週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2009年 11月 18日号
ブラックフライデー、アウトレット御三家は深夜12時から
 今年もいよいよブラックフライデー (11月27日)。晩秋の風物詩ともいえる国民的行事 「アフター・サンクスギビング・セール」 が行われる日だ。
 ショッピング族にとっては年に一度のビッグイベントであると同時に、ウォール街などでは年末商戦や今後の経済情勢を占う重要な日でもある。また 「アメリカ人が一年のうちで最も早く起きる日」 としても知られる。「朝5時から1時間だけ半額」 といった時限セールが行われたりするからだ。(ブラックフライデーの由来や最近の傾向などに関しては、この週刊ラスベガスニュースのバックナンバー617号に掲載)

 もちろんビッグイベントといっても特定の "会場" があるわけではない。無数に存在する小売店がその会場だ。小さな個人商店から大型店まで規模に決まりはないので、それこそ無数に存在するわけだが、自分のカラダはもちろん一つだけ。早朝の限られた時間が勝負となるだけに、複数の会場で戦利品を仕留めるのはなかなかむずかしい。したがって少しでも効率よく回るためには、目標の店やエリアをどこにすべきか、事前の下調べなども重要になってくる。

 とはいっても地元民とはちがい、一般の観光客にとっては行くべき場所の選択肢はそう多くない。地元民ならば郊外型の大型専門店などを素早く車で回ることも可能だが、観光客にはそれがむずかしいからだ。仮にレンタカーがあったとしても、かさばる家電製品や家具を日本に持ち帰るわけにはいかないだろう。
 結局、目指す商品はおのずとアパレルや小物雑貨などになりがちで、そうなると目標とする場所はその種の店が密集しているモールということになる。

 モールといえば、やはり価格が魅力のアウトレット。この街ではプレミアムアウトレット、ファッションアウトレット、ラスベガスアウトレットが御三家だ。
 そして年々激しさを増してきているのが、ブラックフライデーの 「開店時間の繰り上げ競争」。
 一般のモールでは朝5時前後が普通だが、この御三家は昨年からとうとう深夜12時開店にしてしまった。この深夜12時の意味はもちろん木曜日と金曜日の間の午前0時のことで、金曜日が終わるときの0時ではない。
 ついにここまで来たか、といった感じの営業時間だが、今後いくら競争が激しくなっても来年以降この12時がさらに繰り上がることはないだろう。なぜなら、12時よりも早めるとフライデーではなくなってしまうからだ。ちなみにサンクスギビングデーは毎年11月の第4木曜日で、ブラックフライデーはその翌日と決まっている。

 店舗リスト: Premium アウトレット   Fashion アウトレット   Las Vegas アウトレット

 ということで、この日にラスベガス滞在を予定している人は、せっかくなのでぜひ現場へ足を運んでみるとよいだろう。ショッピングに興味があってもなくても、この真夜中の大騒動は一見の価値があるはずだ。
 なお、これら3つのアウトレットは、街中が静まりかえり休日モードになるはずのサンクスギビングの当日にも営業するというから恐れ入る (右上の写真は現在ファッションアウトレットに掲示されている案内)。
 つまり11月26日の木曜日は通常通り営業し、数時間だけ閉めて、また深夜12時にオープンするというわけだ。実際には途切れることなく連続営業になる可能性もあるようだが、仮に連続営業になったとしても、セールは12時になるまで始まらない。

 なお蛇足ながら、競争が激しいと書いてきたが、プレミアムアウトレットとラスベガスアウトレットは経営母体が同じ Chelsea 社、ファッションアウトレットは AWE Talisman 社なので、3ヵ所すべてが敵同士というわけではない。
 また、ここまで議論してきた開店時間はあくまでもモールを管理運営している Chelsea 社や AWE Talisman 社が決めたモール全体のものであり、個々の店が営業するか休業するかは別問題だ。
 実際に、「笛吹けども踊らず」 といった感じのノリの悪いテナントも多く、昨年の場合も朝6時ごろまで店を開けなかったテナントが少なくなかった。それでも、名の通った有名店ほどきちんと早く店を開ける傾向にあるので、あまりそのことを心配する必要はないだろう。ちなみに日本人観光客にも人気の Coach は今年も深夜12時に店を開けるとのことで、なにやらすごい時限セールを計画しているようだ。大いに期待してよいだろう。ただし簡単に店内に入れると思ってはいけない。少しでも出遅れた場合、長蛇の列が待っているか、人気商品がなくなっているか、時限セールが終わっているかのどれかになるはずだ。(バックナンバー617号に、深夜や早朝の行列の写真あり)

 行き方は、プレミアムの場合、レンタカーを利用しない限りタクシーが断然便利だ。もし英語が苦手でもドライバーに Premium Outlets と紙に書いて見せればそれでわかってもらえる。
 運賃は乗車するホテルの位置や渋滞状況などにもよるが、ストリップ地区の中心街からなら片道約15ドル前後 (それに15%ほどのチップが必要)。帰りのタクシーも専用の乗り場があるのでなんら問題はない。
 ラスベガスアウトレットへは、もちろんタクシーが一番便利だが (写真右上)、2階建ての路線バス DEUCE の南行きに乗っても乗り換え無しで簡単に行くことができる。
 一方、ファッションアウトレットへは片道約60kmもあるので、タクシーは経済的ではない。また路線バスも走っていないので一般的にはレンタカーが必要ということになる。
 だがガッカリするのはまだ早い。ストリップ地区のホテル街から毎日運行しているシャトルバスがある。そしてこの日ばかりは深夜特別便も出るというからありがたい。さらにうれしいことに、通常往復15ドルの運賃がこの深夜特別便に限り無料になるという。その乗車券売場および集合場所は MGMグランドホテルの地下商店街 Star Lane Shops 内にある。出発時刻は26日の11:15pm、帰路のアウトレット出発は 2:30am。このシャトルに関する詳しい情報は、バックナンバー615号、もしくは市内交通セクション内の該当ページに書かれている。


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