週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2009年 12月 09日号
超高級ショッピングモール 「クリスタルズ」 がオープン
 先週12月3日、大型複合施設「シティーセンター」(写真右、クリックで拡大) 内に超高級ショッピングモール 「クリスタルズ」 がオープンした。
 シティーセンターは、ラスベガスに数多くのカジノホテルを所有する MGM Mirage 社が、ベラージオホテルとモンテカルロホテルの間の広大な土地で社運をかけて進めてきた約8000億円規模のプロジェクトで、複数のホテルとコンドミニアム、そしてカジノ、劇場、コンベンション施設、モールなどから構成される未来型の都市。
 著名芸術家の彫刻やオブジェなどが街の中に点在し、頭上にモノレールが走るなど、本当に未来的な雰囲気が漂っており、また、都市と呼ぶにふさわしく、敷地内に消防署もある。

 クリスタルズはそんなシティーセンター内の小売業やレストランが集約された高級感あふれるモールで、コンドミニアムの住民およびホテルの宿泊者以外の一般観光客にとっては、広大なシティーセンター内で最も遭遇頻度の高い中心的な施設だ。
 ちなみにベラージオとモンテカルロも MGM 社による経営で、クリスタルズは両ホテルとモノレールで結ばれている。(写真右。右端がモンテカルロホテル)
 したがって、ストリップ大通り側からの徒歩でのアクセス以外に、ベラージオやモンテカルロからモノレールでのアクセスも可能で、シティーセンター内における位置的な利便性はこのクリスタルズが一番高い。なおこのモノレールは約2分間隔で無人自動運転されており、だれでも無料で自由に乗ることができる。

 クリスタルズの第一印象はとにかく広いということ。ただ、ここでの広いの意味は店舗が何百店も入るというような全体の面積のことではなく、天井の高さや通路の幅などから来る空間としての印象で、良く言えば非常に開放的で圧迫感がなく、悪く言えば寒々しくて殺風景といえなくもない。
 また、高級店ばかりで一般大衆が買うような物がほとんどないためか、人通りが少なく、そういった要素もさらに無機質な印象を増幅させているのかもしれない。もちろん高級ブランドに興味がある者にとっては至福の空間であることはまちがいないだろう。

 このモールは、ニューヨークの五番街やロサンゼルスのロデオドライブの上をゆく 「世界一の超高級ショッピングモール」 を標榜しており、現時点ではファーストフード店が軒を並べるようなフードコートや、ゆっくりくつろげる場所はほとんどない。
 高級イメージを維持するために庶民的なテナントを排除せざるを得ない事情は理解できるが、現在の客の入りを見ている限りでは、このままでいいのか少々疑問もわいてくる。
(右上の写真内のピンク色に照らし出された円柱形のものは氷)

 まだ開業して日が浅いこと、そしてこのシティーセンター内の最大の施設である4000部屋規模の大型ホテル 「アリア」がまだ営業を始めていないこと(12月16日に開業予定)、そして約半分のテナントが準備中であることなどを考えると、今の段階で成否を占うことは時期尚早だが、この広いモール内のごく一部にだけでも一般大衆にとって居心地が良い空間を造らないと彼らにそっぽを向かれ、モール全体の活気が失われてしまいかねない。最高級という全体のコンセプトを維持しながら、もう少し低価格帯のテナントも入れるなど、何か工夫が望まれるところだ。
 現在の店舗および準備中の店舗は以下の通り。モール全体の営業時間は午前10時から深夜12時まで。

◎ すでに開業している店 ( F はフード、レストラン)
 ASSOULINE、BALLY、BOTTEGA VENETA、BVLGARI、de GRISOGONO、H.Stern、ILORI、KIKI DE MONTPARNASSE、LOUIS VUITTON、MIKIMOTO、nanette lepore、PORSCHE DESIGN、Paul Smith、roberto cavalli、TIFFANY & Co.、TOM FORD、Van Cleef & Arpels、Beso (F)、THE CUP (F)、

◎ まだ準備中の店 (同上)
 BALENCIAGA、BRUNELLO CUCINELLI、Cartier、Dior、Ermenegildo Zegna、FENDI、GUCCI、Hermes、LANVIN、miu miu、PRADA、TOURBILLON、VERSACE、YVES SAINT LAURENT、MASTRO'S OCEAN CLUB (F)、SOCIAL HOUSE (F)、 TODD ENGLISH (F)、WORLD NEWS KAFFEE (F)



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