週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1998年10月21日号
Bellagio のアートギャラリーがオープン
 ホテルそのものの開業から遅れること 3日、ついに噂のアートギャラリー “The Bellagio Gallery of Fine Art” が 10月 18日一般公開された。

 同ホテルの会長 Steve Wynn 氏の半ば公私混同的な絵画収集に対して、各方面から賛否両論が渦巻く中での開業となったが、とりあえず初日は長蛇の列ができるほど盛況だった。
 また、絵画収集に要した費用約 300億円に対する税金優遇措置に関して、当局が Bellagio 側にアートギャラリーの無料開放を求めている問題も未解決のようだが、とりあえず 入場料 $10 ということで “見切り発車” することになった。

 さて、ギャラリーの内容だが、前評判通りゴッホ、ルノアール、セザンヌ、モネ、ピカソなどの世界的名画が展示されている。一方、「期待していたよりも狭い」、「作品の数があまりにも少ない」 といった声も少なくない。ギャラリー前の広場があまりにもゴージャスなだけに (一面に生花が敷き詰められている) 期待も大きくなりがちということか。
 ちなみにギャラリーそのものの規模は、アメリカの一般家庭のリビングルーム程度の部屋 2つに絵画 23 点と彫刻数点が展示されているだけで、たしかに 「これだけ?」 という印象を受けなくもない。それでも Steve Wynn氏としては 「量より質」 と言いたいところだろう。

 さて、この入場料 $10 を高いと見るか安いと見るか。それは各個人の価値観で大きく意見が分かれるところだろうが、ここのアートギャラリーは日本の “村おこし型美術館” のような有名絵画の前にロープを張り数メートル離れた人ごみの中から鑑賞させるような美術館とはわけがちがう。手を伸ばしてさわろうと思えばさわれるほどの至近距離から世界的名画をゆっくり楽しむことができる。やはりこれはどうみても安いと考えるのが妥当ではないだろうか。
 ちなみにギャラリーの外にどれだけ人が行列を作り待っていようが、ゆっくり鑑賞できなければ意味がないので、同時に入場できる人数を入口でちゃんと制限している。

 チケットは入口前で購入する。なお、入場料 $10 以外に $4 を追加すると、各作品の解説を音声で聞くことができるコードレスフォン程度の大きさのデバイスを借りることができる。作品の前に表示されている番号を入力すると解説が流れてくる。残念ながらまだ英語のみで日本語による案内はない。


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