週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1998年6月10日号
Space Quest、早くも大幅縮小
 昨年 11月にラスベガスヒルトン内のスタートレック施設に併設するカタチで完成した宇宙をテーマにしたカジノ “Space Quest Casino” が、当局からの命令で開業後わずか半年でその半分を解体するという不本意な大幅縮小を余儀なくされている。
 
 問題の発端は、ヒルトンが今年の 1月に鳴り物入りでオープンさせたアトラクション "Star Trek the Experience" のチケット販売窓口を Space Quest Casino 内に設けたことにある。その結果、チケットを買うための行列がスロットマシンの列と平行してできるようになり、多くの者が列に並びながらスロットマシンに興じることとなった。Star Trek が開業した直後は人気も上々で行列が 30メートル以上にもなり 1時間以上待たされることも珍しくなかった。
 これに対して、未成年者のカジノ施設内への立ち入りを禁止しているネバダ州当局が、 「子連れの親たちがチケットを買うまでに 1時間以上もスロットマシンをやっていることは問題。何らかの改善措置を検討せよ」 とヒルトン側に警告を出す騒動に発展。
 しかしヒルトン側がこの警告を無視し続けたため、当局側はついに罰金 35万ドル (約 4900万円) とチケット売場の改造命令を強制的に発令することになり、このたびヒルトン側はそれを裁判で争うこと無しに全面的に受け入れ和解に踏み切ることとなった。
 
 すでに Space Quest Casino の一部は取り壊され改造作業は始まっている。最終的にこれまでの Space Quest Casino の約半分の面積がカジノとは完全に切り離されたチケット売場に改造される予定だ。
 6月 8日の取材の段階ではすでにテーブルゲームはすべて取り除かれ、現場にはスロットマシンしか存在していない。UFO を型取った "光るルーレットテーブル" や "銀河マークが点滅するブラックジャックテーブル" など話題豊富だったこれまでの Space Quest Casino の面影はもうどこにもない。照明が明るすぎて使いものにならないのか、それら話題のテーブルゲーム台は従来からある本館のカジノエリアにも置かれていない。わずか半年で廃棄処分ということか。皮肉にも今は Star Trek のチケット売場には行列ができていない。
 


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