週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2009年 10月 14日号
気球ライド "Cloud Nine" がマンダレイベイ前で営業開始
 先週 10月8日、ストリップ地区の南端の空き地に気球ライドのアトラクション "クラウドナイン" が登場した。
 正確な場所はストリップ大通りを挟んでマンダレイベイホテル (右の写真内の金色の建物) の向かい側。運営は地元企業クラウドナイン・エンターテインメント社で、マンダレイベイホテルとは特に資本関係にあるわけではない。ちなみに 「Cloud Nine」 とは、至福の喜び、ウキウキした気分、空中浮遊都市、積乱雲などの意味がある。

 気球は直径約22メートルのヘリウム型で、熱気球ではない。熱しなくても空気よりもはるかに軽いヘリウムで満たされているため常に大きな浮力があり、地面に太いロープで固定されている。
 火を使わないばかりか、爆発しやすい水素などと異なりヘリウムはきわめて安定性の高い不活性ガスのため安全性は抜群だ。
 乗客を乗せたあとはそのロープを少しずつリリースし、最終的には150メートルほどの高さまで上昇する。少々ものたりない高さではあるが、空港が近いため高さ制限があり、これが限界だとか。
 下降するときはそのロープを巻き取るかたちで地上に戻る。上昇から着地までの正味のライド時間は約15分。なお、当然ではあるが、ロープから切り離されることはないので、フワフワと大空を自由に浮遊するようなライドは期待できない。あくまでも垂直移動だけだ。

 ゴンドラは直径約8メートル、幅約1メートルのドーナツ状の通路になっていて、そのドーナツの穴の部分はロープのためのスペース。
 イスなどがあるわけではなく、立ったまま乗ることになる。定員は最大で約30人。
 パイロットと称するスタッフが乗客と一緒に乗り込み、コンドラの中にある装置を操作してロープのリリースや巻取りをコントロールする。

 すいていればゴンドラ内を自由に動けるが、混んでいる場合は最初に乗り込んだ位置から移動しづらい可能性もある。
 その場合は最初からベストポジションを確保するようにしたい。ベストポジションとは、ストリップ地区のホテル街が見える北側に面した位置で、それは操作パネルの近く、つまりパイロットが立っている付近だ (写真左上)。ちなみに北側以外は、荒野か空港が見えるだけで、特にこれといった景色は期待できない。
 なお、まだ開業したばかりで知名度が低く、混雑する可能性はあまり高くないが、今後混雑してきた場合を想定しているのか、割増料金のVIP搭乗券の販売も計画している。その場合、VIP搭乗券の客から優先的に乗り込み北側のポジションを先に確保されることになる。

 そのベストポジションから見える景色は右の写真のとおり。ラスベガスで一番高い建造物であるストラトスフィアタワーはもちろんのこと、主要ホテルのほとんどを見ることができるが、シティーセンターの陰に入ってしまっているベラージオとシーザーズパレス、そしてパラッツォにブロックされているウィンなどは見ることができない。

 営業時間は毎日午前10時から深夜12時まで。年中無休だが、時速20マイル(秒速約9メートル)を超える強風時や雨の日は中止。
 料金は大人が$22.50、5才から12才の子供が$17.70、4才以下は無料。
 なお、まだ流動的だが、前述のVIPが10ドル前後の、さらに日没後の時間帯は夜景がきれいということで 5ドル前後の割り増し料金をそれぞれ検討しているとのこと。
 場所は冒頭でもふれたとおりマンダレイベイホテルの向かい側だが、受付事務所の正確な位置は左上の写真のビルボード広告を目標に探すとわかりやすい。このビルボードのすぐ横に事務所がある。

 それにしても気球自体の色が単純な白というのはいかがなものか。せっかく高く舞い上がっても、曇りの日などはほとんど目立たない。
 原色をたくさん使ったカラフルなデザインにしたほうが宣伝効果が期待できると思われるが、この不景気な時期に白で大丈夫か。
 ちなみに今からちょうど10年前、この場所よりもはるかに人通りが激しい目立つ場所に同様なバルーンライドが登場したことがあったが(バックナンバー 114号で紹介)、景気がよかったあの時期でさえ、一年と持たずに姿を消している。興味がある者は早めに乗っておいた方がよいかもしれない。



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