週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年7月16日号
ラスベガス観光局、日本を最重要国に!
 このたびラスベガス観光局は、日本がドイツを抜きラスベガス経済にとって最も重要な「観光客輸出国」になったことを正式に発表した。

 単なる観光客数だけで比べると、国境を接しているカナダやメキシコからの観光客の方が多いが、経済波及効果としての貢献度ではなんといっても日本がナンバーワンのようだ。

 これまでは、日本人観光客の平均滞在日数が少ないことと、ずさんな統計データによる誤った判断などから、長い間ドイツの方が高く評価されてきた。しかしこのたび買い物好きの日本人の一人当たりの支出額の大きさや、統計データの見直しなどが行われたことにより、あらためて日本人の貢献度が高く評価されることになった。

 特に観光客数の統計データに関しては、これまでラスベガス国際空港における入国者数などを基礎データとして算出していたため、直行便を持たない日本人観光客は過小評価されがちだった。つまりドイツからの観光客は直行便でラスベガス空港へ到着する者が多いため(つまりラスベガス空港で入国審査を行う)、空港当局の統計としてカウントされやすい環境にあったが、ロスアンゼルスやサンフランシスコで入国し陸路もしくは国内線でラスベガス入りする日本人観光客は海外旅行客としてカウントされにくい状況にあった。

 そのような背景があり、実体にそぐわないデータがこれまで長い間出回っており、95年の数値として、27万人のドイツ人観光客に対して日本人観光客は23万人と過小評価されていた。しかし実体はまるで違うことがわかり、非公式ながら、日本人観光客の数は「少なく見積もっても35万人」という数字がこのたび発表された。1日平均約 1000人ということになる。
 ただ真実の数字はだれも把握できない。ホテルなどが宿泊客の国籍統計を営業戦略的に取っている場合もあるが、そのようなデータは一般には公表されないからだ。したがってこの 35万人という数字も確固たる根拠があるわけではない。あくまでもロスアンゼルス空港やサンフランシスコ空港での入国者数から推測してはじき出した数字と思われる。それでも東京と大阪からのノンストップ便(1機当たり平均 300人の乗客)が1日平均 15便もロスアンゼルスとサンフランシスコに到着していることを考える、毎日 4000人以上の者が西海岸を訪れているわけで(もちろん全部が日本人ではないが)、平均 1000人の日本人が毎日ラスベガスを訪れているという数字はあながち的をはずれたものではないだろう。いずれにせよドイツ人よりは多いということだけはたしかなようである。

 今回の見直しによりラスベガス観光局の日本に対する入れ込みも急上昇しており、日本向け観光キャンペーンなどの予算も今後は大幅に増額されるものと予想される。また、すでに東京に置かれているラスベガス観光局の出張所の業務内容も見直される可能性が出てきた。これまでこの事務所では企業誘致や貿易をサポートするビジネス部門と、観光客誘致を目的とする観光部門の両方の業務をこなしてきたが、これを別々に独立させようという動きがある(非公式筋からの情報)。

 今後ラスベガス観光局およびラスベガスのビジネス界は、経済が停滞するヨーロッパ諸国からの観光客よりも、経済発展が著しいアジア諸国に力を注ぐのは間違いないだろう。そして何より関係者が期待していることは、東京-ラスベガス間のノンストップ直行便の就航である。これに関しては日米航空協定などの諸問題がからんでくるため簡単に解決できる問題ではないが、遅かれ早かれいずれ実現することは間違いなく、それが実現した際はラスベガスがハワイ並になるのではないかとの期待までかかっている。  


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