全 電話 909-628-8358、 FAX 909-627-2537
 電子メール  tour@lvtaizen.com


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