週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年10月1日号
ついにベールを脱いだベネチアン
   このたび、1999年に完成が予定されている噂の超大型ホテル「ベネチアン」(旧サンズホテル)の “ショールーム&ギフトショップ ”(写真)が、建設現場脇のストリップ通り沿いにオープンした。
 ここでは、ベネチアンホテルのロゴ入りグッズの販売およびホテル完成後のスイートルームの実物大モデルルームが公開されている。

 イタリアのベニスをテーマにしたこのベネチアンホテルの最大の特徴は 6000部屋という規模もさることながら(ただし一期工事では 3000部屋分だけを建設)、ラスベガスでは極めて異例の全室スイートルーム形式になっているということだろう。つまりベネチアンでは、「標準ルーム」が「スイートルーム」ということになる。
 他の都市では珍しくないこの全室スイート形式も、ここラスベガスではリオスイートホテルなどごく一部のホテルでしか見ることができない極めて大胆な戦略である(なぜ大胆な戦略であるかは、「基本情報」内の「ホテルの裏情報」を参照のこと)。

 さてその「標準ルーム」の内容だが、これがすごい。その常識をはるかに超えた豪華な調度品や装備に、業界関係者の間からは早くも賛否両論が飛び出している。特に、宿泊料金を一般のホテル並に設定するとのホテル側の発表に対しては、多くの関係者がその採算を疑問視している一方、危機感を募らせるライバルホテルの関係者も少なくない。
 いずれにせよ、今回のベネチアンのセンセーショナルな計画発表は、これまでの新設ホテルにはなかった新たな話題を提供している。

 ちなみに「標準ルーム」と称される客室の装備は以下のようになっている。

 床面積 65平方メートル以上
 3台の電話(寝室、リビングルーム、トイレの中)
 27インチテレビ
 ミニバー
 ファックス
 バスタブとシャワールームがそれぞれ独立した浴室
 ダブルシンク(洗面台が2つ。夫婦で並行して同時に洗面が可能)
 マーブル調の洗面台とゴールド調の水道蛇口類
 ゴールドの刺しゅうロゴ入り豪華バスタオル
 イタリア調の寝室家具類
 大型ソファーを始めとする各種豪華リビング家具類

 もしこの装備で他のホテルと同レベルの料金設定が本当に実現可能であるならば、観光客からの人気を独占することは間違いないだろう。現在人気ナンバーワンのリオスイートといえども、地理的条件はもちろんのこと(リオスイートはストリップに面していない)、装備の上でもまったくかなわないはずである。
 大繁盛で活況を呈するか、採算が取れずやむなく値上げに踏み切ることになるのか、今から関係者の興味が尽きないホテルである。


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