週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年10月22日号
さようならアラジン
 南ストリップ地区を代表する古豪ホテル「アラジン」のスポークスマンはこのたび、 31年続いて来た同ホテルの歴史に幕を閉じ、来月 25日をもってすべての業務を終了すると発表した。その後のアラジンは新たなプロジェクトに向けて、数カ月以内に爆破解体される見通しだ。

 1967年の開業のこのアラジンは、当時南ストリップ地区最大の豪華ホテルとして一世を風靡した。
 その黄金時代には 一時期あの Wayne Newton率いるグループが経営権を握っていたこともあった。
 しかし 80年代に入るとホテル業界の競争は激化し、84年ついに倒産してしまった。
 その後を引き継いだ経営者の手によりなんとか再建されたものの、わずか2年後の 86年、アラジンは再び売りに出された。

 買い手はなんとあの安田銀治氏だった。当時の相場としては異例の 5100万ドルという高値ではあったが、バブル期が始まったばかりの安田氏にとっては安い買い物だったのかもしれない (その後いろいろな問題が噴出したが...)。
 しかし多くのアナリストが予想した通り、わずか3年たらずで経営は行き詰まり、安田氏の夢ははかなく消えてしまった。
 90年代に入ってからもアラジンの経営は芳しくなく、結局再び日の目を見ることなくこのたびの終幕を迎えることとなった。

 ラスベガスにおける新旧の交代劇はもはや見慣れた光景だが、ここ数年デューンズ、ランドマーク、サンズ、ハシエンダと、往年の名門ホテルが次々と消えてきただけに、またひとつ消える今回のニュースは非常に寂しい限りである。
 一時期ラスベガスを代表する一流ホテルの一員としてアラジンが南ストリップ地区に果たしてきた役割と貢献は非常に大きい。あとわずかな期間しか残されていないが、有終の美を飾ってもらいたいものである。

 なお、爆破解体されたあとは、2700部屋と 1000部屋の二つのホテル、7000人収容可能な超大型多目的シアター、それにショッピングセンターが建設される予定になっている。


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