週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年11月12日号
月曜の夜はモンテカルロで!!
 このたび自家製ビールパブでおなじみのモンテカルロホテルが、毎週月曜日の夜、マンデーナイトフットボールゲームの賭けに参加した人たちを、そのビールパブで行われる観戦大フィーバーパーティーに無料で招待すると発表した。
 
 参加資格は、「モンテカルロホテルのスポーツブックで最低$5をこのゲームに賭けた者」となっており、日本からの観光客でも簡単に参加できる。
 つまり、スポーツブックの窓口で応援したいチーム名を告げ$5以上の賭け金を差し出すだけでだれもが参加できる。したがって、特にスポーツブックのルールなどを知る必要はなく、賭けに投票したあとはビールパブへ直行し陽気なアメリカ人たちと一緒に無料ビールを飲みながらひいきチームを応援するだけだ。
 
 試合の様子はパブ内の至る所に設置された大スクリーンに映し出されるため、会場はワンプレーごとに悲喜こもごもの “大フィーバーの場”と化す。特に大金を賭けたファンや、アルコールが入ったファンたちの騒ぎぶりは半端ではない。
 アメリカスタイルのバカ騒ぎムードをナマで体験できるよい機会なので、フットボールに興味がある人もない人もぜひ参加してみるとよいだろう。
 
マンデーナイトフットボールゲームに関する基礎知識:
 “マンデーナイトフットボールゲーム”とは、秋の夜長を楽しむ全米規模のビッグイベントで、もはやアメリカの風物詩的な存在となっている。
 毎日ゲームが予定され年間各チームが百数十試合も消化する大リーグ野球と異なり、アメリカのプロフットボールリーグ(NFL)は選手の体力のことなども考慮に入れ、1週間に1ゲーム、つまり9月から 12月のシーズンを通して各チームたったの 16試合しか行われない。そしてそれらのゲームは毎週日曜日の午後(ナイトゲームではない)全米各地でほぼ同時に一斉にキックオフされるという日程が組まれており、各都市では基本的に地元チームの試合だけがテレビ放映される。
 このようにプロフットボールが行われるのは “毎週日曜日の午後”と相場が決まっているわけだが、例外的にその週の好カードの1試合だけは翌日の月曜日のナイトゲームとして日程が組まれている。これがいわゆる“マンデーナイトフットボールゲーム”だ。そして “マンデーナイト”という言葉自体がこのゲームのことをさすほどもはや固有名詞化している。
 16試合でシーズンの優勝が決まってしまうフットボールは、ただでさえ1試合の重みや注目度が大リーグ野球の比ではないのに、この “マンデーナイト”はさらに好カードであるばかりか、何もやることがない退屈な月曜日の夜に全米にテレビ中継されるとあって注目度抜群の国民的娯楽となっている。また多くの者が職場の仲間同士などでカネを賭け合っているため(本当は違法行為)視聴率も驚異的で “マンデーナイト”は常に怪物番組となっている。そのため月曜日の夜は家路を急ぐ人が多く、レストランなどはどこもガラガラで商売にならないという。月曜日を定休日としているレストランも少なくない。
 ちなみにこの “マンデーナイト”は、前年度の成績が悪いチームはスケジュールに組み込んでもらえない。したがって、 “マンデーナイト”でプレーできること自体、チームにとっても選手にとっても大変名誉なことだ。また、全米に中継されるとあって(通常の試合は地元での中継だけ)ワンプレーごとに活躍した選手はヘルメットを取りはずすことでも有名だ。ヘルメットをかぶったままではせっかく自分の顔がアップで全米中継されても顔を覚えてもらえないからだ。移籍が多いアメリカの選手たちは常に地元以外の地域の人へ自分を売り込むことも忘れていないのである。


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