週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年5月14日号
どうなる? 市外局番777
 ここ数年、先進諸国の大都市ではどこも携帯電話、ポケベル、ファクシミリ、そしてインターネットと、電話回線需要の急増に伴う電話番号の不足問題に直面している。
 ここラスベガスにおける市外局番「702」も1998年には飽和してしまうことがほぼ確実視されており、新たな局番の新設が急務となっている。
 それ自体はまったくニュースにもならないのだが、現在の702局の地域を2つに分割した後に新設される局番を777にしようという動きが市民や企業の間で広まり始めており、ちょっとした話題となっている。

 その前に、なぜそのような人気の局番がまだ使われていないのかを説明しておく必要があるだろう。
 実はこれまでアメリカの市外局番には、電話局側の技術的な都合で、「市外局番は3ケタで、その真ん中の数字は必ず1か0」 という明確な規定があった。
 たとえばニューヨークが212、ロスアンゼルスが213、サンフランシスコが415、シアトルが206、ホノルルが808、という具合だ。
 つまりこの規定がある限り、777は存在し得ない。ところが最近の回線需要の急増で、この規定に準じた番号がなくなってしまったのである。つまり真ん中を1か0にした3ケタの数字のすべての組み合わせをすでに使用しているのである(ただし、000や111などの特別な番号は除く)。

 そのような事情があり、このたび技術的な問題を解決し長年守ってきたこの規定を撤廃することになったわけだが、そこで降った沸いて出てきたのが今回の「777局騒動」だ。すでに全米の数都市で新規定に基づく局番が使われ始めてきているが、なぜかまだこの777は使われていないためラスベガスがあわてているのである。

 通常このような局番分割が行われる場合、新たな局番を割り振られる地域の住民や企業は反対するのが普通だ。特に企業の場合は名刺やカタログなどの印刷物の刷り直しといった実費が伴うのでなおさらだ。
 したがってラスベガスにおいても今回の分割騒動では、大多数の企業や住民は自分の地域が従来の702局に残留することを希望している。そして他の都市と同様に、その分割境界線をどこにするかで利害が衝突し、地元で何回も公聴会が開かれている。
 ところが最近になって一部の企業や住民が、「777局にしてもらえるなら新局番の割り当てを受け入れてもよい」と言い出したので話は予期せぬ方向に向かい始めた。中には、「印刷物の刷り直しにいくらかかろうとも、777の方が長期的メリットは大きい。絶対に777を獲得する」とハッキリと経済効果を主張する企業まで出てきた。

 これに対して先日 Sahara West Library で行われた公聴会では、当局側の代表として出席した Doug Hescox氏は、「まったくあり得ない話。777などという局番は全米のどの都市も欲しがる特殊な番号。それを勝手にラスベガスが使うわけにはいかない」と一蹴した。
 それでも777推進派は、「まだ新局番が決まったわけではない。それが確定するまではチャンスはある」とまったくあきらめる様子を見せていない。はたしでどうなることか。ちなみに次回の公聴会は5月末に予定されている。


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