週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年6月4日号
シーザーズとミラージが裏庭で空中戦?!
 このたびミラージホテルが、シーザーズパレスの裏庭上空を通過するモノレールの建設計画(図の赤線部分)を発表したため、それに猛反発したシーザーズ側は空中権を主張しその計画に真っ向から反対する構えを見せている。今のところ両社は互いに一歩も譲る気配を見せておらず、円満解決を望んでいるクラーク郡(ラスベガス市が所属する行政区域)当局も完全にお手上げ状態といった感じで、両社の争いは予想外の “空中戦”に発展している。

 最終的には土地利用を管理するそのクラーク郡当局の主導でこの問題は処理されるものとみられているが、日頃ライバル意識をむき出しにしている両社だけに、その結果に対し周囲の関心は高まる一方である。

 そもそもこのモノレールは、ミラージホテルが社運をかけて現在建設中の超高級ホテル「ベラージオ」と、すでに運行されているトレジャーアイランド-ミラージ間のモノレールとを延長接続するカタチで建設されるものとして、以前から予想されていた計画だった。
 ところがシーザーズ側が、そのミラージ側の計画を知ってか知らぬか、モノレールの建設が予定されている西側空き地に第2フォーラムショップス(8月に完成予定)や1000部屋を超える新館ホテル棟(98年初頭に完成予定)の建設を開始するなどして、次から次へと西側へ “帝国領土”を拡大していったため、今ではミラージ側がモノレール建設用地としてシーザーズ側から買収できる空きスペースがほとんどなくなってしまったのである。そのためモノレールはシーザーズパレスの “領空”を侵犯するカタチで建設されるより他に方法がなくなってしまい今回の騒動に発展している。

 ミラージとしては何がなんでも既存のモノレールをベラージオまで延長し、系列3ホテルにおける人の往来と利便性を高め一気に優位に立ちたいところだが、シーザーズパレスにしてみれば、ミラージとベラージオ間の地上における人の往来が減ることは死活問題で、このモノレールの建設はなんとしてでも阻止したいところだ。
 最終的には「利用者の利便優先」という大義名分の元で、何らかの妥協案が当局側から提示され解決の運びとなるものと思われるが、今後の両社のかけ引きには大いに注目したいところである。


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