週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1998年6月3日号
プールの利用は宿泊者のみに限定
 これまで自由に出入りできたはずの各ホテルのプールに異変が起こり始めている。
 料金こそ徴収していないものの各ホテルでは今年から一斉に宿泊者以外の利用を制限し始めた。もちろんこれまでにも入場制限を行ってきたホテルはいくつかあったが、今年はその傾向がより鮮明になってきている。
 ちなみに 6月 2日の調査によると、日本人観光客がよく利用するストリップ地区の主要ホテルにおいて、そのプール施設を宿泊客以外にも開放しているホテルはフラミンゴヒルトンだけだ (ラクソーのプールも自由に出入りできるが、その入口には 「宿泊者のみ」 と書かれた看板が立っている)。その他のホテルではプールの入口でルームキーの提示が求められる。
 
 駐車場、アトラクション、カジノでのドリンクなど、何でも無料でサービスしてきたラスベガスのホテルとしては少々意外な傾向だが、どうもそれにはワケがあるようだ。
 「プールはあくまでも宿泊客のための施設。また、あまり不特定多数の人たちをプールに入れて子供たちに事故でも起こされて訴えられでもしたら大変」、というのが表向きの理由のようだが、どうも本音は 「外部からプールに来る客はカネにならない」 という部分にあるようだ。アトラクションやナイトショーを見に来た客がその帰りにカジノに立ち寄っていくことはあっても、プールの帰りに濡れた水着姿でギャンブルに興じる客などそうめったやたらにいるわけがない、というのがその根拠らしい。そもそもプールでのんびりしたがるような人種は始めからギャンブラーをやらない、という統計もあるとか。
 
 いずれにせよ、「プールめぐり」 をラスベガス旅行の楽しみのひとつとしている多くの日本人観光客にとって、今回の話題はちょっぴり残念なニュースだろう。それでもラスベガスで 1、2 を争うフラミンゴとラクソーのプールが解放されているということは大いなる朗報であるにちがいない。
 今後ラクソーが他のホテルに追随することはあっても、屋外ウェディングチャペルや庭園などと一体構造となっているフラミンゴのプールが入場制限を行うことはまずないと考えてよいだろう。映画バグジーでおなじみの名門フラミンゴも最近はすっかり存在感を失ってしまった感があるが、この自慢のプールで再び注目を集め 「古豪復活」 となってもらいたいものである。
 
 蛇足ながら、広々とした砂浜付きのプールとして好評だった MGMのプールは先日取り壊され、代わりのプールがテーマパーク側の空き地に仮オープンした(まだ全面オープンではない)。ちなみに 「前のプールの方がよかった」 というのがもっぱらの評判のようである。


バックナンバーリストへもどる