週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年6月18日号
UFOが出現しなくなる?!
 “UFOが出現する高速道路”こと、ETエイリアンハイウエーの周辺で、このたびちょっとした騒ぎが起きている。(このETエイリアンハイウエーに関しては 「観光スポット」のセクションを参照のこと)
 「騒ぎ」といっても、「UFOが出現した」という騒ぎではなく、「出現しなくなる」といった騒ぎで、いわゆる一般のUFO騒動とはまったく異なる。

 今回の騒ぎの発端は、あるUFOマニアがこのETエイリアンハイウエー近くに存在する米空軍基地 “エリア51”を詳しく観察しているうちに、「どうやらこの空軍基地はユタ州へ引っ越すようだ」との勝手な結論を導き出し、それを雑誌などで公表したことに端を発している。

 ここまでならばどこにでもある三流記事として片づけられてしまうところだが、観光客の減少が死活問題となる地元関係者にとって今回のニュースはただごとではないようで、彼らがワシントンの国防総省 “ペンタゴン”に事実関係の確認を求めるなどしているうちに騒ぎは次第に大きくなってしまった。

 ETエイリアンハイウエーと名が付いているからには、この地にUFOが出現してくれないことには地元関係者としては困るわけだが、そもそもそのUFOとこの空軍基地は切っても切り離せない関係にある。
 このエリア51と呼ばれる基地は数ある米軍基地の中でも機密レベルが最高ランクに位置づけされており、未発表の戦闘機の開発やそのテスト飛行などがここで行われているという。
 そのような背景もあり、この地でUFOと称されるものの目撃例のほとんどは、ステルス戦闘機のような特殊な航空機との誤認と言われており、基地の移転はまさにこのETエイリアンハイウエーの存亡にかかわってくるというわけである。
 またマニアの間では、かつてニューメキシコ州で起きたとされるUFO墜落事故の際の機体や宇宙人の残骸などもこの基地に隠されているとされており、まさにこの基地は「ETエイリアン」そのものなのである。
 そんな基地の移転話とあっては地元民としても黙っていられないようで、真相究明に対する意気込みは半端ではないようだ。

 さて気になるそのウワサの信ぴょう性だが、ペンタゴンは事実関係を認めていないようだ。つまりユタ州への移転はまだ公式に発表されたわけではない。それでもステルス戦闘機などの飛来がめっきり減っていることは事実のようで、今回のウワサを否定しない専門家も少なくない。
 いずれにせよ、昔からナゾが多いこの基地に関しては国防総省の口も堅く、真相が明らかになるまではまだしばらく時間がかかりそうである。
 なお、移転の理由に関しては、国家予算削減による経費の圧縮との見方が強いが、一方で、移転だけで数億ドルもかかるというのに予算不足のおりにわざわざそんなことをするわけがない、と見る向きも少なくない。
 さて、皆さんはどう見るか。移転前にUFO出現に夢を託して一度見学に行ってみてはいかが?  


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