週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1998年3月18日号
これが Mandalay Bay だ!
 旧ハシエンダホテルの跡地にサーカスサーカスグループが建設を進めていた大型テーマパーク型ホテル(これまでのプロジェクト名は “Paradise”)の正式名称が “Mandalay Bay”に決まった。英国の文豪 Rudyard Kipling の 作品 “On the Road to Mandalay Bay” にちなんだもので、開業は来年の春を予定している。
 
 建設は現在順調に進んでおり、写真の通り骨組みはほぼ最上階まで完成している(この写真は南側から北に向かって撮影)。
 これから開業までの約1年間は主に内装およびテーマパーク部分の建設に費やされる予定だ。
 
 地上 43階、客室数 3700 を誇るこの Mandalay Bay の客室棟は、一つのつながった単独棟としては MGMに次ぐ世界第2位の大きさとなる(Excalibur、Luxor、Circus Circus なども 3700室以上だが、それらは複数の棟の合計)。総工費は当初の予定を大幅に上回り 9億 5000万ドルに達する見込みだ。
 
 なお 3700部屋の内、417部屋は高級ホテルチエーンとして世界的に名高いフォーシーズンズホテルの所有となり、名称も “ Four Seasons Hotel at Mandalay Bay”として運営されることが決まっている。
 元々今回のプロジェクトは、サーカスサーカスグループとフォーシーズンズのジョイントベンチャーとして発足したもので、当初の予定では同じ敷地内に “Mandalay Bay” とは別に “Four Seasons Hotel”が独立した棟として建設される予定だったが、予算の関係で両ホテルは同じ建物の中に同居することになってしまった。それでも玄関やエレベーターはまったく独立したものを使用するとのことで、とりあえず両ホテルの間には一線が引かれることになる。
 宿泊料金は当然フォーシーズンズの方が高くなるわけだが、インテリアなど一部の条件を除き、場所も見かけもまったく同じ状態で本当に差別化が図れるのか、関係者の間からも疑問の声が上がっている。
 
 アトラクション施設のメインは 3万平方メートルを超えるラスベガス最大級の砂浜付きビーチ型プールで、そこでは人工波によるサーフィンも楽しめるようになるという。さらに、水路のように流れるプール “LAZY RIVER RIDE”も建設される予定で、その全長は 1kmを超えるとのこと。また、12,000席のアリーナも建設される予定だが、こちらの方はまだ不確定要素も多く、最終的にどうなるかはまだわからないようだ。
 
 サーカスサーカスグループは早くも次のホテルの建設計画をほのめかしており、Mandalay Bay のすぐ南側の空き地に同規模のホテルを建設する構想があるという。
 ちなみに新フォーコーナーより南側のストリップ地区に位置する Excalibur、Luxor、そして今回の Mandalay Bay はすべてサーカスサーカスグループが所有するホテルで、その広報部の話によると、このエリア一帯の1マイルを “ Miracle Mile”と称する 「サーカスサーカス帝国」 にしたいという。
 一方、急激な投資が響いてか最近のサーカスサーカスグループの業績は決して芳しくなく、ここ数ヶ月ウォール街では身売りの噂が絶えない。事実ヒルトングループがその Miracle Mile を丸ごと買い取るのではないかとの噂が現実味を帯びてきており、ヒルトン側もそれを否定していない。ひょっとすると Mandalay Bay は開業前にヒルトンの手に渡ってしまうことになるかもしれない。


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