週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1998年4月8日号
CARNAVAL FANTASTIQUE
 今週は Harrah's Hotel 前の広場で毎晩くり広げられるライブショー "CARNAVAL FANTASTIQUE" をレポートしてみたい。
 
 このショーは他のホテルと同様、カジノに客を呼び寄せるために行われている無料アトラクションだ。したがって料金を取られることもなければ予約もチケットも存在しない。早い者勝ちで現場に行って立ち見をするだけだ。ちなみに開演時刻は 6:15PM、7:45PM、9:15PM、10:45PM の4回で、それぞれ約 15分間のショーとなっている。
 内容はトランポリンや登り棒を使ったアクロバットを主体としたライブショーで、出演者は総勢 12人。演技そのものはかなり高度なテクニックを要するものも含まれており、無料ショーといえども決してあなどることはできない。ただ、いかんせん舞台演出がヘタすぎて盛り上がりに欠けるのが難点だ。特にまずいのが観客とステージの位置関係で、角度的にも距離的にも問題が多すぎるように感じた。またサウンドや照明もあまり洗練されているとは思えない。
 
 とにかくステージが遠すぎて役者がよく見えない。照明も暗い。上の写真からもわかるように会場前には大きなパラソルで覆われた円形広場があり、ステージはその円形広場のさらに奥の壁際にある(上の写真でわずかに黄色く見える部分)。観客はその円形広場の手前からステージを見なければならず、その結果、距離的にステージが遠いだけでなく、パラソルの支柱が視界をさえぎり(大した太さではないが、これが想像以上に邪魔になる)まともにステージを見ることができない。
 このように出演者と観客との間に距離と障害物があっては一体感もなにもあったものではなく、終始しらけムードが漂っている。円形広場の中に客を入れてしまえばこの問題は一気に解決するのだが、ご丁寧にもその円形広場を使った曲芸がほんの少しだけ組み込まれているので、そこへの立ち入りは禁止されている。
 
 登り棒を使った難易度の高い曲芸など、個々の演技はそれなりのものを持っているだけに、この舞台演出のまずさは少々残念でならない。また、観客の数を見ていてもカジノに対する集客効果をねらったアトラクションとしてはとても成功しているようには見えない。そういう意味においても、限りなく近い将来何らかの変更が加えられるものと思われるし、また加えられなければならないだろう。
 道路を隔てた向かい側がミラージの火山なので、それを見に行くついでに見学するのはよいとしても、これをわざわざ新フォーコーナー地区から見に行くこともないというのが正直な印象だった。


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