週刊ラスベガスニュース バックナンバー   1997年4月30日号
Pハリウッドホテル、計画中止か?
 シェラトンホテルを経営するITT社はこのたび、プラネットハリウッドホテル(客室数3200、総工費8億3000万ドル、1998年完成予定)の建設計画を無期延期すると発表した。

 このプラネットハリウッドホテルは、世界的に有名なレストランチエーン「プラネットハリウッド」の共同経営者であるシルベスタースタローンやアーノルドシュワルツネガーらとITT社のジョイントベンチャーとして昨年春に発表された大型プロジェクトで、当初の予定ではハリウッド映画をテーマにした巨大ホテルが98年までに現在のシェラトンデザートインの南側の空き地に建設されることになっていた。
 しかし、起工式だけは昨年12月5日、スタローン、シュワルツネガーらが出席して華々しく盛大に行われたものの、その後具体的な建設工事は何ひとつ進んでいない。

 ITT社の説明によると、今回の無期延期は一昨年に買収したシーザーズパレスの改装工事に巨額な資金(約9億ドル)が必要となったため、それに伴う資金運用先の優先順位見直しによる変更措置とのこと。
 これによってプラネットハリウッドホテルの建設計画は、シーザーズパレスの改装工事が終了した後の1998年上半期にあらためて見直されることになった。
 なお、最近ホテル業界ではヒルトンホテルによるシェラトンホテルの買収話が話題となっているが、ITT社のスポークスマンは、「今回の計画延期とヒルトンホテルによる買収騒動は一切関係がない」と話している。
 ちなみにそのヒルトンホテル側はすでに、「シェラトンホテルの買収に成功した場合はプラネットハリウッドホテルの建設計画を白紙撤回する」と発表している。

パリカジノリゾートにはGOサイン 

 さてそのヒルトンの傘下であるバリーズホテルが計画している大型プロジェクト「パリカジノリゾート」の建設工事だが、一年間の沈黙を破ってこのたび正式に工事が再開された。
 これまでこのパリカジノリゾート計画もプラネットハリウッドホテルと同様、紆余曲折がありその成り行きが非常に心配されてきたが(これまでは整地作業が行われただけで本格的な工事は始まっていなかった)、今回やっと建設資材などが搬入され始めたので、どうやら今度は“本気”と考えてよさそうである。
 それでも計画の変更、中断、撤回などが日常茶飯事となっているラスベガスでは、「完成するまでわからない」というのが業界の常識となっており、当「ラスベガス大全」が現時点(97年4月)で予想するには、2年以内にこのパリカジノリゾートが完成する確率は80%程度と見ている。ちなみにプラネットハリウッドホテルの実現性は15%以下だろう。


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