週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1998年6月17日号
日本でも Beanie が大ブレークか?!
 日本の "たまごっち" かアメリカの "Beanie Baby" か、と言われるほど昨年来大ヒットを続けている超話題の小型ぬいぐるみシリーズ Beanie Baby の交換トレード市場にとうとう日本人観光客も "参戦" し始めた模様だ。
( Beanie Baby を知らない人は 「ディクショナリ」 のセクションを参照のこと)
 たまごっちにすぐに飽きてしまうほど目移りの激しい日本人にどこまで市場を支えるパワーがあるかはなはだ疑問だが、多くの関係者は円安にもかかわらずジャパンマネーの参入に期待を寄せている。
 
 Beanie Baby はなにもラスベガスに限った商品ではなく全米で大ブームとなっている商品だが、その交換トレード市場ではなぜかラスベガスが全米でも有数の "出来高" を誇っているらしい。ホテルの宿泊料金を例にあげるまでもなく、すべての価格を 「定価」 よりも 「市価」、つまり需要と供給のバランスで決めたがるラスベガスの風土はまさに交換トレード市場にピッタリということなのだろうか。
 また、大型カジノホテル内にある "ライブカーニバルゲームセンター" (ディクショナリを参照のこと) では景品として大量の小型ぬいぐるみが消費されており、ラスベガスは "大消費地" としても "Beanie Baby 市場"をリードする立場にあるようだ (もっとも今では Beanie Baby を景品として出しているゲームセンターはほとんどないが)。
 
 そんなラスベガスの Beanie Baby 市場において最近異変が起きているという。高値警戒感から値を崩す "銘柄" が多い中、一部の銘柄では価格が再び上昇基調に転じており、中には年初来最高値を更新する銘柄も出てきている。関係筋の話によるとどうやら日本人からの買いが下値を支えているとか。
 種類としてはベア(熊)ものが総じて高く、爬虫類も堅調に推移している。また価格帯としては $20〜$50 の銘柄の値動きが軽く相場のリード役となっている。
 一方、犬や猫は軟調で、またキリンやサイなどの大型動物も小安い。$100 を超える "希少銘柄" (生産数量が少ない銘柄)は模様眺め気分でほとんど値が動いていない。
(以上、ファッションショーモール内の交換所における調査)
 
 さて、今後の相場だが、日本人が本格的に参戦してくるかどうかで見方が大きく別れている。これまで何ごとにおいてもアメリカのあとを追随してきた日本にあって、この Beanie Baby だけはなぜか日本人が飛びついていない。ちなみに Yahoo Japan でキーワード 「Beanie Baby」 や 「ビーニーベイビー」 で検索してもひとつのサイトも見つからない (6月 14 日現在)。
 一方、英語版 Yahoo で Beanie Baby を検索すると、7つのカテゴリーと 135 のサイトが登録されており、オンライントレードも活発であることがわかる。英語版 Infoseek によるページ検索 (サイト検索ではない) に至っては 129万ものページがリストされる。ブームの加熱にこれほどまでに日米間で差が生じることも最近では珍しい。
 
 多くのマニアは、「今後間違いなく日本人がマーケットに参入してくるためまだまだ上がる」 と楽観的に見ているようだが、一方で、「そろそろ調整局面に入る」 とする慎重論も少なくない。
 切手収集や古銭収集と同じように "相場カタログ" なるものが多く出版されており、そのような書籍の中には 「10年後の相場予想」 なるものを極めて楽観的に書き立て相場をあおっている書籍も目に付くが、はたして関係者の思惑通りこのまま活況が続くのだろうか。それともたまごっちの二の舞になるのか。それは 「神のみぞ知る」 というか、やはり 「神の見えざる手」 が決めるしかないのだろう。



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