週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1998年4月15日号
MADhattan、早くも消滅!
 昨年鳴り物入りでオープンしたニューヨークニューヨークホテルの看板ナイトショー "MADhattan"が早くも存亡の危機に立たされている。客の入りが思わしくないというのがその理由だが、このままでいけば 5月の初旬にも降板となる見通しだ。
 いくら競争が厳しいといわれるラスベガスにおいても、専用ステージまで造った看板ショーがわずか1年という短命で終わるのは極めて異例だ。このまま5月に閉幕となれば、数百万ドルを注ぎ込んで完成させたといわれるニューヨークの街角をあしらった大掛かりな劇場インテリアも1年で産業廃棄物と化すことになる。
 
 そもそもこのショーの敗因は、その内容をホテルのテーマにむりやり合わせようとしたことにあるといわれている。つまり、なにもわざわざニューヨークにちなんだショーにすることはなかったというわけだ。どこのホテルもそれぞれテーマを持っているが、ナイトショーをそのホテルのテーマと結びつけているところは非常に少ない。
 ホテルのテーマに固執し、本場ニューヨークの超一流ストリートパフォーマーたちを集めてきたとのふれこみで始められたこのショーだが、しょせんは単なる大道芸人の集まりだったようで、結果的にはゴージャスなショーを見慣れたラスベガスの観光客からソッポを向かれてしまった。$40 という料金は決して高い方ではないものの、無料アトラクションが多数存在するラスベガスにおいて、大道芸人のショーにそれだけの金を払う者はそう多くはいなかったということのようである。
 いずれにせよプロデューサー Kenneth Feld 氏の責任問題と MADhattan の後継ショーが現在議論されており、限りなく近い将来このショーが閉幕となることは間違いなさそうだ。
 すでに非公式情報として、最終公演は5月2日に決定しているとも伝えられており、ゴールデンウィークにラスベガスを訪れる日本人にとっては最後のチャンスとなるかもしれない。
 なお、 "MADhattan"が去った後の後継ショーとしては、 Michael Flatley 氏率いる "Lord of the Dance" の名前が挙がっている。


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